色と絵柄からすると某共産主義国製のようにも思えますが姫路市にある播磨燐寸のブランド。ひとこと「馬」というのが何ともいえませんね。同社は鈴鶴印や鶴盃印などの伝統的なブランドを持っておりますが、この馬印は現在は発売されておりません。そのかわり、馬の首の部分だけをアップにした絵柄の「星馬印」というのを現行品としてリリースしております。
赤い地色に黄色い星、跳ねる白馬が勇ましいですが、ちょっと印刷が悪いというか、版下がくたびれている感じ。でもまあそんなところがリアル燐寸ともいえるでしょう。
衰退する燐寸メーカーが多い中で、この会社は100円ライターやチャッカマン、紙箱製品などとともに各種の燐寸製品をお取り扱い中です。本社は山陽本線の姫路の少し先にある網干という駅のすぐ横にありまして、この界隈は燐寸工場のたくさんあるエリア。現在はハリマ(株)となっておりますが、もとをたどれば大正時代の創業という古い会社です。本社には瓦葺き洋館風という建物が今も残っておりましてなかなかの雰囲気です。機会があったら燐寸工場巡りツアーでも企画したいところ。