五か月ぶりの更新である。もはやリオ五輪の本番もじわじわと迫っている。今更、四か月前の代表選考をめぐる話を蒸し返しても、どうかと思うので、一体何の話から始めようかと思ったところに、日本のマラソン界に少し明るいニュースが入ってきた。
7月3日に開催されたゴールドコーストマラソン、男子は川内優輝が2時間9分1秒で2位、女子は堀江美里が2時間26分40秒のコースレコードで優勝した。川内のタイムは彼自身にとって9度目のサブテンであり、リオ五輪代表の北島寿典、石川末廣のタイムを上回っている!同大会には今回で5年連続出場、2013年には優勝しているが、今回が最高のタイムである。故障の影響で、不調が続き、五輪代表選考レースでも本領を発揮出来なかった彼にとっては、「カムバック」とも言えそうだ。一時期はメディアの注目度も高く、某スポーツ紙においては「ご意見番」状態になっていたが、この最近は彼の名前を一向に聞かなくなってしまった。秋以降が楽しみになってきた。
そして、7月のマラソン大会でサブテンをマークしたランナーというのは、日本人では初めての快挙だ。堀江も7月のマラソンの日本人ランナーのタイムとしては、過去最高のものである。マラソンにおいては「シーズン・オフ」である7月のピークの体調を作り上げるのは容易ではない。
そこで、思いついたのが、1年12ヶ月、月毎のマラソンのベストタイムを調べてみようということだ。そこから、「意外な事実」が見えてくめのではないかと思ったのだ。
まずは男子から(☆は自己ベスト)
1月 2時間12分11秒 中村孝生 (1982年東京国際4位)
2月 2時間7分39秒 今井正人 (2015年東京7位)☆
3月 2時間7分52秒 油谷 繁 (2001年びわ湖3位)☆
4月 2時間8分15秒 中山竹通 (1985年広島ワールドカップ2位)☆
5月 2時間9分50秒 谷口浩美 (1987年ロンドン優勝)
6月 2時間12分0秒 重松森雄 (1965年ウインザー優勝)☆
7月 2時間9分1秒 川内優輝 (2016年ゴールドコースト2位)
8月 2時間9分26秒 油谷 繁 (2003年パリ世界選手権5位)
9月 2時間6分57秒 犬伏孝行 (1999年ベルリン2位)☆
10月 2時間6分16秒 高岡寿成 (2002年シカゴ3位)☆
11月 2時間10分45秒 今井正人 (2013年ニューヨーク6位)
12月 2時間6分51秒 藤田敦史 (2000年福岡優勝)☆
日本歴代トップ3が全て入っているし、東京、びわ湖、福岡の日本人最高タイムもちゃんと入っている。僕も半分はリアルタイムで見ているレースだ。意外に思ったのは1月と5月と6月である。資料を調べるまで、1月のベストは勝田マラソンの大会レコードだと思っていたし、5月と6月は、海外のシルバーランクの大会でのタイムかと思っていたら、東京マラソンの前身である東京国際マラソンが1月に開催した年があり。メジャー大会であるロンドンが5月に開催された年があったのだ。そして、51年前のウインザーの大会、重松さんのタイムは、当時の世界最高記録であった。8月のマラソンでサブテンを出した日本人も、油谷さんだけである。来月のリオで、ぜひ、2人目、3人目が誕生したもらいたいところである。
そして、マラソン代表選考に僕は決して異論はないのだが、ここに名前が出ている今井正人と川内優輝が選ばれなかったのは残念だ。いや、重松さんも高岡さんも藤田さんも五輪のマラソン代表には届かなかった。
※ブログ公表後にご指摘をいただいた。2010年の5月に藤原新が2時間9分34秒でオタワマラソンで優勝した際のタイムが、5月のナンバーワンということである。
7月3日に開催されたゴールドコーストマラソン、男子は川内優輝が2時間9分1秒で2位、女子は堀江美里が2時間26分40秒のコースレコードで優勝した。川内のタイムは彼自身にとって9度目のサブテンであり、リオ五輪代表の北島寿典、石川末廣のタイムを上回っている!同大会には今回で5年連続出場、2013年には優勝しているが、今回が最高のタイムである。故障の影響で、不調が続き、五輪代表選考レースでも本領を発揮出来なかった彼にとっては、「カムバック」とも言えそうだ。一時期はメディアの注目度も高く、某スポーツ紙においては「ご意見番」状態になっていたが、この最近は彼の名前を一向に聞かなくなってしまった。秋以降が楽しみになってきた。
そして、7月のマラソン大会でサブテンをマークしたランナーというのは、日本人では初めての快挙だ。堀江も7月のマラソンの日本人ランナーのタイムとしては、過去最高のものである。マラソンにおいては「シーズン・オフ」である7月のピークの体調を作り上げるのは容易ではない。
そこで、思いついたのが、1年12ヶ月、月毎のマラソンのベストタイムを調べてみようということだ。そこから、「意外な事実」が見えてくめのではないかと思ったのだ。
まずは男子から(☆は自己ベスト)
1月 2時間12分11秒 中村孝生 (1982年東京国際4位)
2月 2時間7分39秒 今井正人 (2015年東京7位)☆
3月 2時間7分52秒 油谷 繁 (2001年びわ湖3位)☆
4月 2時間8分15秒 中山竹通 (1985年広島ワールドカップ2位)☆
5月 2時間9分50秒 谷口浩美 (1987年ロンドン優勝)
6月 2時間12分0秒 重松森雄 (1965年ウインザー優勝)☆
7月 2時間9分1秒 川内優輝 (2016年ゴールドコースト2位)
8月 2時間9分26秒 油谷 繁 (2003年パリ世界選手権5位)
9月 2時間6分57秒 犬伏孝行 (1999年ベルリン2位)☆
10月 2時間6分16秒 高岡寿成 (2002年シカゴ3位)☆
11月 2時間10分45秒 今井正人 (2013年ニューヨーク6位)
12月 2時間6分51秒 藤田敦史 (2000年福岡優勝)☆
日本歴代トップ3が全て入っているし、東京、びわ湖、福岡の日本人最高タイムもちゃんと入っている。僕も半分はリアルタイムで見ているレースだ。意外に思ったのは1月と5月と6月である。資料を調べるまで、1月のベストは勝田マラソンの大会レコードだと思っていたし、5月と6月は、海外のシルバーランクの大会でのタイムかと思っていたら、東京マラソンの前身である東京国際マラソンが1月に開催した年があり。メジャー大会であるロンドンが5月に開催された年があったのだ。そして、51年前のウインザーの大会、重松さんのタイムは、当時の世界最高記録であった。8月のマラソンでサブテンを出した日本人も、油谷さんだけである。来月のリオで、ぜひ、2人目、3人目が誕生したもらいたいところである。
そして、マラソン代表選考に僕は決して異論はないのだが、ここに名前が出ている今井正人と川内優輝が選ばれなかったのは残念だ。いや、重松さんも高岡さんも藤田さんも五輪のマラソン代表には届かなかった。
※ブログ公表後にご指摘をいただいた。2010年の5月に藤原新が2時間9分34秒でオタワマラソンで優勝した際のタイムが、5月のナンバーワンということである。
月別の世界記録はARRSに載っていますが、月別の日本記録はこのブログ以外のどこにも載っていなかったので、是非とも日本初(?)の月別日本記録リストを完璧なものにして頂きたいと思い、コメントさせて頂きました。
古い資料で検索したため、藤原新選手の記録を見逃していました。文中で追加させていただきます。