鶴亀万年

元素周期研究会総帥の亀けんじがおおくりする、あまり役に立たないお知らせや気まぐれな情報が連日満載!

朝食

2011-08-30 19:07:30 | Weblog
 本日はこのようなものを朝食に食べました。飯は自動で炊けるが、暑いこともあって調理は最小限にとどめ、でできるだけ火を使わないようにしている。というのはウソではないが、じつは昨日も一昨日も朝食はこんな感じである。このほかに、わさび漬け、沢庵、じゃこの佃煮なども常備してはいるが、基本は梅干しと細切り塩昆布。これが最近の定番である。関西では切手くらいの大きさの板状の塩昆布が主流ということらしいが、うちの近所では細切りのしか売っていない。そのかわり銘柄にはいくつかあり、「ふじっ子」とか「くらこん部長」などがその代表。さらに、同じ「ふじっ子」にもいくつものバリエーションがあり、よく見ると原材料である昆布の産地が違ったり、徳用だと中国産だったりと、なかなかあなどれないのである。産地による大きな違いは昆布の厚みのようであり、厚い方がいいかというと、必ずしもそうは言えない。好みもあるかもしれないが、厚いやつは内部の寒天質のアルギニンっぽい味がするうえ、にちゃにちゃ感があって嫌い。幸いなことに、贔屓のJ屋で売っているマイナー銘柄の安いやつは葉が薄くてなかなかよろしいのです。ちょっとドライすぎる感じはするけど。
 和もののだしと言えば、かつぶし、煮干し、昆布、干し椎茸というあたりが定番だが、米に合うのはなんと言っても昆布ですね。米とか豆腐とか、淡白な味のものにはやっぱり昆布だしがうまい。というわけで一見すると清貧そのものでありますがこれこそがベストマッチなのである。
 そして梅干し。数年前まではこのように大きめでぐずぐずの梅干しというものがあまり好きではなく、もっぱら小さくてかりかりしたやつを好んで食べていたのだが、塩昆布が加わることで味もまろやかになり、たいへんおいしくいただいているのです。本当に、これだけでご飯1膳いけちゃいますよ。

生き物

2011-08-18 20:27:07 | Weblog
 シソがまあまあ、まあまあ順調に育っている。しかし、あんまりおいしくないのがすでに分っているので積極的に食用にしようという気にならない。というわけで、栽培当初の意気込みは厳しい現実にぶつかりあえなく気分は失速中。とはいえ気落ちしている間にも葉っぱは次から次へと出てくるので放置というわけにもいかぬ。
 調理の世界ではシソはもったいつけて大葉などともいわれるが、本来は料理の脇役であり、それを生かすようなメインディッシュあってこそ。でありますのでそれ抜きでまずシソありきでは正直なところちょと不愉快。たとえば、新鮮な鰹のタタキかなんかがあって薬味で自家製のシソの葉を活用、というのが正しい順序であり、大葉が余っているので鰹を買ってくるというのは根本的な間違いである。そのような事情もあり、鰹も釣れないので収穫したシソの葉は現在のところ有効に使うあてのないまま水中にて保存中。
 今年も鉢植えで育てているのだが、チョウやガが卵を産みつけたり、イモムシがはい登ってきたりするおそれがあるので、なるべく外へは出さず、適当に日の当たる窓辺に置いている。おかげで、昨年のように大胆に食い荒らされることはないが、ふと気がつくと葉っぱの表面に白いつぶつぶが見える。これは何者のしわざかというとハダニである。こいつらは体が小さいのでどこからでも入り込んでくる。というか、もしかしたら最初から土の中に潜んでいたのかもしれない。むしゃむしゃ食べはしないが葉っぱエキスをちゅうちゅう吸うのである。それで、被害にあった部分が白化するわけなんですね。で、葉っぱをひっくり返して自作の高倍率虫眼鏡で見たところ、おりました。肉眼で見たところではほとんどいるのが分らないくらいの大きさなのだが、拡大するとこんな感じ。かわいいかといえば断じて否と言わざるを得まい。小さいけどね。
 ダニとはいえ、こいつらはベジタリアンなので夜中に忍んできて人間の体液を吸ったりすることはないらしいのだが、集団でうごめく様はなかなかおぞましげな迫力があり、農薬の使用も考えないではなかった。でも、エコなんとかとか自然LOVEとかを標榜する我が鶴亀まんねんバンドの構成員として、できることならそれ以外の方法でなんとかしたい。こんなときによく使われるのが、北の国からでおなじみの木酢液とか牛乳や食酢、唐辛子水を薄めて散布する方法だが、あまり効果的であるという情報がない。虫の種類によっては効くのもあるらしいが、少なくとも食酢を薄めたものに効果があるならそれなりに話題になっているはずである。とはいえ、酢でいいならお手軽でもあり何もしないよりはという気持ちで散布してみた。しかし、結果は想像違わず効果まるでなし。ですよね。100倍に薄めた酢で害虫の駆除ができるなら苦労はないって。ということで、またまたひとつ勉強をさせていただきました。あとで調べたところによると、酢関係はもっぱら消毒用に使われるらしい。
 結局のところベストな対処法としては、虫を見つけたら絵の具の筆で払い落とし、被害の大きくならないうちに収穫する、ということになるようだ。葉っぱの表面を傷めないようにするのがこつです。

ハムネギサンド

2011-08-09 07:06:16 | Weblog
 先日のシソの葉ですが、あのあと初めて収穫し、試食してみました。結論を申しますとあまりというか、本当のところまったくおいしくありませんでした。繊維感というか、葉っぱの存在感ばかりで香りはほとんどなく、やや苦みさえありました。たんに葉っぱを食べているという感じ。これは虫どものせいではもちろんなく、日に当てすぎたのが原因のような気がします。植物にとっては太陽の光をたくさん浴びて丈夫な体にたくましく育つというのは望ましいことなのですが、食品として食べる側からすると、あまりいろいろなものを発散しないでもっとこう内部にエキスをため込んでやわやわとなってくれた方がありがたい。つまりそういった植物の側と食べる側の事情の違いがあるわけですね。
 だから、夏野菜というのは葉ものよりもキュウリとかトマトみたいに内部に水分をたくさん含むものの方がおいしいんじゃないの、という気がいたします。以前、グリーンアスパラのでっかいのを食べたことがありますが、その軸の太いところの繊維のかたさというのはこれは竹ではないかと思わせるほどで、気分はすっかりパンダでした。それからニラもそうですね。中国ついでに古代中国の酔いどれ詩人・陶淵明先生の作品に、役所だか宮廷だかの門番のおじさんの家に上がり込んで酒を飲むというのがあるのですが、その中で、貧乏なので豪華な料理というのはもちろんないのだけれども、子どもたちがしとしと春雨の降るなかニラをとってきてくれてそれがうまかった、というのがあります。夏場のニラは元気がよすぎてさながらショウブの葉っぱのようです。あの、端午の節句にお風呂に浮かべるやつ。まったくこれが野菜かと言いたくなるような代物。そこへいきますと春先の、出始めのころのニラと申しますのは細くてやわらかくてまことにおいしい。適当にちぎってしょうゆと酒をひと振りし、電子レンジで1分ほどナニしますとおひたしのできあがり。かつぶしでもかければ申し分ありません。
 10年くらい前に、赤坂あたりのちょいと小粋な店に入ったことがあり(こういうのをもっと自慢げにしたいのだが10年に1回というのがわれながら情けない)、そのときに女将が珍しいものが入りましてよなんぞといって出してきたのがギョウジャニンニクのおひたしでした。小皿でひと盛りのくせに伝票に千数百円ついていたのでこういうのは親の敵ででもあるかのようにいつまでも忘れませんね。江戸時代じゃないけど。まあ、適度な辛みや香りもあり、なかなか乙な一品でありましたが、先述の電子レンジのおひたしはそれに勝るとも劣らぬおいしさでありますので皆様もぜひ一度お試しください。
 そのようなことを書いておりましたらなんとなく小腹が空いてきたのでサンドイッチを作りましたのでさっそくご紹介。これが最近のお気に入り、ハムネギサンド。材料はパンとハムとタマネギ、調味料は酢と塩、コショウがあればOK。ハムはおなじみの地元スーパーJ屋にて購入した特価品のさらに切り落とし。じつはハムの特売には法則がありまして、セールの翌日になると切り落としをさらに安く売るんですね。ハムの丸いのにそれほど魅力を感じない方におすすめです。

【ハムネギサンドの作り方】
1:食パンを1枚置く。
2:ハムの切り落としをパンの上にまんべんなくセット。とくに周辺部の方にもすき間なく並べることが重要で、そういった意味でもハムは切り落としの方がよろしい。
3:タマネギの薄切りをハムの上にのせる。これもまんべんなくひと並べ。
4:オーブントースターにて加熱開始。
5:2分ほど経過したところで何ものせていない食パンを加熱中のパンの横に並べて置く。
6:さらに3分ほど加熱してパンに適当に焦げ目がつくくらいになったらスイッチをOFFにして取り出す。後から入れた方がまだいい感じに焼けていないときは、そっちだけはトースターに入れておく。
7:タマネギの上に酢を振りかける。タマネギの甘みと相殺されるので気持ち多め、というのがポイント。
8:塩とコショウを適宜振りかける。
9:もう1枚のパンを上にのせてできあがり。

 昨日の新聞紙とかチラシなどの紙を皿がわりにして、そいつではさんで食べる、というのが正しい食べ方です。以前はパンにバター風味のマーガリンとかマヨネーズなどを塗っていたのですが、ローカロリーでもあり味にそれほど変わりがないので酢を使用いたしました。でも、素材の味を生かすなら酢の方がベターかと思われます。
 それから、今回はお店の都合でハムを使用いたしましたが、ベーコンの方が肉の脂っぽい風味が出てよりおいしいですね。

植物栽培

2011-08-07 13:09:09 | Weblog
 前回は昨年の秋以来、久しぶりの再開でしたがいきなり緊迫感のかけらもない紅生姜の話題で失礼いたしました。でも今回もまた食品のネタです。
 昨年の夏、家のベランダかなんかででも育てようと青じその種を購入いたしました。植木鉢に買って来た土を入れて種をまき、やがて発芽。しばらくは順調に育っていたのですが、家の外に出しておいたところいつのまにか虫に食われ始め、気がついたときには丸裸になってしまいました。とはいえすでになす術もなく、結局のところ昨年は収穫ゼロのまま季節を終えました。
 種は園芸用品店やスーパーなどでよく売っている紙袋入りのやつでひと袋100円くらいですが、かなりたくさんの量がありました。お友達に配ったりもしたのですがそれでもまだだいぶ余っていたので、今年も育ててみることにしたのです。去年のものなので発芽率はかなり落ちているようですが、それでも十分すぎるほどでした。前回は植木鉢を戸外に放置したために虫にやられたので、今年は室内で育てることにいたしました。ものの本などによりますと、水をきちんと与えてあまり陽射しの強くないところで育てるといいらしいので、部屋の中で育てる方がかえっていいのかもしれません。
 そしておよそ3カ月、おかげで虫の被害もなく順調に育っているように見えますが、やっぱり小さな虫がつくんですね。ハムシとかダニのたぐいらしいのですが、こいつらはイモムシ系のやつらのように葉っぱをむしゃむしゃ食べることはしないのですが、水分をちゅーちゅー吸ったりしてそれなりにタチが悪いのです。一見何もついていない風なのに、虫眼鏡で葉っぱの裏側をよく見ると、たいてい小さな生き物がくっついています。大きさはせいぜい0.5mmくらいかそれ以下。そんなに小さくてもちゃんと触覚や脚が何本もあって活発に動いているのがすごいです。ぼくらはみんな生きていると。
 無農薬なのでこういうことは当然あるわけなのですが、食品として考えるとやっぱり気持ちのよいものではなく、人知れず葉っぱの裏側にコロニーっぽいのを形成していたりするのを発見すると食欲は失せますね。そう思うとスーパーで売っているような、農薬によって虫も寄せ付けないご清潔な葉もの野菜をけっして否定できるものではありません。でも、こういうのはことによると「慣れ」ということなのかもしれません。野菜は調理前に流水にてねんごろに洗浄し、虫を食べるのがいやだったら表面裏面をよく見て確認する。そういえば、むかしやっていたライポンFのテレビCFでは野菜も中性洗剤で洗っていましたよね。

紅生姜

2011-08-04 00:19:47 | Weblog
 ごぶさたしております。2010年の秋に突然中断し、放置し続けて幾星霜…。すでに2011年も夏の盛りとなっております。その間は個人的にも社会的にもいろいろなことがあったわけですが、とりあえず再開のご挨拶に代えさせていただきます。
 諸般の事情により最近は平日も自宅にいることが多く、気分転換を兼ねて近所のスーパーというか市場というか、そういったところへ出かけるのが楽しみのひとつになっております。町内には大手のチェーン店もたくさんあるのですが、一番のお気に入りは黄色いチラシでおなじみの地元で有名なJ屋です。生鮮ものが安いのが評判でありまして、界隈の食堂関係の人なんかもよく仕込みにくるので業務用の調味料なんかも置いてあるのですが、商品ブランドの幅が狭く、菓子類とかカップ麺なんかはあんまりないという、きわめてはっきりとしたコンセプトが打ち出されているお店なんですね。
そんなですから漬け物なんかもシバ漬けとかキュウリのしょうゆ漬けとか、業務用の1kg入りの大袋を売っていて、そこへ行くたびに惹かれるのが紅生姜の巨大な赤袋。1kgの袋入りで638円。紅生姜といえばこの季節、冷やし中華には欠かせませんね。牛丼や天丼はあまり自作しないと思いますが必須アイテムだし、そのほか焼きそば、焼きうどん、お好み焼き、たこ焼き、ちらし寿司、そして忘れてならない博多ラーメンと、活躍の場は枚挙にいとまがないわけです。拙宅ではいつも100gくらいの小袋を買ってきてちびちび使っているのですが、いつかは自宅でも吉牛やいもやへ行ったときのように、あの赤いやつを山盛りにして思うさま食べてみたいものだと、これがまあ私のビッグ・ドリームなわけでした。しかし、もしも1kgの袋を購入してしまった場合、移すべき容器はなんとかなるにしても、冷蔵庫内のスペースをそのために確保できるかというと、その答えは否といわざるをえない。購入すること自体、家族の同意を得られる見込みがないのに冷蔵庫にそんな赤色巨大物体があるのを発見されたら、その時点で追放処分となるは必至です。それでも売り場の前を通りかかるたびにふっと伸びてくる誘惑の魔の手を私はいつまでかわし続けることができるのか…。絶対にいつかふらふらと衝動買いしてしまうのではないかという妙な確信すらあったのですが、ある日突然事態が思わぬ展開を見せたのであります。
 その日もいつものように買う予定もないのに業務用漬け物コーナーをひと回りしておりましたところ、目に入ったのが「おなじみ、漬け物よりどり3袋298円セール」のPOP。あれやこれやに混じって紅生姜のセール品もありました。もちろん業務用のではありませんが、ビニール袋を手に取って見ると、これがなんと300g入り。ということは900gで298円ということ。業務用が100gあたり63.8円だけど、こっちは33.1円。値段の安さもありますが、それよりも300gの袋の1つや2つなら冷蔵庫の野菜室の奥の方とかに隠しておけるし、暗冷所であれば常温で保存できるから、まんいち発見されて追放処分になっても安心。というわけで即購入いたしました。それにしても、ものの値段というのは本当に解りませんね。
 移し替える容器としては空き瓶。とりあえずそういうの用に用意してある手頃な空き瓶というと、ジャムかM屋のかというところですが、見つけました、ブランドもの、その名も高い新潟K屋のキングサーモンのやつ、しかもレギュラーサイズ。赤木屋さん白木屋さんでくださいちょうだいでお買い求めいただきますと2千数百円はするというお品物。どうだ。とまあ、空き瓶でいばってもしょうがないのですが、当然買ったのじゃなくて親戚からのもらい物のさらにお裾分けです。というわけで、なんとか1袋分を詰め込むことができました。
 で、その後の感想としては、紅生姜ってそれ自体ではごはんのおかずにはならないし、酒のつまみにもならないしで、家庭では意外と消費量が少ないですね。こんなことならあとの2袋はほかの漬け物にしておけばよかったかなと少し考える、そのような今日この頃であります。でも勢いで業務用の1kg入りを買わずにほんとによかった。