~ゆるゆると自分に甘い生活~

ざっくり生きててあわわな毎日。でも残りの人生シッカリ楽しむ。

最高に面白い本大賞。

2011-04-10 23:09:58 | 
「2009年 最高の面白い本大賞」の第1位。


“面白い”と言うより“素晴らしい”本だと、そう思う。
今まで読んだ中の最高作品で、私の人生観に大きな影響を及ぼす気がする。
読み終わってからも、思い出しては涙が溢れる。

日本の国で生きるみなさんに、是非是非読んでもらいたいと心から思う。
もっともっと評価されるべき作品だと思う。


「永遠のゼロ」 著:百田尚樹(ひゃくた なおき) 講談社文庫

祖父と思い慕っていたのは実の祖父では無かった。
軍人だった筈の実の祖父の実体を、軍隊仲間の証言を聞くことで知らされていく。
仲間の証言は戦争の悲惨さ、残酷さ、人間の醜さ、人間の純粋さ、いろいろな事を教えてくれる。

ゼロ戦操縦の名手だった祖父が、命を落とす事無く帰還しようと願っていた事が、
軍の仲間との関係を濃いものにする。
生き残った証言者たちは、それぞれの言葉で祖父の印象と思い出を語る。
考えられない程の「臆病者」だった祖父の信念が、少しずつ明らかになっていく。
そして感動の結末になる。



信念を貫くとか簡単な事じゃない。
とんでもない時代のとんでもない悪と戦う姿に感動する。

何度も何度も涙が溢れる。
この時代を生きた人たちの不幸を私たちは無駄にしてはいけない、とそう思う。


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