エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

カンフー映画っていいよね

2020-07-26 22:50:29 | 日記
カンフー映画が好きなんですよ。
怪獣映画も好きだけど、面白さに目覚めたのは1996年「ガメラ2 
レギオン襲来」でレギオンが超かっこよかったというのがきっかけで、
一方のカンフー映画は子供のころから大好き。
四十代後半はドンピシャ「ジャッキー・チェン世代」ですからね!
弟は「プロジェクトA」をビデオに撮って何十回見ていたか。もちろん
私もその大半につきあってるんだけど(笑)こういう、ユン・ピョウや
サモ・ハン・キンポーと共演するアクションコメディのジャッキー・
チェン映画も楽しいんだけど、大人になってからは、「蛇拳」「酔拳」
等の純度100%のカンフー映画が一番イイ!
今の中国はアレだけど、カンフー映画を見ていると、中国四千年の
歴史ってやっぱりすごいよな~、ハイパーな文化だな~、と思うわけ。

でも、カンフー映画の新作を目にしなくなって幾年月…
ジャッキー・チェンがハリウッドのアクションスターになってからは
日本で「カンフー映画」の存在がなくなってしまいました。
でも、2001年、キワモノカンフーサッカー映画「少林サッカー」が
日本に上陸! 予告映像を見て、これは日本のコテコテの漫画文化を
彷彿とさせる最高級のB級コメディだと期待満面で映画館に見に行き
ました。
そしたら、あの予告編が「序章ですらない」というスペシャルな出来!
予告編は完全にミスリードを狙ったフェイクで、予告で見た場面は全部
「あっさり跳ね返される前振り」でしかありませんでした!
これはもちろん「カンフー映画」ではないんだけど、「ガンダム」が
わからなければ「Gガンダム」の真の魅力は感じられないのと同じで、
カンフー映画が好きだからこそ「少林サッカー」は最高でした。
作りに粗はいろいろあるんだけど、作りたいものを全力で作る情熱が
あれば細かいことなんかどうでもいいんだな、と思える名作。

「少林サッカー」は映画館に18+1回観に行っちゃいました。
「+1」なのは、特別上映された「インターナショナル版」を観に
行った分。これは「暴力的」とかいってちょこちょこ打撃場面がカット
されてて「参考記録」みたいな観賞だったから別カウント。
18回観ても、「少林サッカー」は全然飽きなかったなあ~。
毎回、充実感いっぱいの大きな息を吐きながら、満面の笑みで映画館を
出てきたものです。

ただ…心の隅で「でも、もう、ちゃんとしたカンフーが観られる映画は
作られなくなるのかなあ…」と寂しさを感じていました。

そしたら2004年には「少林サッカー」の監督、チャウ・シンチーが
「カンフーハッスル」という映画を作ってくれました。
これも正しい意味では「カンフー映画」ではないけど、「カンフー映画
最高!」という魂がこもった「カンフー大好き映画」の力作でした。
チャウ・シンチーめっちゃかっこいい。役者の時は若い二枚目、監督の
時は白髪交じりの落ち着いた四十代(当時)って!
でも、それ以上に、この映画は「オッサンたちのカンフーの殺陣(たて)
がめっちゃめちゃかっこいい」というのが見どころ。
(カンフーの場合は殺陣じゃなくて組手か、でも殺陣でいいや)
中国にはこの動きができるオッサンや爺さんがたくさんいる!!
彼らが動けなくなっちゃう前にこの映画を作ってもらえてよかった!!
往年のカンフースターのアクションが楽しめて、「カンフー映画」に
少しだけ再会できました。

「カンフーハッスル」は映画館に17回観に行きました。
なんで17回って、「少林サッカー」を超えない数に留めたからです。
ほんとはもっと行きたかったけど、「少林サッカー」の方が超スーパー
名作だよ、ということを表現(?)するために我慢しました。

2008年、ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演するという
ことで、「ドラゴン・キングダム」も見に行きました。
カンフーの殺陣はあったし、その点はもちろん大満足だったんだけど、
あの映画は「カンフー映画」ではなく「中国映画」だったな。
これは1回見に行っただけだよ。(普通はそれが当たり前なんだけど)

でも、それを最後に「カンフーが出てくる映画」の新作は見ていません。
時々、衛星放送で思いがけず「酔拳」「酔拳2」とかやってるのを発見
するとガチ見してしまいます。
本日、7月26日お昼すぎ、自宅のダンナが実家の私に「BS朝日を
見るべし」と電話をしてきました。つけてみたら、「蛇拳」の何十回目
だかの再放送がやっていました。
蛇拳、ザッピングしててたまたま見かけてそのまま見ることが多くて、
冒頭からほんとにちゃんと見るの初めてかも!
見ていたら、「あーーーーっっ!」ってなって、ダンナに電話しようと
思ったら電話が来ました。電話を取るなり、私は叫びました。
「カンフーハッスルの人!!!」
映画「カンフーハッスル」でカンフーの達人をやっていたオッサンたち
が往年のカンフー役者さんなのはもちろん知ってたけど…
「蛇拳」に、「カンフーハッスル」の仕立屋の主人が出てる!!手首に
鉄の輪っかを装着して戦ってた、「洪家鐵線拳」の人!
人の顔の判別ができない私だけどすぐわかった!
そしたら、ダンナは「後ろにいる赤い服の人は、火雲邪神だよ」だって。
よく見てみたら…ほんとだ、「カンフーハッスル」の火雲邪神だ!!
1978年作の「蛇拳」から36年も経った2004年の「カンフー
ハッスル」で、この人たちがあのアクションを…。おおお…。
ううむ、これぞ中国四千年の歴史。いや1978-2004の36年の
歴史を2020年への約50年に増して見てるだけだけど。

チャウ・シンチーが「カンフー好き」の立場で制作してくれた映画は
あるけれど、カンフー映画の文化って香港でどうなってるんだろう。
ジャッキー・チェンは香港の弾圧に手を貸してる始末だし…
カンフー映画の文化ってこのまま香港と共に滅んじゃうのかなあ…
香港、独立して「ネオ香港」にならないかなあ…と、最後はGガンダム
ファンらしくしめくくっておくことにします。
カンフー映画カムバック!