“日本一”から“世界のスカイツリー”へ。2012年春開業予定で、建設中の東京スカイツリー(R)の高さが、5月17日(月)の発表でウズベキスタンのタシケントタワーの375mを抜き、タワーランキング世界トップ10の仲間入りを果たすことがわかった。
日本が誇る東京タワーは世界ランキング21位と、いままで日本は“トップ10圏外”だったが、日本の鉄塔がついに、念願の世界ランキングベスト10入りを果たす。現在、世界一のタワーは中国・広州市にある広州テレビ観光塔の610m。完成すれば高さ634mで、自立式電波塔としては世界一となる東京スカイツリーは、各国のタワーを順次追い抜いて高さを伸ばしていく格好となる。
東京スカイツリーの高さは、土曜に計測した数値を、翌週月曜に東武タワー スカイツリー(株)の公式Webと、ツリーにつけられている看板で毎週発表されており、5月10日の発表では368mとすでに“日本一”の高さとなっている。「これまで月30mのペースで高さを伸ばしてきているので、工事が順調にいけば、5月15日(土)の計測で379mを超える高さになったことを、5月17日(月)に発表できると思います。6月末には390mほどになり、現在工事中の第一展望台の大体の形も見えてくるはずです。高さだけでいえば、2011年春には634mに到達すると思われます」(東武タワー スカイツリー(株)営業計画部)。
このままいけば年内に500m超えは確実で、ベスト5入りとなる435m(イラン/ボルジェ・ミーラード)超えは夏~秋ごろ、ベスト3入りとなる537m(ロシア/オスタンキノ・タワー)超えは2010年内~2011年初旬となる見込みだ。
週末には建設中の東京スカイツリーを見ようと“竹下通り状態”の業平橋・押上地区。ビュースポットである京成橋と、東武橋は撮影の順番待ちがでるほどのお祭り騒ぎだけに、世界のベスト10入りを果たすであろう5月17日(月)発表以降は、更なる盛り上がりをみせそうだ。【東京ウォーカー】
傾いている?スカイツリー裏話
城西国際大学の公開講座「『東京スカイツリー建設プロジェクト』を解説する」が15日、東京紀尾井町キャンパス(千代田区)であり、110人が聴き入った。完成後は自立式タワーとして世界一の高さ(634メートル)になるスカイツリーの建設技術や裏話を、施工者・大林組の技術本部企画推進室の田村達一・副部長が、現場の写真や動画を交えながら明かした。
田村さんは、「(高層タワーなのに)約3年半という工期は非常に短い」と話し、最新技術を駆使した工事の効率化方法を説明。アンテナを取り付ける最上部の部分の組み立てをタワー本体の建設と並行して地上部で行い、最後にワイヤで引き上げる「リフトアップ工法」などを紹介した。
また、強風対策として、最上部にある3基のクレーンは、風向きに合わせて旋回する仕組みになっているといい、「3基すべて同じ向きで静止している時は強い風に備えていると思ってください」と話した。
さらに、デザインの特性から見る角度によってタワーがねじれたり、傾いているように見えるため、「傾いて建っていますよ」などと同社に連絡がきたことがある、というエピソードも披露した。
スカイツリーは現在360メートルを超え、第1展望台の設営が進んでいる。墨田区の建設現場は連日多くの見物客が詰めかける盛り上がりぶりで、同日の講座でも、熱心にメモを取る参加者の姿が多く見られた。講演後は会場から「作業員の数は?」「階段はあるの?」など次々と質問が続いた。田村さんは「予想以上の注目度に驚いている。会社として気を引き締めて安全に建設を進めていきたい」と話していた。【毎日新聞】
日本が誇る東京タワーは世界ランキング21位と、いままで日本は“トップ10圏外”だったが、日本の鉄塔がついに、念願の世界ランキングベスト10入りを果たす。現在、世界一のタワーは中国・広州市にある広州テレビ観光塔の610m。完成すれば高さ634mで、自立式電波塔としては世界一となる東京スカイツリーは、各国のタワーを順次追い抜いて高さを伸ばしていく格好となる。
東京スカイツリーの高さは、土曜に計測した数値を、翌週月曜に東武タワー スカイツリー(株)の公式Webと、ツリーにつけられている看板で毎週発表されており、5月10日の発表では368mとすでに“日本一”の高さとなっている。「これまで月30mのペースで高さを伸ばしてきているので、工事が順調にいけば、5月15日(土)の計測で379mを超える高さになったことを、5月17日(月)に発表できると思います。6月末には390mほどになり、現在工事中の第一展望台の大体の形も見えてくるはずです。高さだけでいえば、2011年春には634mに到達すると思われます」(東武タワー スカイツリー(株)営業計画部)。
このままいけば年内に500m超えは確実で、ベスト5入りとなる435m(イラン/ボルジェ・ミーラード)超えは夏~秋ごろ、ベスト3入りとなる537m(ロシア/オスタンキノ・タワー)超えは2010年内~2011年初旬となる見込みだ。
週末には建設中の東京スカイツリーを見ようと“竹下通り状態”の業平橋・押上地区。ビュースポットである京成橋と、東武橋は撮影の順番待ちがでるほどのお祭り騒ぎだけに、世界のベスト10入りを果たすであろう5月17日(月)発表以降は、更なる盛り上がりをみせそうだ。【東京ウォーカー】
傾いている?スカイツリー裏話
城西国際大学の公開講座「『東京スカイツリー建設プロジェクト』を解説する」が15日、東京紀尾井町キャンパス(千代田区)であり、110人が聴き入った。完成後は自立式タワーとして世界一の高さ(634メートル)になるスカイツリーの建設技術や裏話を、施工者・大林組の技術本部企画推進室の田村達一・副部長が、現場の写真や動画を交えながら明かした。
田村さんは、「(高層タワーなのに)約3年半という工期は非常に短い」と話し、最新技術を駆使した工事の効率化方法を説明。アンテナを取り付ける最上部の部分の組み立てをタワー本体の建設と並行して地上部で行い、最後にワイヤで引き上げる「リフトアップ工法」などを紹介した。
また、強風対策として、最上部にある3基のクレーンは、風向きに合わせて旋回する仕組みになっているといい、「3基すべて同じ向きで静止している時は強い風に備えていると思ってください」と話した。
さらに、デザインの特性から見る角度によってタワーがねじれたり、傾いているように見えるため、「傾いて建っていますよ」などと同社に連絡がきたことがある、というエピソードも披露した。
スカイツリーは現在360メートルを超え、第1展望台の設営が進んでいる。墨田区の建設現場は連日多くの見物客が詰めかける盛り上がりぶりで、同日の講座でも、熱心にメモを取る参加者の姿が多く見られた。講演後は会場から「作業員の数は?」「階段はあるの?」など次々と質問が続いた。田村さんは「予想以上の注目度に驚いている。会社として気を引き締めて安全に建設を進めていきたい」と話していた。【毎日新聞】