かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment51「名言」

2008-01-16 02:20:14 | ご隠居のフォルダ
 激務時の脳のエネルギー消費量のすごさを、空腹感知スパンでひしひしと感じているまいどどうも、ご隠居です。

 さて、本年もゆるりと行こうと思います。

 本日は、資本主義を端的にあらわした名言をご紹介致します。
 曰く、

「資本主義とは賢くない人から、賢い人へお金が流れる仕組み」


 これを、私が勝手に解するには、この場合の「賢い」というのは「知っている」ということだと考えます。とすると、
「知らない人から、知っている人へ流れる仕組み」
となります。
 ご存知の通り、現在に至るまでに、どんどん所得格差を拡大させる方向に世の中は改変されてきています。金持ちの人々は、金が出稼ぎに出てくれるので、極論すれば何もしなくても暮らせるというストーリーですね。

 さて、ここで実際の投資です。未だに、わが国においては、お金の話に執心するのは卑しいとか、投資はギャンブルで恐ろしいとかいった意見が根付いているのですが、このような「フィナンシャルリテラシー欠乏」も名言を名言足りえさせる原因となっております。結果、不幸にも「投資したほうがいいらしい」といったときにプロたちから大いにカモられることになるという悪循環が待っているということになります。


 「あの男の人かっこいいから投資しなよ!絶対大丈夫だよ」とよくも知らない人に言われて実際にいきなり思いを告げる人は多くないと思われます。自らのリサーチの後に、補強として投資家仲間からセカンドオピニオンを取り入れるならまだしも。しかし、現実世界の投資においてはこれが往々にして起こっているのです。
 
 皆様も、投資がうまくいかなかったら「あいつは大したことなかった」と己のことは棚に上げてのたまうへっぽこ投資家を目にしたことがあるかもわかりませんが、要はいかなる投資にも学習は必要ということであります。それが、資本主義ないしは恋愛資本主義において富を得るための手段であることを今回の名言は示しているのです。

 
 欧米文化をあらゆる面で受け入れているわが国では、(これまで何度も言っているように)恋愛投資においても西側の合理化が進んでいるようです。この中で、搾取されない為には、常日頃から相場に敏感で、失敗を恐れずに、トライアンドエラーを繰り返し自分なりの哲学を持つということが大切だということのようであります。

 従って、投資をしないことは既にリスクを負っていることになります。強大な大株主がいようが、割高であろうが、積極的に投資を行いましょう。


 実相場が、非常に悪い状況なので、強気の文章でお送りさせていただきました。

★謹賀新年★

2008-01-01 08:24:52 | ご隠居のフォルダ
 明けましておめでとうございます。
 新年もよろしくお願いいたします。

 またもや気づいたら年が明けておりました。
 本年もこのような超マイペースで進むと思われ(あえて高らかに宣言しないでおくという作戦で)ますが、ときおり遊びに来てくださったら幸いでございます。
 相場でもゆるりと力を抜いた長期投資のほうが実はパフォーマンスがよかったりするということで。

 さて、年明けから実世界では波乱のスタートとなりましたね。
 暴落から始まるというのもそれはそれでわくわくします。

 では、本日はこの辺で失礼致します。







                  (なぜか)元旦

TheTimeIsRipeforInvestment50「株主優待」

2007-11-29 00:34:58 | ご隠居のフォルダ
 あっという間にさむくなってまいりました、毎度どうもご隠居です。

 さて、我々投資家がせっせと投資を行うのはもう周知の通りリターンを得る為なわけですが、ここでリターンというものを具体的に分解してみるとしましょう。
 実際の株式に即して説明するならば、
リターン=株式値上がり益+配当金+株主優待
となります。
 順に説明していくとしましょう。
 株式値上がり益とは、「安く買って高く売れたときの差」でありもっともスタンダードなリターンのことで、昨今のデイトレやらスイングトレードスタイルは主にこれを狙って取引します。
 また配当金とは、企業が利益の一部を配分することです。
 これらは実際の投資には非常に大切なことですが、恋愛投資においては必ずしもそうとはいえません。
 ”市場価値の低い地味なイモっぽいのと付き合っていたら、数年後突然美しくなってやったー!”とはあまり実感がわきませんね。強いていうならば、まだ誰も目をつけていない頃にダイヤの原石を取得し、磨き上げて周りがうらやましがるという野ブタを~式投資(低PER狙い撃ち)などでしょうか。

 これらに対して、非常にユニークであるのが本日のテーマ「株主優待」です。株主優待とは企業が株主に対して品物やサービスを提供する制度のことです。具体的な内容は企業それぞれです。牛丼やなら食事券、電鉄会社から乗車券(優待券)など企業の特色が出るものになっていることが多いようですね。また、優待のない企業もあります。

 優待とはいわゆる「わたくしの株主になってくださって、ないしは投資してくださってありがとう」という感謝の気持ちのお返しということになります。
 それは料理が上手な投資家であれば、創作料理を投資家にだけ振舞ってくれたり、はたまた遠い家までわざわざ送って行ってあげたりといったように、千差万別であります。ここで留意すべきは、
投資されてやっている」という強気銘柄からは優待は期待しない方がいいということです。

 基本的にはキャピタル+インカムゲインがリターンの主な部分を占めるのですが、投資家の中にはこの優待のために投資を行う投資家も少なくないのですからおもしろいことですね。 

TheTimeIsRipeforInvestment49「IPO②」

2007-10-28 17:44:01 | ご隠居のフォルダ
 昨日の台風で洗濯物が壊滅的打撃を受けましたまいどどうも、ご隠居です。
 すこぶる鼻水が大量に出るので鼻の下が赤いというトナカイのような日々を送っております。

 さて、本日も引き続きIPOについて取り上げたいと思います。
 前回では、IPOは大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を獲得するチャンスがあることを述べました。

 このようなところで収益をあげる人々は「新興銘柄狙いの投資家」と呼ばれます。我々の市場においては、かような種族はある意味スカウトマンのようなものといえるでしょう。また衆目に晒される前で、みんなが知らないがきらりと光るダイヤの原石を探すのです。この投資スタイルを好むのは、数では圧倒的に男性投資家が多くを占めます。メリットデメリットは後述しますが、女性投資家は基本的に(外資系金融機関と同様)取らずに済むリスクは極力避けるスタイルが多いですから、上場して一般公開しているような安全な銘柄に投資するようです。勿論、さっぱり売れない芸人の卵や壮大な夢見るミュージシャン兼フリーターといった銘柄を採算度外視で賢明に支える健気な女性投資家もいるのは事実ですが。

 さてこのIPO狙い投資ですが、原石が見事ダイヤとなれば莫大なリターンを得られる一方で、原石と思ったらタダの石ころで、泣かず飛ばずのずっといものようなままだったなんというリスクも当然あります。実際の公開新興市場であっても、上場すればそれなりの地位や信用を得られるはずが、たちまちタダ同然のクズ株になってしまったということも往々にしてあります。
 更に難しいことに、以前学習した「効率的市場仮説」によれば、
「みんな合理的な投資家のはずであるから、各投資銘柄のプライスは常に適正な価値を示している」ということになりますから、実際IPO狙いで投資する物件の多くがポテトであることが多いのです。

 勿論効率的市場仮説の取っている立場とは異なり、実際はマーケットは不完全な部分を幾分か内包していますから、稀にシンデレラストーリーが生まれるのもまた事実です。
 

TheTimeIsRipeforInvestment48「IPO」

2007-10-20 23:37:01 | ご隠居のフォルダ
 強制的に一日16時間も動き回り、若干脳みそパケット使いすぎ症候群気味なまいどどうも、ご隠居です。
 寒暖の差が激しいこの時分、風邪をひかれぬようご自愛下さいませ。


 さて、本日のIPOですが、昨今の株ブームで知ってらっしゃる方も多いかもしれません。正式名をイニシャル・パブリック・オファリングといい、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場して投資家に株式を取得させることを言います。
 
 いわゆるデビューのことです。
 一般例に高校デビュー、大学デビューなどがあります。

 一般投資家に公開するわけですから、「この会社は有望だから出資してみよう」と思ってもらわねばならず自分磨きの必要性が伴いますが、勿論上場後には知名度や資金調達の点で非常に大きなメリットがあります。
 上場後、企業価値(自らのブランド価値)を高めることに成功している女性投資家などは多額の資金調達もいとも簡単にやってのけるのはご存知の通りでしょう。

 因みに昨年に上場を果たしたN村不動産を例に挙げれば、一株600円の社員価格が、上場の後には4300円をつけるといったように、かなりの高確率でキャピタルゲインが見込めることが多いです。
 

TheTimeIsRipeforInvestment47「退場」

2007-10-07 23:05:37 | ご隠居のフォルダ
 すっかり秋の足音が聞こえてまいりましたまいどどうも、ご隠居です。
 季節の変わり目は風邪をひきやすいということで、皆様もお気をつけください。私はそれなのか花粉症なのか鼻水が毎日リットル単位で放出されている気がします。

 そんなことはさておき、本日のトピックは「退場」です。
 以前より普通に使っておりましたが、意味は「大損により投資活動を断念せざるを得なくなった状況」となります。
 先日のサブプライムローンの影響で大痛手をくらい、泣く泣く退場となってしまった現実投資家の方もいらっしゃるのではないでしょうか?私の周囲だけでも、3名が撤退の憂き目にあっております。
 
 当然、我々の世界においても退場とは、諸々の理由からずたずたになり投資活動を続けられないさまをさします。枚挙にいとまがありませんが、例えば
―全額一点投資をされていると思っていたら、自分はポートフォリオ中の一物件に過ぎなかった(数あるうちのひとりであった)
などです。

 現実であれ我々の投資であれ、退場となってしまう理由で最たるものは、リスク管理を怠った(適切でなかった)ことに尽きます。
 高めのリターンが取れそうだードキドキだーなどと言って、危ない相手(=リスクが高め)に全額投資するのは、はっきり言って投機・ギャンブルです。このような場合(人それぞれスタイルはありますが)、安全な銘柄等にも投資をしておくことが一般的な手法となっています。

 
 とはいえ、将来が不確実であるからこそリスクやリターンが存在するわけで、これから先退場してしまうこともあるかもしれません。しかし、多くの人にとって退場したときが投資家として成長するべき好機であると言われています。
 みなさんの周囲にも、退場処分となって
「まじで好きだったから死んじゃう~」
といってたにもかかわらずたちまち気づいたら既に新規投資していたなどという猛者系投資家がいることでしょう。その無限に湧き出る資産(=この場合は投資しようという意思)にはただただ感服するばかりですが、投資にはそれくらいの割り切りが必要だということかもしれません。
 
 先は読めないからこそ、退場しないために一生懸命に「今」がんばりましょうということです。
 今回は珍しく人道的な結びでおわりとしたいと思います。

TheTimeIsRipeforInvestment46「ばぁさんが」

2007-09-26 02:29:35 | ご隠居のフォルダ
 非常にご無沙汰しております、毎度どうもご隠居です。
 例によって、全く遠ざかることとなってしまいました。
 いろいろと紙面や情報だけではわかりづらい現実を見に、世界各地を視察しておりました。

 このような慇懃無礼な状況にも関わらず、日々かなりの方が訪問くださったようで誠に頭の下がるしだいでございます。

 本日はウォームアップの意味を兼ねて、軽めのトピックを選択いたしました。

 「おばぁさんが投資をするようになったらバブルは弾ける」
という格言です。
 直感的にご理解いただけるとは思いますが、(一般的に)投資活動から最もの部類で遠いところに位置するであろうおばぁさん迄もが、「あれは儲かるらしいよ」といって投資を始めるくらい情報がいきわたる=好調な様が行き渡る時間があった、ような状況では既にピークアウトしているということであります。

 例えば、もう既に死語となりつつあるかもしれませんが●●学校のマドンナと当該人物が知れ渡っているときには、その彼女の価値並びに取得コスト(=得るために払わねばならない労力等)は高騰しているということです。このような時になれば、本人も自らの客観的価値を把握しているしまた市場参加者つまり目をつけている競合相手も相当数いるでしょうからオークションの原理により高値がつくということになります。
 ひっそりと、あるいは目ざとく早期にその実態を把握した者が現時点より有利であるのは自明であります。


 この格言には様々な興味深い意味を持つのですが、本日はひとまずここにて切り上げさせていただきます。

TheTimeIsRipeforInvestment45「ロングテール理論」

2007-04-06 01:26:59 | ご隠居のフォルダ
 お久しぶりな毎度どうも、ご隠居です。
 再び忙殺の日々が続き、筆が止まったままでしたが、そんな無精にもかかわらず訪れてくださる方々がいらっしゃり反省する次第でございます。

 さて、本日のテーマは「ロングテール理論」。日本語にすると長いしっぽですね。このロングテール理論とは、ヒット商品の大量販売に依存することなく、ニッチ商品の多品種少量販売によって大きな売り上げ・利益を得ることができるという経済理論をいいます。

 まず右に向かって逓減していく図(y=1/xのような)を頭に思い浮かべて下さい。Y軸は「売れる数」、X軸は左から「売れる順に並べたアイテム」とします。
 今までの商売の基本としては、売れるものを大量に保有し、そうでないものは持たないというものでした。在庫を抱えるにはスペースを要しますから、価値あるものを優先して保有しましょうというのが合理的というわけです。これが図でいうと左半分の側に当たります。
 しかし、時代の変化によりネット販売というチャネルも現れてきます。このような形態であれば、商品を低コストで大量に扱えるということで、図の右側すなわち普通であれば(人気の少なく)利益の薄いような商品(死に筋商品)も商売のチャンスがあるのではないでしょうか、というわけです。


 これを我々にあてはめるとどういうことになるか。
 まず、図の左側、いわゆる「売れ筋商品ゾーン」というのはモテゾーンとなります。したがって巷において「春のモテ髪500!」とか「愛される女性になる!!」と喧伝する雑誌が推奨しているのは、「○○してあなたも左側の売れ筋商品になりましょうね」ということです。

 さてそれでは右側の死に筋商品ゾーン。ここはモテないゾーンです。売れ筋とは何かが異なり販売数が低い領域です。デブ、不細工、ダサいといった外見的要因から冷たい、空気読めない、暴力を振るう等の内面的要因まで理由はそれぞれです。


 はたして恋愛市場において高パフォーマンスをあげるには、自己研鑽により左側の売れ筋ゾーンの仲間入りをするのが合理的です。しかし、それには多大な労力を要するかもしれません。自分の意思を曲げないといけないかもしれません。
 ここでロングテール理論によれば、死に筋商品でも商売が成り立ちうるすなわち高パフォーマンスを叩き出すのが可能なのです。○○フェチ、○線という言葉があるように多くはないものの、「普通ならバツとするところを二重丸つける人」も必ず存在するからです。
 具体例としては、「バーンと張ったおなかが好きなの♪」というメタボリック愛好族や、意外と多い「わたしカッコいい人だめなんだよね」というアシンメトリー顔面愛好族、その他熟女愛好族などです。


 このようなニッチビジネスを成功させるためには、絶対的に必要な能力があります。それは、マーケティング能力です。
 売れ筋商品系人間であればマジョリティのニーズにあっているため、極言すれば放っておいてもオファーはくるようなものですが、死に筋系で勝負をかけるのであれば、自分をよいと言ってくれる(少数の=稀少な)ターゲットを見抜くことが極めて重要になってきます。


「なんであんなブスに男はひっかかっちゃうかね~」
と女性投資家達から首をかしげられるような女性投資家などは、このロングテール理論を上手に取り入れています。
 成功者に共通しているところといえば、①前述のようにマーケティング力に秀でている(=自分の顧客層を理解している)、②自分が売れ筋でないことを自覚しているということでしょうか。


 戦略の一つとして御紹介しましたが、売れ筋系の皆様には必要なかったでしょうか笑☆ 

TheTimeIsRipeforInvestment44「ステークホルダー」

2007-03-01 18:25:52 | ご隠居のフォルダ
再び御無沙汰してしまいましたすいません毎度どうも、御隠居です。
 言い訳になってしまい恐縮ですが、ひたすら外を歩き回る日々にて、先月はほぼ休みなしという状態でした。どこが隠居だよというつっこみはなしでお願いします。

 さて、本日は「ステークホルダー」であります。これは「企業の利害関係者」のことを指します。単純な金銭がらみの利害関係者(顧客・株主)だけでなく、企業活動を行ううえで関わる全ての関係者を含みます。
 これからの企業は、このステークホルダーを大切にしてともに成長していかなければならないという時代と言われております。すなわち、「儲かりゃあいいや」というミクロなスタンスではやっていけないぜというわけです。


 そこで、私たち投資家の世界にステークホルダーという考え方が関係あるのか、ということですが、おおいにあります。
 彼女ができると、周りの人間そっちのけで愛する彼女が最優先、時間も金もつぎ込みまくりという人間が周囲を見渡すと思い当たるのではないでしょうか?このようなカテゴリの方はおよそ相場の世界ではほぼ下流に位置する存在のため(この類の人物で大成している人がいたら一報ください)、理由の一つに過ぎませんが、「ステークホルダーという観点の欠如ということがあげられます。
 例えば友人と「○月×日に約束」があったような場合においても、愛する彼女から「会えない?」というと、即座にドタキャンするようなトンデモ人間がいたとします。このトンデモ君は、その友人の誘いたい思いを放棄させていることになります。二度と、ということはないでしょうが「ドタキャンリスク」が高いために、大切な局面ではお呼ばれしないでしょう。(私にもトンデモで有名なお友達がおりますが、そうさせて頂いております。)

 このようなことが、ステークホルダーをおろそかにすればするほど積もり積もっていきますので、愛する株主に「売り浴びせられ(=放られ)」たときにはもう悲惨です。次のよりよい投資の為の、異業種交流会いわゆる合コンには呼ばれない、物件仲介希望いわゆる紹介の話が舞い込んだとしても候補者にあげられない、といったデメリットのために、より一層いい投資が困難となり、しかし幸運にも再び投資対象が現れたときにはより熱中していくという、下流デフレスパイラルに陥っていくことが多いです。


 なお、今回の話は主に男性投資家を想定しております。理由としては、女性投資家の間では仮にそうなったとしても許される土壌があること、男性投資家は原則としてステークホルダーを大事にするということなどがあげられます。

TheTimeIsRipeforInvestment43「無形資産」

2007-01-28 21:36:43 | ご隠居のフォルダ
 そろそろ脳みそ加熱しすぎで溶解しつつあるまいどどうも、ご隠居です。

 さて本日のテーマは無形資産。今最も熱いトピックスといってもいいかもしれません。まだまだ議論の過程にあります。
 無形資産とは、バランスシート(貸借対照表)に載ってこない資産のことです。すなわち、現行のB/Sでは適正な企業価値が評価されていないということになります。それでは具体的な無形資産とはどんなものでしょうか。例えば、ブランド価値、顧客の価値、社員の価値、知的資本の価値などがそれに当たるとされています。

 かの有名なティ○ァニーのオープンハート(定価17500円)は、蓋を開けてみれば原価300円だそうです。それがなぜ上記価格で成立しうるか―これが無形資産「ブランド力」ということになります。
 ティ○ァニーを例に出すまでもなく、例えばいわゆる「スーパーブランド」等は実際に目に見える資産(有形資産)よりもそのブランド力の方に価値があるということは直感的にご理解いただけるかと思います。(全く同じ工場、原材料を持つヴィトンとピトンという会社があったとき二つの会社の価値は全く異なる結果になるということです)
 これだけ大きな価値を持つ無形資産はその存在を無視するというわけにはいかないというのが共通見解ですが、それではこれを如何にして具体的な価値(数字)にするのかというところが問題となります。


 という最先端の無形資産ですが、これもまた我々(の一部)は既に脳内インストール済みです。
 もう毎度おなじみの、「懸命な女性投資家」がそれにあたります。彼女たちは、投資銘柄を数ある銘柄からピックアップしてくるに際して、「総合的比較勘案」というスタイルを取ります。不等号が目に浮かぶような不細工と美人のカップルが存在するのはこのためです。この美人は見た目という表のバランスシートに載らない何らかの(例えばものすごい優しいとか一緒にいて楽しいであるといった)無形資産を無意識に銘柄評価に組み込んでいるからだという可能性があります。

 一方悲しいかな単純であるのが売りの男性投資家は、考え方が古いのかインストールされていないのか未だ有形資産重視の評価スタイルをとっていることが多いです。
・顔がよい
・巨乳
・小さい
・細い
等々各人に取って重視ポイントはそれぞれですが、いずれも「目に見える資産」を重視しがちです。殊更バツが悪いことには、有形資産の項目が飛び切り優れているとそれだけでよしとするある意味思い切った評価をする投資家が相当数いるということです。


 このように考えると
♂「お、おらのどこがいけなかったんだべ?気に入らないところがあんだったら言ってけろ、おら直すから!」
という発言が全く無価値であるように思えると思います。既にその時点でダメであるといわれている場合、「直すようなところ(=有形資産)」をどうしようが無意味であるということです。

 参考までに、無形資産は今の企業の価値のかなりの多くの部分を占めると言われています。