晴旅雨旅

爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

「あの時は勝った!今日も勝つ!!」vs.Australia

2016-10-11 09:28:01 | サッカー
アジアカップ2007準々決勝 日本対オーストラリア(ベトナム・ハノイ)
9年前、勤務先小学校の1学期終業式を終えると同時に、4年に一度のアジアカップ応援のため、ハノイ行きのサッカー観戦弾丸ツアーに参加。
ハノイのミーディン国立競技場(観客数: 25,000人)は試合開始前、両国サポーター入り乱れての友好的な応援合戦で盛り上がっていた。私もNHKによる試合開始前のサポーターとしてインタビューを受けたが、平凡な受け応えしかしなかったので、放映されず。次回、チャンスがあれば、ド派手な格好で、気の利いた言葉を発して…残念!
試合はPK戦までもつれ、GK川口のスーパープレイもあり見事勝利した。残念ながら準決勝でサウジアラビアに負け、三位決定戦でも韓国に負け、結局4位だった。優勝はイラク。
まあ、結果はともあれ、ホテルの部屋をシェアーした東京出身の寿司屋見習いの青年と試合前夜遅くまでサッカー談義したり、試合後に現地で知り合った日本サポーター十数人でハノイの夜をワイワイと騒いで楽しんだりして、思い出多い南国の夜を過ごすことができた。

さあ、今夕、オーストラリアに負けると、ワールドカップ本戦参加は、限りなく絶望に近付く。今から待ちきれないが、先ずは9年前の美酒を思い出し、自宅テレビの前でビールを傍らに応援…至福のときだ。


ランキングばかりにとらわれる私達にチャレンジ精神を語る資格があるのか?

2011-01-15 13:15:31 | サッカー
 先日のアジアカップ予選リーグで、日本代表チームはシリア代表チームと戦った。
 戦前は世界ランク29位の日本が110位のシリアに負けるはずはない、負けてはならないと思われていた。というのも数日前に行われた同107位のヨルダン戦で、あろうことか終了間際のロスタイムにやっと追い付いた、という信じ難く恥ずべきプレーをした直後だったからだ。予選リーグの同じグループB組内ではサウジアラビアだけがライバルと思われていた。故に日本陣営にとって、このドローは全くの計算外であり許し難い屈辱だった。はじめ私は相手を舐めてかかった日本の油断が主たる原因と思っていた。
 ところが、キックオフの笛が吹かれて、時間が経つうちにそれが決して油断なんかではない事実を認めざるを得なくなってきた。中東チームはヨルダンもシリアもはるかに上手くなっていた。何よりもハードワークでありチームとしてクレバーであった。個々の力量では日本が僅かに上回る程度か、と思われた。これでは勝っても僅差、負けても決して不思議ではないであろう。
 中東の人びとはいつまでも「アラビアのロレンス」の頃の西洋から見た、愚かで浅墓な地位に甘んじてはいない。今回の必死なプレー、あのPK前の涙を流して祈る姿に私達はスポーツの持つ意味を軽く見ていたとしたら、不幸な日本人に留まっていることを恥じなければならない。
 日本だけがいつまでも過去にとらわれている。それはみみっちくしがみつくような甘えの象徴のように繰り返し放映される「ドーハの悲劇」に端的に表れている。確かに日本は当時やその前と比べて格段にサッカーは進化している。しかし、他国も同様か、あるいはそれ以上のものであることを素直に認めねばならない。それとも、スポーツ界でも「失われた十年」が継続しているのとでも言いたいのだろうか。
 勝てばいい、いつから日本のスポーツはそんな情けなく寂しい勝利感にしがみつくようになってしまったのか。一体、そんな勝利に美学はあるのか。若い人がスポーツから離れていく理由は、こんな狭小な保守主義になんら魅力を感じないからではないのか。チャレンジ精神の不足を嘆く大人の恥ずべき自己矛盾に気が付いていないのは当の大人だけだ。
 加えて、マスコミはそんな情勢を知ってか知らずか私達に知らされるのは、こうしたランキングに代表される日本有利なプロパガンダだ。事実は、ワールドカップで決勝トーナメントに残ったことだけなのに。こうしたマスコミの姿勢は勝つことだけに喜びを誘導し、サッカーをはじめスポーツの有する魅力を半減させてしまっている。
 そろそろ私達はスポーツを権威の世界から引きずりおろし、普通の人が普通に楽しめる文化を取り戻すべき時代が来ていることを自覚し、訴えていきたい。

名古屋グランパス初優勝!あっさりと、しかし皆、満面の笑みで達成!!

2010-12-11 13:29:29 | サッカー
とうとう優勝を決めてくれた。
なぜか、平塚の地で決まるかも、ということはそれまであまり耳にしなかった。次々節アウェイの磐田でのジュビロ戦が有望視されており、早くてホームのFC東京戦か、といった予想を立てる人が多かったようだ。平塚で決まるということは3試合を残してのことであり、それは例年最終戦までもつれるJ1リーグ故に、“常識”が働いたのだろう。
しかし、そんな“常識”をあっさりと破って、平塚の地で決めてしまった。首都圏に隣接する地で観戦するのは困難なサポーターが多かったであろうにも関わらず、入場者の半数を超える7000名の大サポーター軍団が歓喜乱舞する中、選手も、そして何より監督ピクシーまでもが素直に喜びを爆発させた。
J2への降格が決定している湘南ベルマーレの選手やサポーターも温かい表情を示してくれた。何よりもグランパスのサポーターを泣かせたのは「おめでとう、グランパス!」の大エールだ。それは、試合終了後のセレモニーが終わって、まずホーム側のベルマーレ・サポーターのもとに挨拶に行ったピクシーに応えてのものだった。私達は口々に彼等の姿勢に驚きと喜びの声をあげてながらも、同じようにエールで返したくなる。するとリーダーが音頭をとってくれた。それに従い、「がんばれ、ベルマーレ!」のエールを心を込めて送らせてもらった。
すべてが終わって、一人、東海道線の各駅停車で名古屋へ向かう。例年ならここで高揚した気分を徐々に和らげ、自宅に着くころには明日から始まる日常のルーティンに入っていくところだが、今回は様子が違った。冷めないのだ。高揚したままなのだ。師走の慌ただしさの中でも、いっこうに冷めない。アジア大会の得点王である永井の入団が決まるなど嬉しいニュースが飛び込んでくるし、このまま天皇杯を経て、ACLに突入。あっという間に3月のリーグ戦開幕を迎えることになりそうなのだ。
どうしたことだろう。たかだか一プロスポーツチームのファンであることの過熱ぶりが、我ながら予想外だ。正直、何事よりも優先する。たとえ今、何かしらの天変地異が起こっても、サポーターシートのチケットは握りしめたままであろう。
人は、年齢に相応しい行いなんて、本当にあるのだろうか。極めて疑わしく思えた。


「みんな違ってみんないい」新生グランパス

2010-03-07 07:40:50 | サッカー
 天皇杯王者ガンバ大阪に対して、今年元旦の1-4という屈辱を見事に晴らした新生グランパス、本物だ!
 先発組では大分から来た金崎、浦和から来た闘莉王、途中出場組では新潟から来た千代反田、札幌から来たダニルソン、みんな個性豊かなプレイヤー。全員が期待以上の活躍だった。発展途上の危うさの中、気持ちを強く持って乗り越えて結果を出したところが、文字通りの「新生」だった。
 いつもいつもスタートダッシュで優勝候補に挙げられながらも、気がつけば中途半端な中位で終わっていた過去の歴史は、「名古屋」の地の特性なのか、と自信を失ってきたきた我々サポーター・・・。ありがとう、助っ人達よ。名古屋人は貴方達に続く、各々がそれぞれの「みんな違ってみんないい」を合言葉に!!!