kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ひろしま美術館特別展「昭和・メモリアル 与 勇輝」展

2013年05月08日 | 展覧会
「昭和・メモリアル 与 勇輝」展
会場:ひろしま美術館
会期:2013年4月6日(土)~5月19日(日)

土日が多忙で行くのは無理と思っていた本展覧会。市民病院への通院のために半日休を取ったら、運よく隙間時間ができたので観覧することができた。

事前に小グループのお客さんが多いと聞いていたが、平日朝イチにも関わらず、なかなかの盛況ぶり。当然、年齢高めの女性客がほとんど。皆さん、「まあ、かわいらしいわねえ。」「あの頃、こんな感じだったわ。」「着物の頃はまだ、○○はなかったわ。」などと思い出話に華を咲かせており、それらを立ち聞きしていてもなかなか面白い。

昭和のガキンチョより立体造形物が好きなワタシは精緻な作業に感嘆。個人的に布は扱いにくい素材なだけに、縫い目の細やかさには神業めいたものを感じてしまう。どうやって造形したんだろう?と考えていると、最後に若干紹介されているが、本当は使っている工具などをもっと知りたかったところ。

また、着せてある着物の紋様がとても細かく、品があって、これらの生地をどうやって入手しているのかも追いかけてみたい。

ちょうど先日、広島市現代美術館の「日本の70年代」展も観たが、期せずして昭和つながり。(ついでに言うと福屋の「仮面ライダーアート展」も。)両館に足を運ぶ人はそう多くはないのだろうが、一連で見るとまた違った印象があるね。

さて、常設展会場では「発見@ひろしま美術館展」も開催中。こちらは収蔵作品に研究成果を解説した展覧会なのだが、これがひろしま美術館らしさが感じられる充実の内容。特に「巨匠たちの制作の秘密」が素晴らしい。

モノを作り上げていくプロセスというのは、何でも苦しくもあり楽しいものでもあって、最高の表現方法を探して頭をひねり、少しでも近づくことが出来たときの快感は何とも言えないものがある。
それは美術だけに限らず、何かを作り出す行為にあっては不可避なものであり、そういった面で分野は違えど先人の発想プロセスを知るというのは大いに刺激になるなあ。

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