かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

BSE全頭検査20カ月以下を除外 食品安全委員会が緩和容認

2005年03月29日 | コラム
昨日の食品安全委員会プリオン専門調査会はBSE対策の全頭検査から生後20ケ月以下の牛を除外する新基準を容認するとの結論を出しました。全頭検査は2001年に国内初のBSE感染牛が見つかって以来続けてきたが、今回は米国産牛肉の輸入再開の前提としての容認に動いたようです。
「全頭検査は世界の非常識」と島村農水相が問題発言して物議を醸した事が有りましたが、かねぴ~も年間30億円ものコストが掛かる全頭検査はそろそろ見直すべきだと思います。検査にコストを掛ければ当然価格に転嫁される事になりますし、国が検査費用を負担すれば税金で賄うようになります。牛肉に不安の広がった2001年と違って現在はBSEの感染源や危険部位なども特定されて来ていますので、そろそろ見直してコストと安全性を両立できる検査方法を考えるべきだと思います。
が、今回食品安全委員会から打ち出された基準緩和は言うなれば「はじめに米国産牛肉の輸入再開ありき」というのがミエミエです。アメリカからの外圧で緩和に動いているのです。なぜ日本では国民の安全よりアメリカ政府の機嫌取りを優先するのでしょうか?
古い話になりますが、チェルノブイリ原発の事故後に放射性物質を含んだ食品が問題になった際に、各国は輸入食品に含まれる放射性物質の基準を厳しくしていましたが、日本だけは逆に基準を緩和してしまいました。放射性物質は体内に蓄積されて長年に渡って健康被害を起こす可能性が有ることくらいは分かっていたはずです。
日本政府は何故こんな事を繰り返しているのでしょうか。国民の食への不安は、元をただせば政府の無策に起因していると思います。米国産牛肉の安全性が確認されないまま輸入再開した場合、消費者はスーパーなどで買う場合は産地を見ながら選べるので避けることが出来ますが、レストランやファーストフードなどでは産地が明かされていない場合が有り得ます。牛肉不安が広がった場合に外食産業に影響が波及するのは確実です。輸入再開が大きな問題になる前に、安全確保の方策こそ議論すべきだと私は思います。

「牛肉が危ないんだったら食べなければ良いのよ」と、うちの牛肉嫌いの方が後ろで意見しています。どうやら安全確保に関わり無く、うちの牛肉不買運動は当分続くようです。

BSE全頭検査、20カ月以下を除外 安全委が緩和容認

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (mayumi)
2005-03-31 19:30:43
トラックバックありがとう!



牛肉は食べたいけどなんか輸入再開になったら怖い感じ。



でもラベルに嘘の産地を書かれたら同じだし・・・

レストランなんかは安い輸入肉を使うでしょうし・・・



困ったものです。

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TBありがとうございます。 (悲喜こもごも)
2005-03-31 21:59:55
さて、政府は国民の安全と米国の利益どちらを選ぶのでしょうか?

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こんばんは (かねぴ~主任)
2005-03-31 22:59:43
>mayumiさん

こんばんは。コメント・TBありがとうございます。

みんな牛肉は食べたいと思ってるんじゃないかと思うんですが、情報も足りないので不安を感じてるんですよね。

正しい安全情報が公表されていないから不安が広がっているんだと思います。

こんな状況で米国産牛肉の輸入再開するというのは、政府が国民を馬鹿にしているのではないでしょうか?

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ありがとうございました (かねぴ~主任)
2005-03-31 23:14:41
>悲喜こもごもさん

こんばんは。コメント有難うございました。

今のところの交渉だと米国の利益を優先しそうな雰囲気ですね。

政府が外圧に屈して国民の健康を犠牲にする事だけは避けて欲しいと切に願ってます。

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Unknown (Unknown)
2007-11-28 01:10:57
狂牛病のレポート書いてるんですが
全頭検査=全てのBSE牛を見つける
ではありません。
たとえ全頭検査してもBSE牛を見つけれないことも
あります。
はっきり言って無駄な費用です。
アメリカの根本から変えていかない限り
この問題は永遠に続くでしょう・・・
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