２００８大阪国際女子マラソン雑感vol．１

あれどしたんよ、こないだの大阪の加代ちゃん、いよいよぶさいくやったけど、あ、顔のこととちゃうよ。あの子、愛嬌あって可愛らしかろがね。目が真ん丸でお口大きいし、あの子の方がよっぽど「オバＱ」みたいやがねって、褒め言葉になっとらへんか。

そんなんどうでもええわい。最後何べんもこけてから、どうならい。なんで止めなんだん？頭とか打ったらおおごとよ。箱根駅伝みたいやったいうて、そんなん学生さんと一緒にしてどないすらい。あの子らは言うたらプロよ。プロが学生さんとついな失敗してどないすらい。高校野球とプロ野球は違おがね。日本シリーズに負けたもんが、球場の土泣きながら拾てもみな感動するかね？すまいがね？

まあ、あんなん、男子のマラソンでもさいさいあったわいね。トラックや駅伝とかは強うて、３０ｋｍまでは速いんがマラソン出たら最後ボロボロになる、いうシーン。１１年前の別大毎日もそやったわい。でも、あのときの田尻クン、氷雨降りよんのに手袋もせなんだし、途中で水も取らんと走りよったし、寒さ対策や給水の基本もしとらへんかったけど、加代ちゃんはまだその点はちゃんとしよったのに、どないしたんやろ。

だいたい、入りのペースもそんなに速いことなかったわいね。ハーフで６７分台で走れる人がマラソンの中間点を７０分台で入るんは「普通」のペースよ。これがハーフとついなペースで突っ込んだんやったら、後半に潰れても
「アホやなあ。」
で済むけど、本当やったら、ここから後半６８分台に上げていかんと。ラドクリフやったらそれが出来るんよ。中間点からゴールまで、ハーフのペースで走れるようにならんと。加代ちゃんならそれが出来るんやなかろかいうて、おいさんら期待して見よったんよ。本当、次の日のスポニチで浅利さんも書いとったけど、いよいよもったいなかったわい。

トラックで何べんも転びよったけど、あれはまずかったわいねえ。なんてて、澤木専務理事が降りてきて、一言言おうとしたとこやったけんねえ。澤木さんのマイク、すぐスイッチ切ったんやろねえ。オンにしとったらどんな声拾たろか？

そもそも、加代ちゃんのマラソン挑戦、なんかおかしかったと思わん？直前までなかなかはっきりせなんだし、したらしたで、記録会ドタキャンするし、記者会見とか出ないかんけんイヤやとかで一般参加でええ言うといて、しっかり記者会見出とったし。

そもそも、どんな練習しとったんやろ。３０ｋｍ１回走ったぎりやて？
確かに、れい子ちゃんでも４年前の名古屋の前に３０ｋｍ１回走ったぎりや言よったわいね。
でもれい子ちゃんは、３時間も自転車のマシンこいだり、プール歩いたりしよったんよ。同じ３０ｋｍ走るんでも、平地の国道走るんと、昆明のクロカンコースみたいな道走るなでは全然違わい。それにれい子ちゃんには、それまで何遍もマラソン走るための練習した分、身体に「貯金」もあったはずよ。

なにも、れい子ちゃん褒めて、加代ちゃんに文句言よんやないよ。外国の選手は４０ｋｍも走らせんけん、自分も４０ｋｍ走らんでええいうことはないわい。マラソンの練習が難しいんは、他人の練習の真似しても結果が出んことよ。ほやから、皆、自分にはどんな練習が一番合うんかを見つけるためになんぎするんよ。

それを見つけたげるんが、監督やコーチの仕事のはずやけど、その人ら何しよったんよ！

加代ちゃんの監督さんは、選手としての実績はない人やったらしいけど、そしたらなおのこと、いろいろ研究せないかんのやないん？昔の富士通の監督さんは自分がマラソンの経験がないいうて、宗茂さんに教えてもらいに行ったらしいけど、女子のマラソンはそんな情報交換とかはせんのやろか？

報道はなかったけど、監督さん、澤木さんに怒られたやろねえ。
「選手を潰す気か！」
とか言われたんちゃうん？

あんまり、推測でものいうたらいかんけん、誰まれ読んでも分からんやろ思て、伊予弁で書きよるんやけど、今回の加代ちゃんのマラソン挑戦、なんか裏がありそうな気がしていかんわい。もし、加代ちゃんおらなんだら、いよいよ「地味」なレースになっとったろから。まあ、「(視聴率の)数字取るために、無理矢理担ぎ出した。」
とは思わん方がよかろか？

本当、身体のダメージぎりが心配やねえ。トラックシーズンまでに身体回復できたらええけど。これでトラックシーズン棒に振ったら目もあてられんわい。まあ、加代ちゃんやったら、

「シブさんたち、マラソン走るひとってすごいですねえ～～～、きゃははは。」

くらいのリップサービスはするやろけど、あの子、案外繊細な子やなかろか思うとこもあるよ。一流のアスリートは皆、繊細なところはあらいね。あの「加代ちゃん節」も、強がりと照れ隠しが混じったように見えるんはおいさんだけやろか？