鶴亀万年

元素周期研究会総帥の亀けんじがおおくりする、あまり役に立たないお知らせや気まぐれな情報が連日満載!

いつのまにかときが過ぎている

2010-04-20 05:12:27 | Weblog
最近は、仕事部屋で寝てしまうことが多くなりました。とはいっても仕事をしているわけではないのですが。以前はそのような分け隔てのない建築様式のところに住んでいたのでとくに問題はなかったのですが、今はいちおう寝る部屋が別に確保されているので、あまり褒められたものではありません。ちょいとうたたねのつもりがすっかり朝になっていたりすると、単に迂闊なだけともいえますが、ついつい「しまった」とか「損した」とかいう気分になってしまいます。キャンプ用の発砲ウレタンアルミ貼りのマットと100円ショップで買った空気枕を愛用しております。思えばこれも10年以上使っています。いい歳こいてそのようなことでいいのかと反省しなくもないのですが、眠気にはなるべく逆らわないようにしているのです。これはフリーで仕事をしていた頃のクセでもあるので、もう長いことこんな感じ。
昔はもっとモノを大事に使っていたような気もしますが、よく考えるとそうでもない。パソコンも10年くらいは使ったし、家電品なんかの耐用年数も今の方がはるかに長いですね。ラジカセは一部が壊れてますが20年もの、照明器具もそれくらい、部屋の掛け時計はもっと使ってるし、自転車は20年以上(こいつは妻が見捨てたくらいだから相当なオールドですが)。スチール本棚なんて、知り合いの知り合いに使わなくなったのをもらったのですが、すでに軽く30年ものです。まあ、壊れるというものでもないですが。
昨日、昔の知り合いに電話をしました。それほど長い時間ではありませんでしたが二十数年ぶりでした。最後に会ったときはまだ独り者で学生くずれの下宿暮らしというような先行き不透明なあんばい(自分もヒトのことをどうこう言える状況ではありませんでしたが)でしたが、今では子どもが2人いてそれぞれ今年、大学と高校を卒業したとのこと。あらためて時間の流れを感じました。

ゴムの軍手

2010-04-12 03:40:06 | Weblog
「軍手」というものがありますね。念のため広辞苑で調べてみたところ、やはり我が国の旧陸海軍で使用していた綿の手袋とのこと。現在の自衛隊で採用されているかどうかは知りませんが、それよりも私どもにとりましては作業用の手袋としてなじみがありますね。木綿の太い糸で編んであるのが基本ですが、ノーマルタイプのほかに、表面の処理の仕方にいくつかのバリエーションがあります。
まず、手のひら側の表面にゴムないしプラスチックのプチプチの滑り止めがついたやつ。装着感はふつうのとほとんど変わりませんが、グリップ力の増強にあなどれないものがあるスグレものです。一度使うとトリコ系とでも申しましょうか。値段はかなり高くなりますが(100~200円くらい)、もともとそんなに高価なものではないので自分専用に持っていたりしました(職人系の親方はバイトくんなんかにも朝イチで新品の軍手を支給して度量の広さを示したりしたものですが、そういうときにくれるのは1ダース300円くらいのやつなんですね)。このプチプチ付きを最初に買ったのは今からもう30年以上も前のこと。東急ハンズのオリジナル商品で、オレンジ色に白プチプチとハンズの名入りのやつ。値段はさすがに忘れましたがまだあるでしょうか。2つ買って、じつはまだ両方とも大事に使っているのです。よそ行きってことで。つまりブランドものですね。もともと作業用じゃなくてバイク用に買ったのだと思います。
それから、手のひら側にプチプチじゃなくて全面ゴムコーティングしたやつがあります。ゴム液の中に手のひらをべったり浸けたような感じの軍手。そんなですから1日はめていると蒸れて指がふやけてしまったりします。このタイプ、細かい仕事はぜんぜんできないのですが、スパイダーマンなみの強力な手のひらくっつき力を手に入れることができるのです。前にブロック職人のバイトをしたことを書いたことがありますが、この手袋をすると片手にブロックを2個ずつ持つことができるんですね。ブロックというのは穴が開いておりますけれども、人差し指と中指をそこにつっこむと、強力な摩擦力でずり落ちないんですね。だからひっかける力だけで持てるのです。やはり摩擦によるホールド力が半端じゃないので、スコップ仕事ではあまり感じませんが、「つるはし」とか「じょれん」などの棒ものを使うときは強くにぎる必要がないのでとても助かります。この軍手の存在を最初に知ったのはずいぶん昔で、バキュームカーの作業員が使っていたのを見たときでした。手のひら側は防水になっているし、あのホースを操るのに多分とても適しているのだと思います。
で、ときはうつり先日の土曜日。用事があって朝からクルマで出かけたのですが、ちょうど武蔵新城の町内を通りかかった際のこと。デイパックを背負った若者が走って信号を渡ったひょうしに、このゴムべったり軍手を落としてしまったんですね。彼は気づかずに先へ行ってしまいます。こちらも同じ方向へ走り出していたところなので急に止まることもできず、そのまま走りすぎてしまいました。これからバイトへでも出かけるところだったのでしょうか。目にも鮮やかな新品の白い軍手にゴムはブルー。せいぜい時価300円というところですが、あるとなしとではその日の仕事ぶりはそうとう違ってくるはずです。まあ、その後彼がどうしたかは知りません。青春の間抜けなひとコマともいえますが、けっこうあとまでそのことが気になっていました。
今日の夕方近く、ちょっとした用事で溝の口まで自転車で出かけました。ついでに桜を見に二か領用水沿いに円筒分水まで。先週の日曜日で8分咲き、今日あたりはもう散り始めていましたがまだ花見をしている人がいました。で、その帰り道のこと。溝の口神社の信号のところに、なんと作日のと同じ青いゴムつきの軍手が落ちていたのです。片方だけでしたが、やはり新品。ふつうの軍手と違ってごわごわしているから、尻のポケットに半分突っ込んでいるくらいでは、体をひねったひょうしに落ちてしまうことがあるんだよ。と、超神秘的な連想をするでもなく冷静に状況を分析する今日この頃です。