エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

オフシーズンのつぶやきとロッテ愛

2019-10-20 13:36:30 | プロ野球
プロ野球の一球速報についていた応援掲示板がなくなって久しいですが、
あの掲示板は不快なことも多かったものの、いろんな知識を得ることが
できました。また、野球ファンは知的でユーモアのある人が多いなと
思うことも多々、いや相当ありました。

応援掲示板に限らず、ニュース記事のコメントからもってきたものも
ありますが、面白かったからメモしておいたネタをオフシーズンの徒然に
発掘してきました。
すべてどこかの誰かが書いたコメントで、本当なら許可をとらないと
いけないのでしょうが、もはや出典不明になってしまったので、
個人の感想としての引用だからゴメンね、ということで。


  勝ったら六甲おろし
  負けたら真弓おろし

阪神の監督が真弓氏だったときの阪神ファンのコメントですね。
「おろし」の意味合いが真逆のフィーリングになっていて秀逸。
阪神ファンが拳を振り上げて叫んでいる1枚の写真を用意して、
下にこのどっちを表示してもいい。
そして、これは阪神の監督が誰になっても使える定型文。
今なら「負けたら“矢野”おろし」となるわけですね。


  何が「巨人軍は紳士たれ」だ
  「巨人軍は馬鹿たれ」と改めるがよい。

もはや、これがいつのどのタイミングで出たコメントなのか
わかんないくらい、巨人はいつも不祥事ばかりですね…
元巨人ファンとしてはもはや嘆くこともないですが。
このコメントも「たれ」の使い方が絶妙。
「紳士たれ」のほうは「紳士であれ」という有難い教えであり、
「馬鹿たれ」のほうは単に「バカタレである」ということ。

「巨人軍は常に紳士たれ」プロ野球の父、正力松太郎氏の遺訓です。
だいぶ前、野球殿堂博物館に行った時、正力氏の肖像画が飾って
あって写真撮影可だったから、「お守りに」と思ってすぐ
写真撮っちゃった。今の巨人は正力さんに顔向けできるのかい?
藤田元司監督の時代は私も紳士である巨人を誇りに思っていたよ。


  後悔先に立たず、後悔あとを絶たず

これも「先」と「後」で対比になっているのに「に」と「を」が
違うだけで絶妙な表現になっています。
野球の「やっちまった~」という場面でビシッと書かれてくると
胸に刺さる名コメントでした。


  やっぱり巨人って、
  今の日本の状況が全く分かってなかったんですね。
  どうりでドームで野球ができるなんて勘違いしているわけだ。
  せめて読売新聞くらい読めばいいのに。

これは東日本大震災の時に巨人が開幕を強行しようとした件で
書かれたコメントですね。最後の一行が超強烈に効いています。


  秋の風物詩とチームの中心だった人物が引退する試合が
  合わさった時 ホークスは歴史に残る敗戦をする

これは、秋にホークスファンの誰かが書いたコメント。
預言みたいで面白かったので取ってありました。
王監督最終戦、雨中の12回裏サヨナラ負けとか。
小久保引退試合をノーヒットノーランで負けるとか。
自らの手で何度も「秋の風物詩」こと“ポストシーズンの悲劇”
にホークスを叩き落としているロッテのファンがうなずくのも
アレですが、こういう都市伝説的な「チームあるある」も
プロ野球の楽しいところです。


  両チームのナインから十分に猛虎魂を感じる試合であった
  このような試合を見せてくれた野球の神様から猛虎魂を感じる

もはやどこの掲示板でもコメント欄でも定番の「猛虎魂」ネタ。
これは確か、阪神に関係ない日本シリーズとかの対戦で、
すっごい劇的で感動的な試合展開だった時に書かれたコメント。
阪神に何にも関係なくても、すべてのことに猛虎魂を感じる
阪神ファンの心意気を見た。
総じて阪神ファンは自虐が上手くてネタのツボを押さえている。
一方で、巨人ネタはどうしても「時の権力への痛烈な風刺」
みたいなチクリと効いたネタが増えてしまうのはやむを得ないか。

そして、パ・リーグのネタ、我がロッテのネタが全然ないのは、
やはりセ・リーグほどファン文化の熟成がなされていないのと、
まだまだ酸いも甘いもかみ分けた歴戦の猛者ファンの頭数が
足りないというところかな、と思います。
阪神板が大喜利になってる時とか半端ないし、巨人関連の
掲示板や記事で見る上手い巨人への風刺はほんとに含蓄がある。

ついでに、今なおネットでは「334」(2005年日本シリーズ
ロッテと阪神の総得点差)がネタになっていることをありがたく
思っていることを付け加えておきます。
ロッテファンは、その後2010年にも日本一になっているし、
2005年に圧勝したことは「楽しかったあ」みたいなイメージで
点差がいくつとかあげつらう気は全然ないんだけど…
今なお、セ・リーグの野球掲示板やコメント欄では阪神ファンに
限らず「334」ネタが散見されて、そのたびにちょびっと
うれしくなってしまうロッテファンでした。
阪神ファンには「長く使えるネタになって、むしろオイシイわ!」
と思ってもらえれば幸いです。

ラストとして、昨今の「FA選手に金を積む=球団頑張ってる」
という浅はかなファンの風潮を揶揄しておきたいと思います。
「金を出さない球団は頑張ってない」というのを、FA選手に
5億も6億も積むとか、そういうレベルで言われてもね。
そこまでしなくても優勝するチームは作れる。
下は、球団が金を出す・出さないの話の中で出ていたコメント。

  阪急創業者・小林一三氏のありがたいお言葉を送ります。
  「金がなければ何もできないという人間は
   金があっても何もできない。」

我がロッテにも一時変なのが住み着いていたことがあってね。
「球団が金を出さないから優勝できない」とわめいて補強を
ひたすら要求し続けた。
でもその人、前に追い出された球団でも「俺でなく球団が悪い」
とやって、退団時に花束も出なかったんだって。
その球団は常勝だったのに、その人が何年も監督をしたら、
なんと26年ぶりにBクラスに落ちてしまったって。
ロッテのことも最下位に叩き落として消えていった。
そんなのが今も球界で持ち上げられてるんだから、ほんとに
不思議な業界だよね。現在の実力より過去の名前が優先する世界。

球団が金を出さないから優勝できない…
それは「無能だから金でフォローしてほしい」という意味だ。
一部の無能な監督がそれを言うのは無能なんだから仕方ないが、
ファンを名乗る者が「もっと金を出せ」「大金を積め」と
言うのを見ると「野球の面白さを知らん奴はこれだから」と
思うばかりだ。

我が千葉ロッテマリーンズは、貧乏だけどとても素晴らしい
球団です。金にならないどころか、膨大な赤字を垂れ流す
「経営に対する危険因子」でしかなかったロッテオリオンズを
ずっとずっと維持してきてくれた親会社。
浅いロッテファンはすぐ「身売りしろ」とか言うけれど、
どんな赤字でも耐え抜いて50年球団を持ってくれる親会社、
今の時代、鉦や太鼓でどんなに探したって見つからないよ。

話の流れで、ここで我が親会社であるロッテに心からの
感謝を述べておきたいと思います。
継続は力なり。よくぞ今に至るまで「無駄金」と言われても
仕方のない膨大な資金を突っ込んで球団を守ってくれました。
「ロッテが金を出さないから…」
とんでもない。これまでに球団に「赤字」として費やしてきた
金額は、どのプロ野球チームよりロッテが多額なんじゃないかな。
ロッテは球団にお金を使ってるよ。
千葉の25年だかのファンが目先で知っているよりよっぽどね。

小学5年生くらいの時に、ロッテオリオンズの野球帽を
買うことになり、以来37年くらいファンやってますが…
金がなくたって楽しく幸せな球団、そんな立ち位置で、
今後も千葉ロッテマリーンズをロッテに守ってほしいと思います。

実は西武の胴上げを見てビールかけも覗いてきました。

2019-10-06 18:18:54 | プロ野球
えーこれまでのあらすじとしては、大病のため9月いっぱい
病欠している私ときたら、9月23日(月・祝)、
病身の体力をすべて使い果たしてロッテ福浦の引退試合を
マリンスタジアムで見て現地泊したわけですが。

24日火曜日は、千葉ロッテマリーンズ今シーズン最終戦。
実は、この分のチケットも持っていました。
現地ホテルの宿泊ももう1泊分確保してありました。
「体力的に無理なら福浦の引退試合だけで帰ろう」と思って
いたし、実際にかなりの疲労ではあったのですが…
(血液不足や自律神経失調からくる病的な脱力感)

幸い、23日はデーゲーム、24日はナイトゲーム。
「日中に体力を回復すれば最終戦も行ける!」ということで
2戦、参加することに決めました!
こういう気力の出し方をするあたりは、体力が尽きてもなお、
気持ちはエクストリームな私なのでした。

朝起きて朝食ブッフェに行くも、これまでの3分の1も
食べられず、心で果てしなく悔し涙を流しました。
朝食後は自律神経失調でのぼせたり胃が止まったりして
ベッドで呻いていました。
しかし「体を動かさないと体内の循環が不十分」と思い、
駅前のマリーンズショップ&ポケモンGOの狩りに
出かけていきました。
が、ついついポケGOに熱中して1時間歩き回り…
ついでに西武の選手たちがマリンに出発するバスを
見かけてちょびっと出待ちをしてしまったりして…
健康な時は1時間なんてなんてことない散歩でしたが
今の私にはこれは無謀。ホテルに戻ってまたぐったり
横になる羽目に。その間、ダンナがコインランドリーに
汗だくのTシャツを洗いに出かけて行きました。…

戻ってきたダンナいわくコインランドリーが女性限定に
なったうえ営業時間が大幅に短縮されていたと。
コインランドリーまでは自転車じゃないとしんどい距離。
私は当分自転車使用禁止。詰んだか…
いや、そんなことに負ける私ではない。
「営業開始時間になったら、私行ってくるよ」
ダンナは止めたが、洗濯ができないと今日のTシャツが
足りなくなることは明らかなので、結局折れた。
延々歩いて、コインランドリーに行く私…
しかも、回した後、2時間したら取りに行くのも私が
やるしかない。
うーん、日中に体力を回復して野球に行くはずが…

夕刻、ダンナは自転車で、私はバスでマリン入り。
私のカバンの中にはコンビニおにぎりが1こ。
突如空腹感で気持ち悪くなった時用の緊急アイテムだ。
球場入りしてまっすぐに向かったのは福浦引退グッズの
販売テント。前日の引退試合でグッズを余裕でスルー
したのは、最終戦で買いに来られるだろうからと
思っていたからです。最終戦、来る気満々やん。
元々チェックしてあったクッキーとバウムクーヘンを買い、
球場の中へ。

だが…平日とはいえそこはロッテの最終戦、そして
相手の西武がマジック2で「今日にも優勝」という状態のため、
場内は前日にもましてごった返している。
売店の行列ハンパない。前日、うどんを買いに並んで
脂汗を流した記憶がよみがえり、腰が引けてくる。
正直、胃があまり食べ物を受け付けないので、必死に
買っても大半残すことになる。カバンの中の1この
おにぎりと、あとは飲み物とかで十分な気がしてくる。

試合開始。試合の内容は語ることすらバカバカしい
クソ試合だった。しかも他球場で楽天が勝ったことで
ロッテの4位が確定し、西武のマジックが1になった。
私の席は3塁側なので、周囲の西武ファンが沸き立つ。
ああ、いいさいいさ、今日はベンチに戻ってくる
森くん(西武の正捕手)をかなり近くで見放題さ。
森くんすてき! でもこの日は荷物を減らすため、
ついつい買ってしまった森友哉タオルを持参しなかった。
なお、食べ物がおにぎりしかなかったことで胃がものすごく
不調になったりして何度も「無理かも」という体調になり
ふらふらになったことも付記しておきたい…

試合終了。目の前から飛び出してゆく西武ナインの姿に、
西武ライオンズ、パ・リーグ優勝おめでとうございます、
というアナウンスが重なる。
まあいいや、好きな選手のいるチームが優勝してくれて
よかったさ。森くん、正捕手として優勝できてよかったな。
辻が胴上げされるのを遠い目で見つめる。

これで私、球場で生で胴上げを見るの3回目。
最初は、母のために桑田真澄引退登板目当てで東京ドームの
SS席を買ったものの相手の中日がマジック1で登板ならず、
たまたま目にすることになった落合の胴上げ。
次は2015年、ヤクルトの優勝を見届けるために血道を
あげてチケットを取り、サヨナラ勝ちで見事決まって
歓喜の中で見た真中の胴上げ。(ビールかけも現地で見た!)
そして今回、初めて「好きなチームが負けて眼前で胴上げを
許す」という屈辱で目にする胴上げとなりました。

優勝監督インタビューは相当我々の目の前で、「なんか
悪いな、辻」という感じでした。
そして西武ナインがファンに挨拶に行き、引っ込んで、
そこからやっとロッテの最終戦セレモニー。
昨年の井口監督の挨拶は「俺は悪くない」という不満げな
気配を感じて不満でしたが、今年はそういう印象はなくて
よかったと思いました。井口来年は頑張れよ!

球場を出たら、なんともう外の目立たないビジターグッズ
テントで西武優勝記念グッズが発売されていて長蛇の列。
おお、楽しそうだな西武ファンたちよ。よかったな。

私は徒歩で、ダンナは自転車でホテルに戻りました。
優勝の盛り上がりと最終戦セレモニーで遅くなり、
たどり着いたのは23時。16時~23時の間、屋外で
活動したうえに汗だくで戻ってきて、体が異常に冷える。
ホテルの浴槽にお湯を張り、入浴して体温を維持。
自律神経失調の影響で、下がった体温をあげる能力が
ひどく下がっていて、お湯で温めるしかなかった…が。
今度は温めたせいで体温を下げるのが上手くいかない。
暑くて暑くて脂汗が出てくる。七転八倒…

そこに外から「おおー!」「ワー!」など、何かを
祝うような集団の声が聞こえてくる。
こ…これは、まさか…ビールかけでは!?!?
がばっと起き上がり、ホテルの窓の外にかぶりつく。
あの紅白の横断幕…日中からあったけど、そういうことか!
近隣のホテルに見えていた紅白の幕は、なんと、
この日に優勝が決まった時のための西武の祝勝会場の
準備だったのでした!!!

真剣に様子を探ると、挨拶と拍手、挨拶と拍手、という
繰り返しの後でとうとう大歓声とともにビールかけが
始まった!!! かなり離れているのに、かなり声が
聞こえた。(話は聞き取れないが、声はかなり届く)
隙間からちょっとだけだけど、選手の脚とかビールの
しぶきとかが見える。
それまで脂汗を流して相当具合が悪かったのに、
とにかくビールかけの様子を覗くのにめいっぱいで
そっちに集中できるように体が体調を整えてくれた。
自律神経が上手く働かない状態でも、人は、
「これを必死でやらなくちゃ」という強い目的があると
ある程度そこに合わせてはくれるんだなというのを
体感した。
もちろんそれで全快したわけじゃないけれど、
西武のビールかけを発見したことでだいぶ回復できた。
「森くん、今ごろ楽しくやってるんだろうなあ」と、
微笑ましい気分でビールかけを垣間見ていた…

正直、2日間で相当無理をしたけれど、現在の自分なりの
めいっぱいのエクストリームを成し遂げられて満足でした。
海浜幕張からの長い長い帰り道もけっこうつらかった。
それでも2試合、予定通りに見られたのは本当にうれしかった…