長時間何も食べずに過ごすとお腹が空く。 辛いから何か食べようと思っても食べられずそのままにしておくと空腹感が消えます。 空腹を我慢することでどういう変化が起こるのだろうか? 最初のうちは空腹感に慣れただけというのもあるがそれ以上経過すると次の段階になります。 空腹を感じるのは胃の中が空になるからではなく、脳への糖質(ブドウ糖)の供給が必要になった時です。 点滴だけでもお腹が空かないのはこのため。 血中の糖質は約12時間分蓄えられるが、これを過ぎると脂肪を分解してエネルギーを得ることになります。 そこで出てくるのが「ケトン体」。 脂肪酸ならびにアミノ酸の不完全代謝産物で、脂肪の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。 ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器でエネルギー源や脂肪の合成に再利用されますが、肝臓はこれを利用出来ません。 エネルギー源がケトン体に移行すると空腹感はなくなります。 また気分がスッキリして、五感が繊細になり直感力も増します。 座禅・瞑想にも似た意識状態になることから「断食」による修行もあるわけです。 でも食べないとパワー・ダウンしちゃいますよね。