かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

ジャスコ24時間営業断念

2005年02月27日 | コラム
大手スーパーのジャスコが食品売り場での24時間営業を断念した。
かねぴ~は何度か利用していたのだが、見ていて正直これは無理だろうなと思う部分が多かった。
ジャスコの食品フロアは昼間の営業を前提として配置されているので、夜間の営業で商品が並んでいない冷蔵ケースが多く、それらにも電源が入っていた。おそらく電源のブレーカーが分割されていないのだろう。さらに他のフロアへのエスカレーターにはシャッターが設置されていなかったので、ネットで進入禁止にしたうえで警備員が配置されていた。こういう営業を前提に店舗が設計されていない以上仕方無かったのだろう。レジも多数のレジを稼動させていたので、そういった人件費の負担も重かったと思われる。夜間営業に用意した惣菜も売上予測がつかなかったようで、売れ残って割引販売しているのを良く見掛けた。24時間営業のノウハウの無さが感じられた。
これに対してコンビニの店舗は最初から24時間営業を前提に設計されているので、アルバイトの従業員だけで営業している店舗が多く、当然人件費は安い。価格も最初からコスト分を上乗せして設定されている。
やはり双方の前提条件が違いすぎるのだろう。我々消費者の視点から見れば営業時間延長は歓迎すべきものであるが、スーパーが24時間営業するという事は、その裏では納入業者も24時間対応を求められているはずなのである。消費者の目に見えない所で多くの人が夜間も働くようになり、そういう負担は最終的には値段に影響する事になってしまう。
今回のジャスコの挑戦は流通業界の常識を覆すものとして注目された。かねぴ~も、その果敢な挑戦は評価したいと思う。ただ既存の店舗を使っての24時間営業というのは難しかったという事だろう。今回のノウハウを活かして24時間営業可能な店舗設計や流通から変えて行けば、今後に活かせるのではないだろうか?ジャスコにはこれからも注目して行きたいと思う。