「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」
会場:ヤマザキマザック美術館
会期:2017年11月24日(金)~2018年2月25日(日)
毎年、マカロニ大会で名古屋に伺うが、マカロニ大会オンリーでは対外的に恥ずかしい。
という邪心から、今年は「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」展に立寄ってみた。元々、三沢厚彦の作品や木彫作品が好きということもあるが、先日、広島県立美術館で本展のチラシを見かけたのは、まさにグッドタイミング。
モチーフは犬猫の小動物が中心となっており、多少、デフォルメが入っているものの写実的な仕上がりになっている。彫りで再現された毛並みはマジマジと見ていても飽きることがないし、多くの作品はありがたいことに触っても良いので体つきの再現を手で感じることができる。(作品によっては足元が若干不安定で、冷や汗をかいた。)
木彫なのだから、多少遊びが入っても良いと思っていると、逆に遊び心のある作品は絵本の挿絵に近いテイストがあり、作風の幅が広いし、作家の若さを感じる。
あわせてガチャ・フィギュアサイズの木彫作品が数限りなく展示されており、作品の細かさと数のボリュームに圧倒される。木彫だけでなく、スケッチなどいずれの作品を見ても、生き物への愛情がひしひしと伝わってくるなあ。
ワンコ・ニャンコの個々の来歴も詳しく説明され、それはそれで面白いのだが、できれば素材の木材も記載してほしかったところ。(それを知ってどうなるというものでもないが。)いずれの作品も彩色だが、素材の木目を活かした作品も見てみたいところだった。
美術館の元々の展示スペースがアール・ヌーヴォーの家具展示スペースなので、展示作品そのものに対する印象がアール・ヌーヴォーの家具の影響を受けてしまうのは明らか。たぶん、今回の同じ作品を通常の美術館やギャラリーで鑑賞したら、全然違う印象を受けるだろう。
作品によっては効果的とも言えるし、逆に却って作品の良さを打ち消しているようにも思う。
お目当ての展覧会はすぐに見終わったので、ついでに常設展も覗いたが、これが予想以上の素晴らしさ。展示作品はひろしま美術館常設展と似た構成なのだが、展示作品より美術館として素晴らしく、サロンを意識し、こだわった内装が時間を忘れさせてくれる。
赤の間は映画「鑑定士と顔のない依頼人」のオークショニアの部屋のようで、いやいやこんなところを独占できたら何時間でも滞在できそう。
また、黄の間のクールベ作品前の空間など贅沢な作りで、絵画を見る楽しさの別の一面を感じることができる。この空間を一般市民にも提供している美術館の創立者には感謝の意しかでてこない。
また、名古屋時間の楽しみがひとつ増えたぞ。
会場:ヤマザキマザック美術館
会期:2017年11月24日(金)~2018年2月25日(日)
毎年、マカロニ大会で名古屋に伺うが、マカロニ大会オンリーでは対外的に恥ずかしい。
という邪心から、今年は「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」展に立寄ってみた。元々、三沢厚彦の作品や木彫作品が好きということもあるが、先日、広島県立美術館で本展のチラシを見かけたのは、まさにグッドタイミング。
モチーフは犬猫の小動物が中心となっており、多少、デフォルメが入っているものの写実的な仕上がりになっている。彫りで再現された毛並みはマジマジと見ていても飽きることがないし、多くの作品はありがたいことに触っても良いので体つきの再現を手で感じることができる。(作品によっては足元が若干不安定で、冷や汗をかいた。)
木彫なのだから、多少遊びが入っても良いと思っていると、逆に遊び心のある作品は絵本の挿絵に近いテイストがあり、作風の幅が広いし、作家の若さを感じる。
あわせてガチャ・フィギュアサイズの木彫作品が数限りなく展示されており、作品の細かさと数のボリュームに圧倒される。木彫だけでなく、スケッチなどいずれの作品を見ても、生き物への愛情がひしひしと伝わってくるなあ。
ワンコ・ニャンコの個々の来歴も詳しく説明され、それはそれで面白いのだが、できれば素材の木材も記載してほしかったところ。(それを知ってどうなるというものでもないが。)いずれの作品も彩色だが、素材の木目を活かした作品も見てみたいところだった。
美術館の元々の展示スペースがアール・ヌーヴォーの家具展示スペースなので、展示作品そのものに対する印象がアール・ヌーヴォーの家具の影響を受けてしまうのは明らか。たぶん、今回の同じ作品を通常の美術館やギャラリーで鑑賞したら、全然違う印象を受けるだろう。
作品によっては効果的とも言えるし、逆に却って作品の良さを打ち消しているようにも思う。
お目当ての展覧会はすぐに見終わったので、ついでに常設展も覗いたが、これが予想以上の素晴らしさ。展示作品はひろしま美術館常設展と似た構成なのだが、展示作品より美術館として素晴らしく、サロンを意識し、こだわった内装が時間を忘れさせてくれる。
赤の間は映画「鑑定士と顔のない依頼人」のオークショニアの部屋のようで、いやいやこんなところを独占できたら何時間でも滞在できそう。
また、黄の間のクールベ作品前の空間など贅沢な作りで、絵画を見る楽しさの別の一面を感じることができる。この空間を一般市民にも提供している美術館の創立者には感謝の意しかでてこない。
また、名古屋時間の楽しみがひとつ増えたぞ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます