エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

ヤクルトスワローズの2020年

2020-11-29 16:05:11 | プロ野球
今年、とうとう、神宮球場に一度も行きませんでした。
東京ヤクルトスワローズのファンクラブに入る前からずっと、
神宮球場には年に何度も行くのが普通だったので、今年は
悪い意味で特別な年になってしまいました。

とはいえ、コロナで行きづらかっただけでなく、私が昨年
大きな手術を受けて今も病気持ちなのが理由です。
疾患部位が消化器なので、数が少なくて設備の悪い神宮球場の
トイレは不安です。一方、我がロッテのマリンスタジアムは
女子トイレの個室も多くて綺麗で安心できるので、何度も
観戦に行けました。
健康な時は「トイレは1日1、2回で十分」と豪語するほど
トイレが遠かったので、トイレの設備で球場に行く行かないが
左右されるとは思わなかった…

そんな事情なので今年はヤクルトの試合は「一球速報」や
新聞、数少ないテレビ中継で追うことになりました。
石川雅規が好きで長年スワローズを応燕(おうえん)している
私ですが、正直、今年は村上がいなければスワローズなんか
見る気にもならなかったと思います。ほんとにひどかった。

チームが弱いのは別にいいんです。今に始まったことじゃ
ないし、長年のロッテファンだから最下位耐性もついてるし。
もちろん石川雅規のために応燕してるから私は圧倒的な
石川びいきなのですが、今年の高津監督の石川に対する扱いは
チーム全体を疲弊→瓦解させてしまったと考えています。

開幕投手に石川を選ぶのはチーム事情からやむなしと思います。
「ある程度なんとかしてくれるだろう」と思える投手が彼しか
いないと言っても過言じゃないので。
対抗馬となりえるのはライアンこと小川泰弘投手ですが、彼は
悪い年は悪い。
石川の場合、「悪い年」って「そこそこ投げられてるのに
勝てない。何度かは炎上するけど全体的にはひどくはない」と
いうレベルだし、2019年の実質的なエースは石川だったの
だから、開幕投手の栄誉を与えるのはおかしくないでしょう。
そしてここで開幕投手に選ばれる石川投手を心から格好いいと
思ったし、ファンとして鼻を高くしたものです。

開幕戦は、打撃戦になっちゃいましたが5回3失点、良くは
ないけど「イレギュラーな6月開幕の難しい調整であっても
石川ならこのくらいやってくれる」というレベルで、今年の
沢村賞投手・大野と投げ合っています。なお、延長戦で決着が
ついたので両投手に勝ち負けはついていません。

石川の2戦目は、今年のセ優勝チームである巨人を相手に、
6回1失点の見事な投球。その裏に菅野がボロカスに打たれた
ことで、チャンスを活かすため代打を出されて降板しましたが、
それがなければ7回以降も投げたかもしれません。
一方で菅野は6回裏に5失点のビッグイニングでKO。
今年「菅野の開幕13連勝すげえぇぇ」みたいになりましたが、
私にしてみりゃ「はあ~? あんた2戦目でカツオくん(石川)
にボロクソ投げ負けてノックアウトされてるじゃん」て感じ。
だのに…この試合、5対1でリードしていたはずが、7、8、
9回で1点2点2点と失点してヤクルトは負けました。
この負けは石川のせいじゃない! 菅野に超投げ勝ってる!
200勝目指しているベテランに5対1から勝たせてやれない
チームって何やねん。
後から思えば、ここで巨人に菅野に土つけてたのに!
ちゃんとヤクルトが勝ってくれていれば、斎藤雅樹の記録も
守れたのに!(完全に私情)

しかしこれは悲劇の幕開けでしかありませんでした。
石川3試合目は3回1/3で4失点だから石川自身の責任。
石川4試合目は5回で4失点、ちょっと石川の責任。とはいえ
コロナで開幕がずれたうえに、この試合は雨で金曜→火曜への
スライド登板で、この後「上半身のコンディション不良」と
いうことで石川は登録を抹消されてしまいます。
石川の次の登板は8月25日になり、5回2失点、同点で
降板したのち長谷川、木下の炎上で敗戦。
9月1日、5回1失点、同点で降板したのちサヨナラ負け。
9月8日、5回4失点(自責2)で敗戦投手。
9月15日、4回4失点での敗戦投手は石川自身の責任。
9月22日、6回2失点なのに中日・大野に打線が完封されて
敗戦投手。相手が大野じゃなければ………。

もともと投手力がカスカスで打力でなんとかしないと勝てない
チームなのに、たいがい中盤まで投げて4失点以内に抑えてる
大ベテランにまるっきり勝ちをつけられないって何やねん!!
本当だったら石川はローテ5、6番手で投げて、そこそこの
勝ち星をもらいながら戦力になって余生を過ごす大ベテラン。
それが開幕投手やって、今年沢村賞を争った菅野や大野と
投げ合ってるってどういうこと!? しかも後続が打たれる、
野手は打たない、なんなんだこのチーム!

しかしこれが今年の高津監督の「戦略」(失笑)でした。
「石川を人柱にして風よけしておいたら、他のところはうまく
噛み合って勝てるかも」的な。

結果、石川が先発した試合では、「石川さんに勝ちをつけたい」
と救援投手も野手もガッチガチに固くなって異様な雰囲気の中、
揃ってろくなパフォーマンスができずにチームと石川の足を
引っ張り、負けなくていい試合をガンガン落としました。
テレビ中継で観た試合では、選手たちが石川先発試合だけ
無駄に過酷なプレッシャーを受けて、非常に無駄な緊張感が
蔓延しているのが感じられました。

そこは石川がチームに「僕が勝つためでなく、チームが勝つ
ためにプレイしてほしい」というチーム内への発信をして
ほしかったけど、謙虚で控えめな石川が「僕に勝ちをつけたい
と思ってくれているだろう」的な思い上がった発言をできる
はずもなく…
私は、むしろ「僅差のビハインドで石川を登板させる」という
アクロバットな采配を見せてもよかったと思ってました。
「ここで逆転したら石川さんに勝ちがつく!」という方向に
石川の人望を使うという考え方です。

石川がやっと1勝できたのは9月30日でした。
3回途中で降板した以外は4回~6回をコンスタントに投げて
一度も大炎上をしなかったのに今季は2勝に留まりました…。

さて、その一方で、小川泰弘(ライアン)は、1イニングに
4失点でKOされた直後に1イニング7点取り返して逆転して
もらう、8イニング中5イニングで2点ずつ取ってもらって
余裕勝ち、などなど援護点がやたら多くて勝ち続けました。
小川が投げ合ったのが今年引退のD吉見、G田口、ベイ中川、
C床田、Gでこの後三軍に落とされる澤村、D勝野、ベイ阪口、
Dロドリゲス、ベイ坂本、D松葉って…。しかも今年3勝しか
してないC中村祐に2回も投げ負けてる…。
主力との対戦結果は、ベイ今永と投げ合った時は1勝1敗、
T秋山にも1勝1敗、G菅野、今村、メルセデスに投げ負け。
一方の石川は、開幕戦の大野雄、次戦の菅野に投げ勝ちつつも
勝ち負けつかず…から始まって、ベイ今永、T秋山、G菅野…
と続きます。不調で休んで、上がってきた石川を、即座にまた
ローテ頭にして菅野にぶつける高津。なおこの菅野との対戦も、
6回まで共に2失点ずつでした。まあ先に降りたから対等とは
言えないけど、菅野とがっぷり四つにはなったわけ。

私には、今年のヤクルトは、高津が「監督初年度」の重圧を
含めた全体重をのっけてエース石川に覆いかぶさって、
小川を勝たせてFA宣言して出ていく後押しをしてあげた
ようにしか見えませんでした。
ライアンが嫌いなわけじゃないけど(結果を出している時は
超好きな投手!)、「楽ちん度」が天と地の差のこの状態で
ノーヒットノーランかあ~とちびっと思ってしまいます。
石川ファン目線では、この負担の偏った今年のヤクルトが
瓦解していくのは時間の問題だろうと思っていました。
いっとき上位に来て高津が称賛された時期があって「?」と
思いましたが、「こんな、大事にされるべき選手を足蹴にして
ヤクルト愛もチーム愛も感じられないスワローズになど、
なんの魅力もないわ!」と思っていたら、やがて真っ逆さまに
順位を落としていきました。
「ヤクルトらしい魅力がない」ということは、チーム力が発揮
できていないわけだから、当然良い結果は出ないでしょう。

ヤクルトは石川や青木を「捨て石」にしたらダメなんだよ。
そんなことも知らないで二軍監督やってたのかよ。
ほんとは「チームのために」であるべきだとわかってても、
チームの皆が「石川さんを勝たせたい」と思ってしまうのが、
ヤクルトの弱っちいけれど最高にいいところであり、むしろ
それこそが力の湧き出る源の一つだろう。
「石川さんを勝たせたい」が空回りしているのにいつまでも
放置して、何度も梅野に石川の後ろを投げさせて逆転され、
石川の故障後もなお首位チームの無敗エースに当てるとか…
今年のヤクルトの総括は「石川いじめの反動による最下位」と
言わせてもらいます。個人の感想ですがそう思います!!!

確かにこれは、過分に「石川雅規愛」で偏った視点で観察した
結果でしかないけど、村上・青木をはじめ頑張った選手が
ちゃんといたのになんであんなにひどいチーム成績だったのか、
それは、私は、「尊重すべきチームの『投』の要をチームの
捨て石にしたから」と見ています。
所詮ロッテファンの見解ですけどね。

今年の石川っていうかカツオくんの扱いに憤慨して、私はもう、
よっぽど来年のスワローズクルーの継続をナシにしようかと
思ったよ! だって今年1回も神宮行ってないからチケットの
割引もなんも受けてないし、来年も行けるか怪しいし!
カツオくんの投げるの見られないうえにそれじゃなんもない!
シーズン中盤は「カツオくん、1勝もできずに終わったら、
引退しちゃうんじゃないだろうか」と怯えに怯え…
シーズン終盤は「カツオくんを人柱に生きながらえようとする
高津のクソ野郎、そんな球団になど金を使ってやるものか! 
絶対スワローズクルーは継続せんぞ」と大荒れに荒れ…
ロッテが頑張っていい順位にいても、ヤクルトのせいで不安と
怒りの絶えない1年でした。
そして、ヤクルト五十嵐投手の引退発表と共にカツオくんから
現役続行宣言が出た時、やっと心から安堵して気を取り直し、
私は来年度のスワローズクルー継続手続きを済ませたのでした。
「ヤクルトのための出費じゃない。石川雅規のためだけの出費
だからな!」とわめきつつ……村上、青木も好きなんだよね~。

山田哲人、チームに残留(ほぼ「チームに骨を埋める」覚悟の)
というのは驚きました。チームの大事な時にはあまり打たない、
マイペースマイルールで活躍している選手ですが、走攻守で
一定のレベルを期待できる人がずっとチームにいてくれるのは
どう転んでもプラスでしょう。
てっと、あと7年かけて、カツオくんを200勝させて下さい。
高津も「文句を言わずに従ってくれるチーム内のカリスマ」に
甘ったれてないでちゃんとチームを「運営」しろや!

ってことで、来年も私は、スワローズクルーなかもめとして、
石川雅規投手と東京ヤクルトスワローズを応燕することが
決まりました。来年こそGO!GO!スワローズ!!

ロッテが主役の日本シリーズ!笑(あと、セとパの差)

2020-11-23 18:24:53 | プロ野球
日本シリーズ! ロッテは出られませんでしたが、かぶりつきで
観ています。予想通りここまではホークスの圧勝!
ただ、もちろん、勝負は蓋を開けるまでわかりませんから、調子に
乗りすぎることなく、真摯な気持ちであと2試合をテレビで観戦
したいと思います。ん? 何か変なこと言ってるかな私?

それにしても、今年の日本シリーズ、ロッテが主役と言っても
過言じゃないじゃないですか!(いや過言だけどさ)
「なんだホークスのこの圧倒的な強さ!」という話になれば、
「だがシーズンでこのホークスに勝ち越したチームがある!」と
いう話になります。そう、それがロッテ!
「低レベルの日本シリーズで見るに値しない!」という話になれば、
「CSのソフトバンク×ロッテのほうが面白かった」とか、挙句は
「CSのロッテ戦のほうが日本シリーズだった」とまで、多くの
野球ファンに言ってもらえちゃったりしています。
そして、みんながあの「巨人はロッテより弱い」をネタにしようと
待ち構え、この2試合のホークスの圧勝を受けて「2005年の
ロッテ×阪神の日本シリーズ、33対4を超えるのか!?」と
いうのが注目ポイントになっている始末…。
このあとの日本シリーズ、注目ポイントを「33対4に迫れるか、
超えられるか!?」に置いている野次馬ファンが増えています。
阪神ファンは「超えてくれ!」なのか「このネタまで読売に持って
いかれてたまるか!」なのか…。

そう考えると、「巨人はロッテより弱い」「33対4」のテッパン
のネタを持ってるロッテって、ある意味日本シリーズにいつも顔を
出す「常連」じゃん!
と、CSで負けてこの晴れの舞台に出られなかったロッテファンが
ほざいています。

さてここからは、セ・パ両リーグをちゃんと観戦している者として
今回特に話題の「セ・パの野球の差」について語ります。

まず、前提条件として、私は「ロッテしか見てないパファン」では
ありません。東京在住、かつヤクルトのファンクラブ会員なので
ヤクルト戦や巨人戦も球場によく見に行きます。
2015年:マリン4回、神宮16回
2016年:マリン7回、神宮5回、東京ドーム3回
2018年:マリン23回、神宮11回、東京ドーム4回
2019年:マリン12回、神宮11回、東京ドーム4回
こんなふうに、マリンに行った回数より神宮に行った回数のほうが
多い年もあるくらい、球場でセの試合を生で観ています。
生まれてから20年以上はガチガチの熱狂的巨人ファンだった私、
球場でもテレビでもヤクルト戦と巨人戦を中心にセの試合を
観てきました。(DeNA戦もけっこう見るかも)
ヤクルトの石川雅規、村上、巨人の岡本、何より坂本…あとは
DeNAの今永…応援したい・好きな選手が何人もセにいます。
だから、パ・リーグ推しのためにむやみにセ・リーグを貶めたい
だけの一部のアホなパファンとはわけが違います。

…と、それだけ盛り盛りの前振りをしておいて、言いたいことは
世間の皆々さんたちと一緒です。
「セとパの根本的なレベルが違いすぎる。セの野球は生ぬるい」

それを語るには、それなりのセ・パ両方の観戦を経ていることが
最低限の礼儀でしょう。
そして…こんだけセもしっかり見ていて、やっぱり、セの野球は
退屈です。

どこに差があるかという話ですが、よく「パワーとスピード」と
言われますよね。でも本質的には「スピード」だと思います。
別の言い方をすると「意識と挑戦意欲」。
今年、ソフトバンクに善戦したロッテですが、はっきり言って、
「パワー」はありません。選手、揃ってみんなが超~非力。
それでも、パワーとスピードを兼ね備えたホークスと互角に組み
合えるんですよ。(終盤は全然互角じゃなかったけど…)

じゃあ、パ・リーグがセ・リーグに勝るという「スピード」または
「意識と挑戦意欲」って何よ。
それは「可能性に賭けて勝利のためにギリギリまで攻める」こと。

セ・リーグの選手って、自分の打った打球を実際の結果が出る前に
自分で「セカンドゴロ」とか「ライトフライ」とか決めるんだよね。
だから一塁ベースまで全力疾走する選手が少ない。
だって彼らはもう「凡退し終わってる」んだもん。
そこを全力疾走してみせるのは、「出場機会を得るために首脳陣に
アピールする若手」とか「意識高い系を標榜する選手」って感じの、
いわば「特殊な条件下にいる人」がやること。
自分の打った打球がアウトかどうかを決めるのは自分。ボールが
一塁に渡ってアウトが宣告されるのは単なる儀礼的なもの。
それがセ・リーグの野球。

一方パ・リーグは「凡退でも一塁まで全力疾走を怠らない」のでは
ないのですよ。
セーフになる可能性があるから一塁まで全力で走るのです。
だって実際、ショートゴロやサードゴロって、ちょっと間違うと
セーフになるんだよ。パ・リーグではそういう場面をよく見るよ。
あるいは、セカンドがジャッグルしたら? ピッチャーが浮いた
送球をしたら? ファーストが捕り損ねて慌てて拾ったら?
プロ入り初年度のロッテ・荻野貴司は、ショートが何ら処理をミス
していないショートゴロでセーフになったよ。

パ・リーグでは「今のアウトギリギリだった!」という内野ゴロが
しょっちゅうあります。
内野ゴロは「セーフになるかもしれない打球」。だから守備も、
一刻も早く捕球して最速で投げなきゃならなくて、急いだせいで
ミスが誘発されたりもします。
たかが内野ゴロでもプロの攻防が見られるのがパ・リーグ。
内野ゴロが本当にアウトになるのかわからない緊張感が続く試合は、
三者凡退でも退屈できないかもしれないのです。

なのにセ・リーグは、打者がアウトと自分で決めてしまうので、
「全力疾走してたらギリギリセーフだったかも…」という打球でも、
必ず、打者の判断通り、アウトになります。
とんでもない暴投みたいな事故が起これば覆るけど、アウトの
つもりでチンタラ走っている打者走者を見れば、野手は落ち着いて
プレーできます。つまりエラーを誘発するチャンスも放棄。

凡打は凡打でしかないセ、凡打が出塁に化けるかもしれないパ…。

日本シリーズを見ていて「ホークスの走塁意識高い、キューバの
外国人まで一塁に全力疾走」とかセのファンが驚愕してるけど、
それはホークスじゃなくてキューバがそう指導してるんだと思うよ。
デスパイネは、ロッテにいる時から一塁まで全力疾走してました。
ホークスがことさらすごい、という話じゃ全然ない。
今回、坂本が全力疾走しなかったことがやり玉にあがったりして
いますが、それは坂本個人の意識がどうこうじゃなくて、そういう
文化の中にいるからでしょう。
彼の立場じゃ「出場アピール」も「意識高い系アピール」も不要。
他の人と同じように「アウトの打球はアウト」と思って、アウトに
なるのを見届けるために一塁へ向かうだけ。そういう文化なのです。

ツーアウト2塁でヒットが出てもホームにかえれないことが多々
あるセ・リーグ。
ランナー1塁で、内野を抜ける深めのライト前ヒットが出ても、
走者が3塁に向かう気すらない選手がたくさんいるセ・リーグ。
ランナー1、2塁でセンター前ヒットが出ても、1塁ランナーが
3塁を狙う心配がないから、センターが迷わずバックホームしたり
するセ・リーグ。結果、3塁を回りかけていた走者も送球を見て
ホームインを断念して、満塁→無得点でイニング終了…。

大きく弾んだライト前ヒットで、2塁まで行っちゃうこともある
パ・リーグ。
ランナー1塁で、内野を抜けるライト前ヒットが出て、当然3塁を
狙うランナー、全力で進塁を阻止するすごい送球をみせるライト、
3塁上でのギリギリのタッチプレーに息をのむパ・リーグ。
ランナー1、2塁でセンター前ヒットが出て、2塁ランナーが
本塁を狙う、この時1塁ランナーはわざと2塁を飛び出して
ホームインをアシストするのか、2アウトだからアウトに
ならないために2塁にわざと留まるのか、観ている側も
アウトカウントと走者の走力と状況を天秤にかけて息をのむ
パ・リーグ。本塁刺殺に賭けてバックホームを選択すれば、2塁に
止まっていた走者は当然進塁する…

攻防の前提条件が違いすぎるんです。
セでは「この選手はこの場面では走らない」「この選手なら走る」
みたいな役割分担が決まっていて、その範囲内でしか出来事が
起こらない。観戦していてそう思います。
パではデブが走り、鈍足が次の塁を狙い、俊足がとんでもない走塁
を見せて球場じゅうが熱狂する。ロッテでは、低打率の打てない
選手が1試合に3四球で「猛歩賞」(笑)。
勝つために有効なのは「ヒットやホームランを打つ」だけではない。
ありとあらゆる方法で一つでも先の塁を狙い、目指す先にあるのは
本塁=得点。誰もが少しでいいから先の塁を目指して、あらゆる
手段を尽くし、ギリギリで攻防するのがパ・リーグの野球。
ピッチャーの球が速いとか、打者にパワーがあるとか、そういう
部分もあるけれど、一番違うのは「ダイヤモンドを回ろうと先へ
進む意識」です。

今年はヤクルト村上が「パーフェクトスチール」…二盗三盗本盗を
1イニングで決めましたが、相手チーム(阪神)の意識の低さが
実現させてしまった盗塁だったと思います。
村上は、実は足が速いし走塁も上手いのに「『走る選手』とは認識
されていない長距離打者」=「走らないはずの選手」という認識。
村上は称賛されて当然ですが、逆に、セにはやっぱり「常に誰もが
先の塁を狙っている」という意識がないからこんなことが起こって
しまうのだな…と思いました。

セ・リーグの野球って大部分が「予定調和」なんですよね。
もちろんそれだけでは勝敗はつかないんだけど、内野ゴロの一つが
得点をめぐる攻防になりうるパ・リーグより「不確定要素」は断然
少ない。可能な範囲内でしか進塁しない試合と、「まさかこんな
ところで先の塁を!?」という試合、どっちが面白いかしら??

そして、セでは打者走者がゆっくり走るからゲッツーはなかなか
崩れませんが、パでは打者走者が本気で走る上に俊足多数だから
1塁がセーフになるのをよく見ます。
内野ゴロが内野安打になり、ゲッツーが崩れるばかりでなかなか
アウトカウントが増えない…となったら守るのはしんどいですよ。

セにちょっとずつアウトカウントが多くつき、パがちょっとずつ
多く先の塁に進んでいったなら、9回が終わった時、得点差は
すごいことになります。それがセとパの違いです。
(そして投手も打者もパワーすげ~、というのはソフトバンク
固有の「違い」です。セとパの問題ではない)

ソフトバンクは確かにパの中でも地力がありまくりなわけですが、
それでも「ロッテごとき」が、工夫で、ある程度崩せるわけです。
巨人様ほどのお金も選手層もない中で、新米監督の井口がこんだけ
できるのに、世界一にもなった原辰徳が手も足も出ずに「DH制の
せい」だとか「流れが来ない」だとか…
コテンパンにやられて、「そこじゃない」ってことを理解せえや。
そしてセ・リーグも「やっぱ9人制野球は面白いな!」という
ハイレベルで素晴らしい野球をせえや。
だいたい、去年あんなにやられて、優勝が決まってからも対策する
ヒマがめちゃめちゃあったのに、巨人は何をやってたわけ?

パ・リーグのファンは、「これまで人気があったセ・リーグを
ひがんで、ここぞとばかりに仕返しにディスる」みたいな真似を
しちゃダメです。文句を言うならセのいい試合をいくつも観て、
「そんでもパのほうがおもろいな~」と実感してからね。
セ・リーグのファンはぜひとも、「パのファンが面白いと自慢する
パ・リーグ野球とは?」と興味を持って、レギュラーシーズンの
試合を観てみてください。
…いや、時々絶望的にひどい試合もあるんだけどさ…。

とにかく、日本シリーズの裏の主役・ロッテのファンとして、
さらにはセ・リーグもだいぶ観ている元G党の燕クルーとして、
今年の日本シリーズを観ていて言いたくなった「セとパの差」に
ついて調子に乗って語ってみました。
でも今のホークスは下がり目から若手に切り替えてこれから上昇
していく状態で、決して無敵でも完全体でもないんだけどな~。
「このチームには勝てないんじゃないか、きっと勝てないだろう」
と思い込むことで相手チームは無敵になる。正しく恐れながらも、
「勝てる相手だ」と信じて立ち向かっていくことが大事でしょう。
巨人の健闘を祈ります。あと2試合、頑張れ! …あれ?

DA PUMP・私の青い鳥~後編~

2020-11-19 02:13:34 | 音楽
(前回までのあらすじ)
w-inds.ファンをやめて長い迷路にいた私は、ダンナの導きで
DA PUMPという青い鳥に出会う。私の幸せはここにあった…
さらに、「U.S.A.」でDA PUMPが再ブレイク!
全てが輝く時間(とき)が訪れた――…?


さて、今回は、マニアックになりすぎて濃い~ぃファンにしか全然
わからない話になっていくことをお断りしておく。
でも書いておきたいので書く!

「U.S.A.」のヒットで、DA PUMPの実力が称賛され、ずっと
頑張り続けたISSAが称賛され、10年の下積みに耐えた新メンバー
も称賛され、DA PUMPをめぐる環境は幸せ一色になった。

もっともっとDA PUMPが聴きたい! 観たい!
ベスト盤の2、「DaBestOfDaPump2plus4」も
買った! 観た!(こちらもCD+DVD!)
…そこから、私は、DA PUMPの悲しい側面にも足を踏み入れる
ことになった…。

この2枚目のベスト盤の途中からDA PUMPはセルフプロデュース
になる。セルフプロデュース初期はまだ己の何たるかを把握できずに
迷走している感がある。
ただ…このセルフプロデュース初期のISSAがめぢゃぐぢゃ格好いい。
彼の見た目の一番素晴らしい時期が低迷期に当たってしまったのは、
日本の芸能界の取り返しのつかない損失だと思う。
そして…私はこのベスト盤のDVDで出会ってしまった。
DA PUMPのセルフプロデュースによる2つの最高傑作に。

まず流れてきたのは「GET ON THE DANCE FLOOR」。
(ちょっとイントロ長すぎだけど)こんなにも楽しく、メロディアスで
アーティスティックな映像&サウンドの融合があるのか。驚愕しすぎて
声も出なかった。驚天動地に素晴らしすぎた。
ネットになんぼでも上がっているのでぜひ観てほしい。
何を語っても万分の一も表現できない。百聞は一視聴に如かず。

この曲は大半がラップで構成されている。
「ラップ」という音楽は、初期w-inds.が慶太君の声変わりから
やむを得ず楽曲に取り入れるようになったために私も仕方なく耳にする
ようになったが、なかなか受け入れられなかった。だが、聴き慣れれば
「ああ、涼平君より龍一君のほうがラップが上手いんだな」など、
ちょっとくらいは良し悪しがわかるようになった。(涼平君スマン)
そんな私の転機になったのは2004年、SOUL’d OUTの新曲
「1000000 MONSTERS ATTACK」だった。
ラップサウンドのアーティスト・SOUL’d OUTなんて、まるで
興味なかったしラップは肌に合わなかったはずが、この曲はスペシャル
ハイパーにかっこよかった。
それでSOUL’d OUTのベスト盤が出た時にCD&DVD版を
買って今なお執拗に聴いている。SOUL’d OUTマジかっけー!
w-inds.が下地を作ってくれたおかげで新しい音楽に開眼できた。
そのお陰でDA PUMPの「GET ON THE DANCE 
FLOOR」の真の価値にも気づくことができた。本当にありがたい。

この「GET ON THE DANCE FLOOR」、リリース
された2004年当時、偶然耳にした記憶がある。
その時の私の感想は「DA PUMP、いい曲持ってたのに、なんだ
この『前の方』とか『後ろの方』とかいうテキトーな曲。落ちぶれた
ものだな」。
当時の私の耳はそもそも、根本的にラップを否定していた。
「1000000 MONSTERS ATTACK」のほんの1か月
後に発売された「GET ON THE DANCE FLOOR」…
出会ったタイミングが少しだけ早かった…

SOUL’d OUTのPVは、どれも凝っていてなかなかの出来。
でも…DA PUMPのこの「GET ON~」は、私が高評価して
いたSOUL’d OUTのPVの出来を、軽々と超えていた。
(そこはSOUL’d OUTがダンサーじゃないからアクションで
勝ちようがないのは当然。優劣の話じゃなくて、「DA PUMPは
そこにさらにダンスまでプラスされる」という意味)
「GET ON~」は、ダンサブルでコミカルで、「目から音楽が
心地よい」という稀有な体験をさせてくれる衝撃作だった。

すさまじいクオリティにあ然呆然の私を、さらなる衝撃が襲う。
1曲挟んで、その次の曲は「Like This」…
もうこれは異常。言葉で表現できない。
多分宇宙全体でこれを超えるかっこいいPV作れる人いないと思う。
わざわざブログで書いてるのに、言葉ではなんも伝えられない。
音楽性の高さ、ダンスのクオリティ、演出から何から全部カンペキ。
これが「セルフプロデュース」って、なんだこのグループ。

みんなの知らない存在になっていた時期のDA PUMPは…
人知れず、勝手に、驚愕の進化を遂げていた…

だが、究極進化を遂げたDA PUMPはここで潰えてしまった。
「なぜ、なんでこのものすごい音楽とダンスが日の目をみないどころか
これでDA PUMPが終わってしまうんだ!?!?」
作品の凄まじさを知るとともに、究極進化がこの2曲だけで終わって
しまったことに果てしない嘆きと悲しみと悔しさが湧き上がる。
そう多分、DA PUMPファンはこの2曲を知らない方が幸せだ。
この「Like This」リリース時にSHINOBUが事故を
起こして謹慎→休養→脱退となり、そこから4人のDA PUMPは
崩れていってしまう。
3人でやっていくはずだったが、やがてYUKINARIも脱退。
これについてはいろいろ情報が錯綜しているが、たった一つの真実は、
「親権はYUKINARIが取った」ということだ。もう語らないで
ほしいだろうから何も言わないが、すべてはここに集約されている。

SHINOBU…なぜ、なぜよりによって「Like This」の
時にやっちまったんだ…。そのことだけは、私は神を呪う。
そのために、このPVがほぼ「お蔵入り」になってしまった…。

ただ「GET ON THE DANCE FLOOR」をテレビで
実際に生で歌った(ラップって歌うって言うのかね?)時のVTRを
ネット動画で見た時に思ったことがある。
「ハイクオリティすぎて、ISSA以外が曲についていけてない」
セルフプロデュースなのに楽曲についていけてないって何!?
でもYUKINARIもSHINOBUも、KENさえも、「曲を
再現する」ことにいっぱいいっぱいだった。
あれは、自身の能力をも超えてしまった曲とPVだったのだろう。
であれば、「Like This」もそうなのかもしれない。
あの究極進化は、DA PUMPの実体を超えてしまって、PVの中
だけで実現できる幻の名作なのかもしれない。

だけどISSAは生で「GET ON~」余裕でできてるんだよな。
あの人やっぱ、おかしいわ。天才ってほんとに理解不能~

ただ…そんな超天才のISSAを、KENが一瞬だけ超えてみせた、
それが「Like This」という楽曲。
これは作詞・作曲:KEN、編曲:YUKINARI。
PVは、ISSAとのツートップにしてはあるが、メインになって
いるのは完全にKEN。それで何ら違和感はなく、かつ、ISSA
オンリーの私ですらKENがナンバーワンに仕上がっていることに
何の異論もない。あれはあれでこそカンペキだし完全に素晴らしい。

思い出す、羽生結弦が完全体の時に「彼を超えるのが目標」とガチで
言っていた宇野昌磨の姿…
ここに、羽生結弦を超えた宇野昌磨がいる。
誰が「顔良し歌良しダンス良し」のISSAを超えようと思う?
だが、KENは超えるつもりでやってきたんだね。
…超笑えるけど、KENも射手座。本気で天才を超えようと考える
だけでもバカなのに、ほんとに超えちゃうバカもいるんだね…

そして…その次の曲ではもうSHINOBUがいない。
そこで「DaBestOfDaPump2plus4」のDVDは
終わる。1の時のような4人のトークもない。
この後も3人体制のDA PUMPはしばらく続いたはずだが、私は
もうそこを追う気になれなかった。悲しみばかりが募りそうで。

ずっとあきらめることなくDA PUMPを追ってきたファンたちは、
どんな思いでこれらの時期を過ごしたんだろう。
こんなに実力をつけてすごいパフォーマンスをしても舞台はなく…
こんなすごいアーティストに育ったのにメンバーが失われていく…
決して戻ってこない4人のDA PUMP。
深追いしたせいで、DA PUMPとファンが味わった悲劇を追体験
することになろうとは…。

人には「出会うべきタイミング」があるという。
私は…悲劇がすべて終わった後になってからDA PUMPに出会って
よかった…。失われていくのを目の前で見ていたらどうなっていたか…。

気持ちを切り替えよう。ISSAがなんとか頑張ってDA PUMPを
続けてくれたおかげで、過去の名曲がお蔵入りしなくて済んだ。
KENも、今「Like This」が圧倒的な再評価をされている
この事実はうれしく思ってくれるだろう。(ネットの書き込みなどで、
U.S.A.世代のファンからも衝撃と絶賛の嵐だからね!)

「U.S.A.」のおかげでレコード大賞にも紅白歌合戦にも返り咲き。
レコ大は「カバー曲だから」とか言って大賞くれなかったけど、あんな
裏金ヤラセ大賞どうだっていいもんねぇ~だ。
我が敬愛するNHKの紅白歌合戦で日本中が笑顔で「U.S.A.」!
こんな幸せな時間が手に入って、やっぱDA PUMP最高や~ん!

「U.S.A.」に沸きに沸いた2018年が終わり、次の春…
DA PUMPの新曲が発表された。
不安は的中した。「桜」…ありえないダサさだった。
同人誌やネットで素人小説書いてる勘違いな「耽美系」のオタクさんが
恥も外聞もなく撒き散らす「苔の生えた耽美ワード」がゴテゴテに
盛り尽くされた、素人の後塵を拝するレベルの作詞にドン引き。
もう三十年も前から「繚乱」とか「刹那」とか「時雨」とか、やたら
和風のうすっぺらい熟語ばかり並べた愚作、死ぬほど見てきたなあ~。
しかもこれ「今のDA PUMP(っていうかISSA)の心境を歌に
したよ!」的な「内輪受けソング」。これからさらに売り出そうって
時に「内輪受け」か! 身内ばかり見て作るのはアマチュアの仕事。
そのダサい路線は、「U.S.A.」みたいな「ダサいを求められる」
時だけにしてくれよ。
DA PUMPはカッコいいんだよ。「なのに」ダサいのをやったから
ウケたのに…。自分の価値を見失うなよ。

「桜」すごいよね。あんだけの「U.S.A.」ブームを急速消火。
DA PUMPは「ファンだけのもの」に戻った。「歌詞の目的達成」
ってカンジ。ここで次のムーブメントを起こせなかったのは痛い。
だがもう取り返しはつかない。どうしようもない。

ダンナが私を勝手にDA PUMPのファンクラブに入れてしまった。
自分で入れよ! 昔からのファンのくせに!
でもそれでチケット取ってライブ何度も行ったよ!
ライブの「ISSA浴」はすごいよ~。
ISSA、続けてくれてありがとう。そしてあんたやっぱり超人だよ。

4人のDA PUMPは、とんでもないアーティストに、いっときだけ、
なった。7人のDA PUMPも頑張ってるし、ISSAはやっぱり
素晴らしい。4人時代を惜しむ気持ちは捨てられないけど…それでも、
最近のライブでは、4人の頃の曲を「ここまでのクオリティで再現して
きたか!」というレベルでやってくれたりもしている。曲の再現的には
今後もあの時代を目指して頑張ってほしいと思う。

けれど…
現在のDA PUMPは結局「バカっぽいパリピ路線」をダサさと共に
歩んでいる。リリースする曲は常にダサい。m.c.A・Tの曲も
ちょっとダサかったけど、あれは「泥臭さ、人間らしさ、茶目っ気」と
いうレベルだったな。サウンドは常にカッコよかったし。
…仕方ない。それで一定の売り上げが出ているのなら、大衆が今のDA 
PUMPに求めるものが「ダサいパリピ」なんだろう。
ほんとにそうなの? カッコいいDA PUMP観たくない???
私はダサDA PUMPじゃなくて、ダンスもサウンドも歌唱力も、
すべてが超絶カッコいいDA PUMPが見たいけどな。

ってことでまた私は「プロデュースの変化で萎える」モードに入って
やや冷ややかに今のDA PUMPを見ている。
でも、DA PUMPには、m.c.A・Tの過去曲も、「GET 
ON THE DANCE FLOOR」も「Like This」も
ある。「SUMMER RIDER」とかもイイ! ISSAが歌う
仮面ライダー系の曲もカッコいい! 聴きたいものだけ聴こう!

一つだけ確かなのは、ISSAが私の青い鳥なのは間違いないという
こと。あれっ、じゃあ、エッセイのタイトル間違えてるじゃん。
「ISSA・私の青い鳥」じゃないか! でもなんかキモいから、今の
タイトルのままでいいや。

「桜」以降、シングル1枚も買ってない。
それでいいのかDA PUMP!
2020年の紅白も出られないし(超ガッデム)、彼らはどこに行くの
かねえ…。まあ、ISSAがいるから、ついていきますとも…。

DA PUMP・私の青い鳥~前編~

2020-11-18 00:32:14 | 音楽
年取って音楽をあまり聴かなくなったな~、と思う。
それでも欠かせない音楽は初期のw-inds.で、他には
T.M.RevolutionやSOUL’d OUTのベスト盤、
FAIRCHILDの「UKULELE」、それからB′zと
さだまさし、小椋佳、斉藤由貴、薬師丸ひろ子、時々村下孝蔵などを
聴いて過ごす。
最近村下孝蔵が加わったくらいで(なぜか最近、笑)、これらはもう
20年も漫然と続いている聴き飽きない選曲だ。

私にとって初期のw-inds.が永遠のマイソングなわけだが、
もう彼らの「現在」は15年以上聴いていない。
思えば私、「ハマった」アーティストはすべて「プロデュースの変更」
をきっかけにファンをやめている。
中学時代に好きだったチェッカーズは事務所プロデュース晩年の
「俺たちのロカビリー・ナイト」や「神様ヘルプ!」で萎え、セルフ
プロデュースで「普通のバンドになったな」と思って離れた。
次に出会ったチャゲ&飛鳥は、説明すると長くなるので割愛するが、
チャゲ&飛鳥改めCHAGE&ASKAの(特に飛鳥の)軽佻浮薄な
様子と曲の大衆路線に萎えていった。ワーナー・パイオニア時代の
曲でファンになったので、移籍したポニーキャニオンの路線に
とうとうついていけなくなった、とも表現できる。

そして長い迷走期を経て出会えたw-inds.もプロデュースの
変更に伴って離れてしまい、私の魂を預ける音楽がなくなった。
へなちょこに萎れた私を元気づけようと、ダンナが教えてくれたのが
「Folder」。三浦大地(現三浦大知)をメインボーカルとする
キッズグループだ。これは衝撃だった。
実は私、「子供の歌声」が嫌い。素人の子が素人として楽しく歌って
いるのはまったくかまわないのだが、「黒猫のタンゴ」や「マル・
マル・モリ・モリ!」みたいな、「子供が歌ってるから可愛いでしょ」
的な商業音楽が気持ち悪い。「考えすぎ」とかじゃなくて、生理的に
「アピールしてくる子供の歌声」が苦手。さだまさしの「関白宣言」
とか徳永英明の「Melody」とか、終盤に入る子供のコーラスが
とにかく気持ち悪い。
そんな私が、Folderは「この子供すげーーー!」と思った。
三浦大地は普通にプロの魅力的なシンガーだった。
だが、Folderもすでに声変わりで解散したグループだった…。
でもFolderの2枚のアルバムはかなりのお気に入りになった。

三浦大知として17歳で戻ってきた「Folderのボーカルの子」
は子供時代と違ってわりと普通の人の声の響きになっていたが、
ダンスと歌唱力のクオリティが高すぎたので、夫婦でCDを買って
ライブに行くという「お布施」を続けた。
その甲斐あって、大知くんは人気一流アーティストとして羽ばたいた。
でも、Folderは私好みだったが、三浦大知への想いはあくまで
「応援」なんだな。ダンスは圧倒的にみとれていられるけどね。

そんな私に、さらにダンナが教えてくれたのがDA PUMPだった。
ダンナは昔からDA PUMPを高く評価していて「彼らのダンスは
宙に浮いている」とよく言っていた。重力を感じないクオリティだと。
でも私としては「沖縄のヤンキーはちょっと…」。
もちろんデビュー当時からDA PUMPは認識していたし、好きな
曲もあるのだが(「If…」と「Purple The Orion」
「CORAZON」など)、キャラクターがどうも肌に合わなくて…。
だが確かにISSAの声質は私好み。
熱心に薦められて、仕方なく見てあげたネット動画…
そこに、私の青い鳥がいた。

「神ナントカ」という表現はアホかと思うんだけど、あえて何かを
「神ライブ」と呼ぶなら、私にとっては2009年のDA PUMP
ライブ、「THUNDER PARTY」がそれだ。
このライブの楽曲はネットに多々上がっているので、てきとうに数曲
拾って視聴してみてほしい。(ダイジェスト版なども上がってる模様)
私の中に、超絶巨大な青い鳥が降臨した。
2009年のDA PUMPは9人で、その頃はまだKENがいた。
今のDA PUMPには申し訳ないが、KENがいると、ここまでの
ライブクオリティが出せるのか…という圧巻の出来だ。

ライブDVDで通しで観ていて、ISSAのパフォーマンスが
長時間にわたってあまりにハイクオリティなので、「絶対どこかは
口パクに違いない」と口周りをガン見する始末。だが全部生歌だ…
ISSAの超人すぎる体力と歌唱力をDVDでぜひ実体験してほしい。
そして、KENがいることでISSAが安心しきってパフォーマンス
をしているのも大きい。
今のDA PUMPではISSAが保護者の役回りになっていて
窮屈な部分がある。KENがいる環境で余裕にあふれたISSAの
表情と歌声は自由で自信たっぷりで幸せに満ちている。
とにかく「THUNDER PARTY」のライブ画像は果てしなく
飽きない。DVDを、もう100回以上観ていると思う。

さらに、DA PUMPの過去作品を厳選して買った。
ベスト盤の1「DaBestOfDaPump」(CD+DVD)は
ジャリっ子からあっという間にアーティストになっていく彼らが
楽しめた。
そして、ダンナがDA PUMPを何気に好きすぎることを知った。
私の好きなアーティストで唯一w-inds.に興味を示したのは、
ライジングプロダクションのにおいを嗅ぎ取ったからのようで…
あの事務所の実力派たちにずっと注目していたらしい。

また、この「DaBestOfDaPump」にオマケで入っている
DA PUMP4人のトークを見て衝撃を受けたのは…
沖縄の同年代の仲良し4人のフリートーク、好きなように自由に、
ただ楽しくしゃべってくれてそれでいい。内輪受けになってもいいと
思う。でも、ISSAだけは、誰かに届けることを意識している。
他の3人は本当に開放されて楽しく好きなようにやっているけれど、
ISSAはプロとして商品を作っている意識が伴っている…。

4人構成の最初のDA PUMPでも、リーダーはISSAだった。
今の「ISSAだけ年上」というメンバー構成ならともかく、同年代
のグループで、圧倒的に目立っちゃうボーカルをリーダーにしたら
ダメでしょ、と思ってた。
SMAPのリーダーはキムタクじゃダメ、TOKIOのリーダーは
長瀬くんじゃダメ、V6のリーダーは岡准じゃダメ…まあこの3人は
顔で目立つだけだからDA PUMPとは状況が違うけど、とにかく
一番注目を集める立場の人がリーダーになるのはバランスが悪いもの。
でもISSAがなぜリーダーなのか…
YUKINARIとKENがワイワイ盛り上がり、ISSAと
SHINOBUはわりとおとなしめで、ISSAはこのトークが
ファンに届けられることを意識して整えようと気を配っている…
「ああ、この人は違うんだ」と思った。フラウ=ボゥがハヤト相手に
アムロを評した「あの人は私たちとは違うのよ」と同じ感覚。
ISSAは根本からプロの性根で生きているんだなと。だからこの
目立つ立場でありながらなおリーダーなんだなと。
バカでやんちゃなヤンキーだと思ってた。でも、ネットに上がってる
動画でトークとかを見たら全然真面目な人だった。
それだけでなく、誰よりもプロな人だった。
私は何を見ていたのか…。ずっと、青い鳥はここにいた。
いや…できれば慶太君が葉山さんの曲でw-inds.をやっていて
ほしかったけど、彼と僅差の2位につけられるほどの人がここにいた。
やっと、慶太君をあきらめた後の私の心の穴が埋まった2017年…

次は何を買おうかな~と物色していたら、ISSAのソロアルバム
「EXTENSION」というのを見つけた。しかし…
なんだ、この値段。楽曲提供者が豪華絢爛なのに、数百円にまで
値下がりしている。即買いじゃん!
…聴いてみて、数百円の値段なのがよくわかった…
曲が悪いわけじゃないと思う。でもISSAの声がきれいに響く音域を
意識せずに提供された曲ばかりで、「…これだったら、DA PUMP
のほうが全然いい…」という結論に達した。

でも、この「EXTENSION」、ほんとに買ってよかった。
2つのことを明白に理解するに至った。
まず、ISSAは一人じゃダメなんだなということ。
w-inds.も一部の人に「ボーカルの慶太一人でよくない?」と
言われたりしていたけど、実際に慶太君がソロアルバムを出して
みたら、「なんかやっぱ、w-inds.っていう、帰るところが
あってこそのソロだね」という物足りなさ…(あくまでも最初のソロ
アルバムに個人的に感じたことだけど)
それと同じものを、その倍、「EXTENSION」に感じた…。
今、研究を重ねて「射手座論」を確立した私は、ISSAと慶太君の
「彼一人で十分かと思ったら、グループのほうが良かった」という
あの感じは、射手座の特性の一つだと思っている。
(Folder三浦大地乙女座のソロ「Everlasting 
Love」が単独で完璧に成立し得ているのと対照的!)
そしてもう1つ理解したのは…
「m.c.A・TあってのDA PUMP!!!」ということ。
私のDA PUMPの師であるダンナは、デビュー当時からのDA 
PUMPの音楽プロデューサーであるm.c.A・Tに対して
わりと否定的で、「DA PUMPにはもっとカッコいい曲を与える
べき」と常々言っていたし、私もDA PUMPをスルーしてきた
理由の一つに「ここにラップ入れないでほしい」「時々、歌詞が
ありえないへなちょこ感…」というのがあった。
でも、他の楽曲提供者による、もっとカッコいい出来のはずの曲を
歌うISSAが全然イケてない…。衝撃の値崩れのはずが、納得の
値崩れだった…。
ISSAがいくら実力あるシンガーでも、アイデンティティを発揮
して魅力的に輝くためには、やっぱりプロデュースとのマッチングが
必要だったんだ。そして、DA PUMPはm.c.A・Tだから
良かったんだ。

m.c.A・Tについて開眼した私は、師たるダンナに逆啓蒙を
行った。「ほんとは、DA PUMPは、m.c.A・Tだから
素晴らしいんだよ! m.c.A・T天才だと思う!」
するとダンナはm.c.A・Tの動画を探して観はじめた。
…マジで天才だった。m.c.A・T…あんた、日本の音楽界に
登場するのが20年早かったよ!
ISSAより高音のキーでアングラ世界を描き出すアートな音楽が
圧巻だった。すごい世界観。ダサい部分もここまで昇華すればアート。
ダンナと顔を見合わせて「なんだこりゃー!」と絶賛の叫びをあげた。
ダンナのm.c.A・Tへの評価が圧倒的に変わった。
師匠にDA PUMPの真実を一つ知らしめてあげることができて、
師孝行ができてよかった!

そんなことをしていたら、突如、「U.S.A」が大ヒット!
DA PUMPは「消えたアイドル」から「大人気のグループ」に
返り咲いた。
取り戻した栄光、ISSAの笑顔、新たに集まり続ける称賛の嵐…
でも、間違えちゃいけない。「U.S.A」だけの力でこうなった
わけではなくて、「そういえば…」と昔の楽曲を思い出せば名曲の
数々が並び、売れなかった時期のエピソードがストーリーを作り上げ、
さまざまな要素が「U.S.A」にのってムーブメントになったと
いうこと。かつてm.c.A・Tが築いてくれた音楽性の高さが
あってファンが他の曲を漁って「これもあれもすごい、カッコいい!」
と喜んでいられるということ。

日本中から温かい応援の声をもらえるようになったDA PUMP。
この幸せは、今度こそ永遠に続くと思ってた――

アーティストのファンになるって難しい。
でもとにかく、しばらくは幸せな日々が続くのでした…(つづく)

2020お疲れ様でした。CS敗退によせて

2020-11-15 19:59:30 | プロ野球
本日、千葉ロッテマリーンズの2020年が終わりました。
今日の先発、チェンはないでしょう。
3連勝しなければならない→二木が絶対に勝たなければならない、
だったら今日は二木でしょう。
多分、井口は終盤の失速で「やっぱり、ギリギリのところでは
ベテランの経験が必要」と感じたのでしょう。それでCSは
美馬→チェンという流れになったのだと思います。
でも、美馬とチェンで勝ったら結局二木も勝たないといけない。
美馬かチェンが負けたら、これまた二木で勝たないといけない。
つまり「二木が勝てなければCS突破はない」のだから、今日は、
来年からのエースとなる二木で勝負するしかなかった。

結果、ロッテの柱で何年もやるわけじゃない年齢の高い助っ人が
意味なく経験値を得て、二木の成長のチャンスが失われました。
チームの損失であり、来期のプラス要素が減ったわけです。

そして福田もひどいものでしたね。打点1挙げたとはいえ、実質
ゲッツーの打球。その後は三振三昧。
ただ、FAで高額で獲った選手を使わずに負ける、というのは
プロ野球の監督としては難しいことなので、そこは井口に同情
します。福田を獲る算段をつけた奴誰? 鳥越?
球団に福田を獲らせた人がきちんと責任をとってくれよ。
今年で結果は出たのだから来年、二軍で塩漬けもアリで頼みます。

終盤の急失速で優勝できなかったこと、ここでCS敗退したこと、
その原因は井口政権初期からファンがずっと不満を述べていた
「中村奨吾、藤岡裕大の優遇」が原因です。
選手に競争させると言っていたくせに奨吾と藤岡だけは聖域化し、
鈴木大地を追い出してまでセカンド・ショートにこの二人を
固定して不当に優遇した結果「この二人がどんなに使えなくても
他に選手が誰もいない」というチームにしてしまいました。
奨吾は元々野球脳が低い。いっとき覚醒しかかったのに、その
途端にコーチと衝突して明らかに成績を落としたのに放置。
藤岡は2割2分前後の、捕手田村以下の打率でも固定。遊撃手は
チームの華であり中心でしょう。しかもタッチが下手で捕手陣の
盗塁阻止率を下げ、一歩目が遅いせいで数字には出ないけど間に
合わないプレーが多い。
彼らに「頑張ってレギュラーになってほしい」と期待することと、
結果が出なくても何年も優遇して他の選手を全排除することは
まったく別です。
井上は、「箸にも棒にもかからないただのデブ」かと思ったら、
井口が四番を張れるところまで育てたわけだし、守備は上手いし、
走塁も下手でない(見た目ほど遅くもない)ので今シーズンの
失速だけでどうこう言う気はないですが、「そろそろ劣化」の
年齢なのでうまく世代交代していく必要がある選手かと思います。

シーズン中は代打鳥谷→福田の流れでロッテを終戦に持ち込んで
ホークス優勝をアシストし、今日はチェンに命運を託すって…
井口は自チームの選手をどれだけ信頼していないんでしょうね。
指揮官が信じなきゃ、選手たちだって「所詮そこまで」という
結果しか出せませんよ。

井口のやってきたことの反省を正しくしっかりやって、来年
出直してほしいと思います。ただ、セカンド、ショートは、
取り返しつかないレベルでチーム力を下げちゃったけど、これ
どうすんの???

さて、さんざん不満を述べましたが、もっと大局から言うと、
井口はたいへん優秀かつ有難い監督であることも述べなければ
フェアではないと思います。

まず、井口があのタイミングで監督に就任してくれなければ、
千葉ロッテマリーンズは崩壊していたと思います。
田村と大地がなんとか中和して維持し続けてチームとしての
姿かたちと野球力を保っていましたが、「選手にデータを与えず、
走らせず、四球はマイナス査定、基本は懲罰采配」という中では、
あの福浦でさえ…(まあ詳しくは述べんときましょう)
とにかく、井口が代わってくれて大惨事を免れたために顕在化
しませんでしたが、実は井口はチームの救世主でした。

監督になってもコーチの一人もついてこない、それどころか
球団が用意したコーチが何人も不可解に辞めていってしまう…
そんな監督が実際にいる、いた中で、井口は監督就任にあたって、
主にホークス人脈とはいえ、何人もコーチを連れてきました。
球団が人を探し回って組閣してもほころびを作る監督に対して、
井口は新米監督のくせに自分の力で組閣できた、これはすごい
ことですよ。

そして昨年、ロッテ球団がなんと黒字化を成し遂げたわけですが、
ロッテファンなら「それは福浦2000本特需と引退特需でしょ」
とわかっていることと思います。
でも(福浦には悪いけど)一定の劣化をしている選手を「福浦の
せいで負けた」という話にならない範囲内で、上手く起用して
何本もヒットを打たせるというのは大変なことです。
他球団で「記録のためになし崩し的に出続けてひんしゅくを買う
選手」を見ることも多々あると思います。でも、福浦を英雄と
して送り出すには、それをやっちゃいけないんです。
井口は福浦に2000本安打を打たせることを明言して、実際に
無理のない形でそれを実現してくれました。
もちろんその結果、球場は大入り、球団はホクホク。
2000本安打が達成されたので、翌年は丸々福浦引退興行を
打つことができて、ますます球団はホクホク。
球団が井口に補強費を出すのは、井口が「福浦をちゃんと
ロッテの英雄に仕上げて送り出す」という金の入る仕事をした
からでしょう。何もせずに「補強してくれないと勝てない」と
わめくのとは訳が違うんです。

さらに、井口政権下で育った選手の多いこと。
「二軍の永住者」だった井上をスラッガーとして使えるように
して、前監督が使おうともしなかった柿沼のリード力をうまく
活用して捕手力を底上げし、「四番・安田」を我慢して育てて
います。和田康志朗、藤原恭大、そして多すぎて挙げきれない
くらいの若手投手陣…
「投手は井口じゃなくて吉井コーチでしょ」…いや、そこまで
含めて監督の力です。前監督は投手コーチが2人も不可解な形で
辞めてます。井口は新米、前監督は経験者なのにな。
この比較をしても、井口はやっぱり、客観的には大した人に
違いないのでしょう。

いや、不満はたくさんありますよ。
でもね、こんなにたくさんの選手たちが育って、夢を見られて、
球団も収益を得られて、今年は2位であるということ、それを
きちんと評価しなければ、フェアではないと思うのです。
俯瞰的に見て、総合的に井口は優秀な監督だと思います。
ただ、現場指揮において、愛と覚悟が足りない。そこをこれから
反省して、来年こそ優勝してほしいと思います。
そして栄冠を手に井口にはどこかに栄転してもらい、その後の
ロッテは生え抜き政権で幸せに暮らしたい…と思うわけです。

それから、「マリーンズは好きだけどロッテは嫌い、身売りしろ」
とか言ってる人がいますが勘違いもたいがいにしてほしい。
超巨大食品系企業であるロッテはものすごい体力があるのです。
だからロッテオリオンズみたいな巨大不良債権を維持してくる
ことができたし、それはマリーンズを身売りせずにいてくれる
こととつながっています。
身売りしたら、5年後、球団じたいが消滅してるかもしれないと
いうことをなぜ理解できないのか…。
「千葉の球団を応援しているのであってロッテは応援していない」
ロッテが売ったら千葉から移転する可能性大。身売りしてほしい
のに「千葉の球団」にこだわるのはナンセンスでしょ。
「ロッテは韓国系だから…」ロッテは日本で創業した日本企業。
オーナーは在日韓国人でも古くから日本で活躍し、岸元首相の
おかげで球団が持てたことを感謝して義理を尽くしてきてくれた
人です。そしてロッテグループの日本スポーツへの貢献度が
いかに高いかは、どのスポーツを見ていても「ロッテ」の文字と
無縁ではないことを見たら誰だってわかることでしょう。
ロッテを日本から排除したら日本スポーツ界の痛手ですよ。

そんなロッテもこの数年で株式上場をする予定があるようです。
長年20億とかそういう規模で赤字を垂れ流していたら、上場の
際に「不良債権の球団は手放せ」という話になりかねません。
そんな中で、2019年度は黒字だったという実績が、球団を
守ってくれるかもしれないのです。
つまり井口が福浦を幸せに引退させてくれたことが、球団を
救うことにつながるかもしれないという…
今後も、食品という安定した業界の巨大企業・ロッテに球団を
維持してもらい、マリーンズがどーだこーだとワガママなことを
ファンが幸せに言い合える環境を保ってほしいと思うのです。

まあそんなわけで、いろんな意味で井口はロッテ球団を救って
くれていると言えるんじゃないかと考えています。
ロッテの純粋なOBにはこういう政治力を持つ人は残念ながら
いないので、今はまあ、井口政権で頑張ってもらおうかなと。
でもいずれは、ボビーイズムを引き継いだボビーチルドレンの
組閣が見たいなあ。魔法使いなメンタルコントロールを駆使した
夢の球団!!
そのためにも、来年には結果を出してくれよ井口~(薄情)

とにかく2020年お疲れさまでした。元巨人ファンですが、
今はパ・リーグファンとして、今年もホークスがジャイアンツを
ぼっこぼこに倒すのを見たいと思います!
ナベツネがそろそろ寿命だから巨人の日本一を見せてあげたい
とも思うけど…(ナベツネは罪もあるけど功もある人だからね)
やっぱりパ・リーグのプライドってもんがあるからね!
我らの♪ 我らの♪ パシフィック・リーグ~♪