副詞はそのはたらき方によって3種類に大別できる。
(1)状態の副詞
「はっきり見える」の「はっきり」,「くるくる回る」の「くるくる」のように,おもに動詞を修飾し,作用や動作がどんな状態であるのかを表す副詞。
<例> 「ひらひら(と)」「ころころ(と)」「ゆっくり(と)」「すぐ(に)」「こっそり(と)」「たちまち」「さっと」など。
(2)程度の副詞
ものごとの程度がどのくらいであるかを表す。
すべての用言,また副詞・体言を修飾する。
<例> 「あの山はかなり高い」「もっと早くおきよう」など。
「かなり・もっと・よほど・たいそう・大いに・すべて・ちょっと・ごく・やや・最も・もう・だんだん・きわめて・いっそう」など
(3)陳述の副詞
「けっして」という副詞には,かならず「ない」という否定の助動詞がくるように,あとにくる言葉と呼応して,いろいろな話し手の態度や気持ちを表す。
▽呼応の副詞・叙述の副詞・述べ方の副詞ともいう。
<例> 「もし~なら(仮定)」「まるで~のように」「たぶん~だろう(推量)」「どうか~ください(願い)」「なぜ~か(疑問)」「断じて~ない(否定)」など。