かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

ライブドアvsフジテレビ

2005年02月18日 | コラム
2月8日の株大量取得以来、テレビでライブドアによるニッポン放送株買収についての報道が多くなっています。
「敵対的買収」は成功例が少ないにしてもアメリカでは有り得る事なのですが、今回はマスコミ報道ではライブドア側が悪者になっているように思えます。ライブドアが行った今回のニッポン放送株買収は果たして悪い事なのでしょうか?
ニッポン放送は株式を店頭公開しています。店頭公開している株がどんな人に買われるかは会社側からはコントロール出来ません。資金力の有る人間が株の買占めで企業買収に乗り出してくる可能性は十分有り得ます。一朝一夕に筆頭株主に躍り出るほどの株を買い占められるというのはフジサンケイグループとしてのリスクマネジメントが甘かったと言わざるを得ません。
さらに2月8日の時間外取引に発行済み株式の実に35%以上のニッポン放送株が売りに出された事自体が非常に不可解だと思います。TOB(株式公開買い付け)が行われている最中に株式が市場に大量に売りに出されるというのは普通起こりえる事だとは思えません。TOBでは市場価格よりも高い買収価格がフジテレビから提示されている訳ですから、35%分を持っていた株主はそれを無視して割安な市場で売却した事になります。ライブドアがこの情報を得て買収に動いた事を含めると、裏でリーマンブラザーズの強大な力が動いていたと容易に想像出来る訳です。
法律に触れないとは言え、ライブドアが他社がTOBを行っている株式を大量取得した行為自体は問題ですし、企業倫理として許されないものかも知れません。ただ問題の根本に有るのは、法律に抜け穴が有るのに手を打たなかった金融庁の怠慢です。問題が起こるまで放置しておいて、いざ起こってから慌てて法改正という対応は頂けません。今後も同様な問題は起きる可能性大でしょう。
世間で堀江貴文氏の印象といえば、「生意気で金を持っているIT企業の社長」といったところだろうと思われます。今回の件はそういった印象でライブドアが悪者であるような報道になっているだけだと私は思います。元々そういう印象自体が「マスコミによる操作の産物」と思うのは私だけでしょうか…(ちなみに私も堀江社長はあまり好きでは有りませんので念の為)