マスコミで再三報道されて、だんだん「劇場型企業買収」とでも呼ぶのがふさわしくなってきた感のあるライブドアのニッポン放送株買収問題。23日にニッポン放送株の新株発行権の発行差し止めを巡る訴訟の高裁判断が出ました。ライブドアの求めていた発行差し止め仮処分が認められた事により、ニッポン放送がライブドアの子会社化する事が事実上確定したと言って良いでしょう。
これでフジテレビ側が譲歩して提携交渉にはずみがつくのかとおもいきや、フジテレビに対する買収防衛策を打ち出して来ました。
今週打ち出されたフジテレビ株の500億円分の新株発行権発行を決定してライブドアによる買収を牽制しました。
更に昨日ニッポン放送が持つフジテレビ株の大半(14.7%)をソフトバンク・インベストメント(SBI)に議決権付きで5年間貸株することを決定しました。既に残り9.1%は大和証券SMBCへの2年貸株に出されているので、ライブドアがニッポン放送を子会社化してもフジテレビ株は一切残っていない事になります。
遂にニッポン放送による「焦土作戦」が始まったと言えるでしょう。しかも貸出先に選ばれたソフトバンクはライブドアにとっては打倒を目指すIT業界の大手企業で、プロ野球参入問題の際にも美味しい所をさらわれている相手です。
今回の貸し株を巡って一躍フジテレビの筆頭株主に躍り出たソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝CEOという新たな登場人物も現れて一層複雑になる一方ですが、どうやら株主名簿提出期限が迫っての緊急避難的な措置と言って良いのではないでしょうか?
今回の件でフジテレビは日枝会長がテレビに繰り返し出て、人気の有る堀江社長を「口撃」する度にフジテレビの視聴率低下というテレビ局としては致命的な状況を招いてしまいました。このまま行くと昨年獲得した視聴率3冠からの陥落は止む無い状況になっています。そりゃ堀江社長は上手く立ち回ったので「既得権益に立ち向かうオピニオンリーダー」という印象を与えていますから、日枝会長は「既得権益を代表する巨魁」というような立場に立たされてしまいました。若年層から中高年まで幅広い支持を集めている堀江社長を感情的な対応で番組からも追い出して徹底抗戦してしまっては、人気商売であるテレビ局の視聴率が上がる訳が有りませんね。
更に今度は高裁の判断がライブドア有利に出て、これで提携交渉が進むかと思った矢先に貸株を決めてしまいました。これではライブドアに対する同情意見が集まる一方になってしまうのではないでしょうか?
かねぴ~はライブドアがニッポン放送株を35%超確保した段階で既にフジサンケイグループ側は負けが決まっていたと思っています。それだけに日枝会長が強硬意見を口にして徹底抗戦を続けている事が非常に残念に思います。利益を生まない企業防衛に巨額の費用を使うのは愚の骨頂です。ライブドアをニッポン放送から追い出せない以上、せめて堀江社長の意見を聞くぐらいはしなければいけないのではないでしょうか?
確かに堀江社長の示すインターネットと既存メディア融合には具体像が欠けています。ただ、そんな相手を批判する前に、そんな会社に株を買い占められた方が負けなのです。時間外取引で大量取得するのがずるいなんて今更亀淵社長が言っても、法律には触れていない以上フジサンケイ側の負けです。
そんな段階になってソフトバンクを相手に選んで貸し株などしたら、「軒先貸して母家を取られる」ではないですが、余計に厄介な相手を呼び込んでいるだけです。そろそろ落ち着いて双方のトップが交渉の席に着いた方が得策ではないでしょうか?
フジサンケイグループ側がこれ以上の抗戦を続けると、更なる視聴率低下で取り返しのつかない事になると思われます。フジの視聴率が下がって得をするのは他局、特に「妄想」な報道をしたテレビ○日ですよ、きっと。
フジテレビの筆頭株主にSBI、株式借り受けで3社が合意
ニッポン放送の新株予約権発行、高裁も差し止め認める
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これでフジテレビ側が譲歩して提携交渉にはずみがつくのかとおもいきや、フジテレビに対する買収防衛策を打ち出して来ました。
今週打ち出されたフジテレビ株の500億円分の新株発行権発行を決定してライブドアによる買収を牽制しました。
更に昨日ニッポン放送が持つフジテレビ株の大半(14.7%)をソフトバンク・インベストメント(SBI)に議決権付きで5年間貸株することを決定しました。既に残り9.1%は大和証券SMBCへの2年貸株に出されているので、ライブドアがニッポン放送を子会社化してもフジテレビ株は一切残っていない事になります。
遂にニッポン放送による「焦土作戦」が始まったと言えるでしょう。しかも貸出先に選ばれたソフトバンクはライブドアにとっては打倒を目指すIT業界の大手企業で、プロ野球参入問題の際にも美味しい所をさらわれている相手です。
今回の貸し株を巡って一躍フジテレビの筆頭株主に躍り出たソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝CEOという新たな登場人物も現れて一層複雑になる一方ですが、どうやら株主名簿提出期限が迫っての緊急避難的な措置と言って良いのではないでしょうか?
今回の件でフジテレビは日枝会長がテレビに繰り返し出て、人気の有る堀江社長を「口撃」する度にフジテレビの視聴率低下というテレビ局としては致命的な状況を招いてしまいました。このまま行くと昨年獲得した視聴率3冠からの陥落は止む無い状況になっています。そりゃ堀江社長は上手く立ち回ったので「既得権益に立ち向かうオピニオンリーダー」という印象を与えていますから、日枝会長は「既得権益を代表する巨魁」というような立場に立たされてしまいました。若年層から中高年まで幅広い支持を集めている堀江社長を感情的な対応で番組からも追い出して徹底抗戦してしまっては、人気商売であるテレビ局の視聴率が上がる訳が有りませんね。
更に今度は高裁の判断がライブドア有利に出て、これで提携交渉が進むかと思った矢先に貸株を決めてしまいました。これではライブドアに対する同情意見が集まる一方になってしまうのではないでしょうか?
かねぴ~はライブドアがニッポン放送株を35%超確保した段階で既にフジサンケイグループ側は負けが決まっていたと思っています。それだけに日枝会長が強硬意見を口にして徹底抗戦を続けている事が非常に残念に思います。利益を生まない企業防衛に巨額の費用を使うのは愚の骨頂です。ライブドアをニッポン放送から追い出せない以上、せめて堀江社長の意見を聞くぐらいはしなければいけないのではないでしょうか?
確かに堀江社長の示すインターネットと既存メディア融合には具体像が欠けています。ただ、そんな相手を批判する前に、そんな会社に株を買い占められた方が負けなのです。時間外取引で大量取得するのがずるいなんて今更亀淵社長が言っても、法律には触れていない以上フジサンケイ側の負けです。
そんな段階になってソフトバンクを相手に選んで貸し株などしたら、「軒先貸して母家を取られる」ではないですが、余計に厄介な相手を呼び込んでいるだけです。そろそろ落ち着いて双方のトップが交渉の席に着いた方が得策ではないでしょうか?
フジサンケイグループ側がこれ以上の抗戦を続けると、更なる視聴率低下で取り返しのつかない事になると思われます。フジの視聴率が下がって得をするのは他局、特に「妄想」な報道をしたテレビ○日ですよ、きっと。
フジテレビの筆頭株主にSBI、株式借り受けで3社が合意
ニッポン放送の新株予約権発行、高裁も差し止め認める
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これから、ライブドアは一体どういう対抗策をとるんでしょうね。
それでは、これからもよろしくお願いします。
はじめまして。コメント・TB有難うございました。
ライブドアは正直なところ打つ手が無い状態に追い込まれたような気がしますね。
野球に続いて楽天とかソフトバンクの後出しが炸裂すると、なんだか堀江社長に同情してしまいます。
今後ともよろしくお願いします。
当初、TV局は公共性があるので買収とかはなしなんだよ!と日枝会長らがいってましたが、
ムカツいたら堀江社長をいきなり降板させるところなんて、公共性のかけらもないですよね。
ソリティアとyahoo!しかわからない方々がインターネットでやることはこれ以上ありませんと、舵をとるとどうなるか・・・笑えます
実際、TV局の社員って番組作ってないとお聞きします。
視聴率だってビデオリサーチ社が3000人くらいデータで集計してるらしいじゃないですか。あまりにもお粗末。
クリックやストリーミング数で勝負してみなさいって!デマンドの世界ですよ。
ここいらでこの古い業界もテコいれされていいのではないでしょうか。
かねぴ~さんの記事を楽しみにしてます。
これからはコチラからTBさせていただくことがありますが、そのときはよろしくおねがいします。
全く同感ですね。そして、日枝会長のミスですね。35%買われた時点で会って話していれば、その後の買い増しにしても、TOBにしても状況は変わっていたでしょうに。○日放送の妄想は凄いですよ。リーマンの転換の件もだし、LBOのこともそう、もしかして将棋盤の外では決着が付いているのかもしれませんね。
わかりやすい文章でまったく同感です。
日枝会長、あまりに感情的になりすぎですね。
それに公平とはお世辞にも言い難い報道には飽き飽きですね。
それを教科書通りに用いたが・・・というところだと思います。個人的にはフジテレビは好きなのでなんとか穏便に和解をして欲しいです。
かねぴ~さん、なかなか論理的で、感心しながら拝読いたしました。
今思うことは、ライブドアが日本放送の株をある程度確保した段階で、水面下でフジと話し合いを進めるべきではなかったのか。
あまりにマスコミにしゃべり過ぎたのではないでしょうか。
ライブドア、日本放送、フジの三社で一切表に顔を出さず、大株主になったことが表面化しても一切ノーコメントを貫き、三社がお互いの事情、感情に配慮し大人の交渉を続けるべきだったのではないでしょうか。
堀江社長も、「放送業界のことはあくまで素人ですから、いろいろ教えを請いながら業務提携したい」との姿勢を、最初から貫くべきだったと思います。
あるいは最初からその言葉を選んでマスコミに対応すべきだったでしょう。
S・B・Iの北尾CEOの言う、
”ペラペラしゃべり過ぎ”
ということばにうなずくことしきりです。
『 夫事以密成、語以泄敗。 』
かねぴ~さん、これからもよろしく。
「ライブドアよりまし」と言ってみたり、
ソフトバンクがやってきたことに拍手をする
フジの社員がいる、と聞いてまったく
甘すぎる、と。
あの経営陣にしてこの社員あり、って感じ。
ライブドアが出てこなくともいずれ危機を
迎えていたことでしょう。
勝ち負けの問題として捉えるのは、どうかなぁって思います。
勝ち負けで捉えるのであれば、勝利者はライブドアでもフジでもソフトバンクでもないかな。
あえて言うなら、お金ですよ。(笑)