日時:7月11日
映画館:109シネマズ
パンフレット:A4版720円。監督・出演者のインタビュー掲載。よくある1~4の振り返りは無し。
今年はとにかく大型映画が目白押しだが、その1本。思えば「ターミネーター」を見たときは、まだ高校1年生だったから文字どおり30年もお付き合いしているわけだ。劇場に来ている観客の半分は「1」も「2」も劇場で観ていないんだろうな・・・。
シリーズでやはり一番よく出来ていたのは「2」だし、「3」の迷走ぶりは痛々しい。「4」は評判が悪いんだが、個人的には近未来ポストアポカリプスものとして好きだった。(しかし、ほとんど記憶に残っていない。)
【以下ネタばれあり】
「1」から30年も経つと、さすがに「これまでの「ターミネーター」は・・・」と解説しないと分からないのか、前半は「1」と「2」のおさらいとなる。1997年の「審判の日」シーンなどは、久しぶりにこういった黙示録描写を観たなあという感じ。旅客機の中から目撃する核ミサイルの交錯なんて、なかなか斬新。
そこから話は最初の1984年に行き、カイル・リースとT-800×2台、T-1000の乱闘と展開していくが、この辺から話がグダグダに・・・
話を盛り上げるために色々なギミックを盛り込むのだが、それがどんどん荒唐無稽になって白けてしまう。時空転送機が作れるなら、何でもアリになってしまう。2017年にタイムスリップする必然性が、1984年のセットを作る手間だけにあったとしか思えない。(あとで考えてみたら、未来から来たロボットが主人公を助けて、タイムスリップまでするなんて、「ドラえもん」と同じ話だった訳ですね。)
また、アクションシーンの演出もキャメロンに比べて歯切れが悪く、緊迫感と程遠い。銃を撃ちまくって、爆破して、車をひっくり返せば、アクションになる訳ではないし、監督出身のTVと映画では描きようが違うのだと思う。悪い意味でCGに頼りすぎ。
さらにシュワ・ターミネーターとサラ・コナーの関係の描き方も甘いうえ、サラ・コナーとカイル・リースも痴話げんかばかりしているように見える。「1」「2」の時にあった絶望感みたいなものが皆目感じられないのは、いかがなものか。
さらにパブリシティにも問題があって、予告編でT-3000の正体を見せてはイカンでしょう。T-3000も「スター・トレック」のボーグみたいで、この映画の中では説得力に乏しい。
肝心のシュワ・ターミネーターを誰が送り込んできたかと言う問題は、サワリもなければ、次回への伏線もなく、最後まで明かされず。そりゃ、無いでしょう。
要するに今回の「ターミネーター」は全然、評価できません。
ところで、これまでシルバーマン博士が担ってきた「事態に薄々気付いている部外者」の役割を、本作ではJ・K・シモンズが演じているのだが、先日の「セッション」の印象が強過ぎて、いつ怒鳴りだすのかとヒヤヒヤしてしまった。
映画館:109シネマズ
パンフレット:A4版720円。監督・出演者のインタビュー掲載。よくある1~4の振り返りは無し。
今年はとにかく大型映画が目白押しだが、その1本。思えば「ターミネーター」を見たときは、まだ高校1年生だったから文字どおり30年もお付き合いしているわけだ。劇場に来ている観客の半分は「1」も「2」も劇場で観ていないんだろうな・・・。
シリーズでやはり一番よく出来ていたのは「2」だし、「3」の迷走ぶりは痛々しい。「4」は評判が悪いんだが、個人的には近未来ポストアポカリプスものとして好きだった。(しかし、ほとんど記憶に残っていない。)
【以下ネタばれあり】
「1」から30年も経つと、さすがに「これまでの「ターミネーター」は・・・」と解説しないと分からないのか、前半は「1」と「2」のおさらいとなる。1997年の「審判の日」シーンなどは、久しぶりにこういった黙示録描写を観たなあという感じ。旅客機の中から目撃する核ミサイルの交錯なんて、なかなか斬新。
そこから話は最初の1984年に行き、カイル・リースとT-800×2台、T-1000の乱闘と展開していくが、この辺から話がグダグダに・・・
話を盛り上げるために色々なギミックを盛り込むのだが、それがどんどん荒唐無稽になって白けてしまう。時空転送機が作れるなら、何でもアリになってしまう。2017年にタイムスリップする必然性が、1984年のセットを作る手間だけにあったとしか思えない。(あとで考えてみたら、未来から来たロボットが主人公を助けて、タイムスリップまでするなんて、「ドラえもん」と同じ話だった訳ですね。)
また、アクションシーンの演出もキャメロンに比べて歯切れが悪く、緊迫感と程遠い。銃を撃ちまくって、爆破して、車をひっくり返せば、アクションになる訳ではないし、監督出身のTVと映画では描きようが違うのだと思う。悪い意味でCGに頼りすぎ。
さらにシュワ・ターミネーターとサラ・コナーの関係の描き方も甘いうえ、サラ・コナーとカイル・リースも痴話げんかばかりしているように見える。「1」「2」の時にあった絶望感みたいなものが皆目感じられないのは、いかがなものか。
さらにパブリシティにも問題があって、予告編でT-3000の正体を見せてはイカンでしょう。T-3000も「スター・トレック」のボーグみたいで、この映画の中では説得力に乏しい。
肝心のシュワ・ターミネーターを誰が送り込んできたかと言う問題は、サワリもなければ、次回への伏線もなく、最後まで明かされず。そりゃ、無いでしょう。
要するに今回の「ターミネーター」は全然、評価できません。
ところで、これまでシルバーマン博士が担ってきた「事態に薄々気付いている部外者」の役割を、本作ではJ・K・シモンズが演じているのだが、先日の「セッション」の印象が強過ぎて、いつ怒鳴りだすのかとヒヤヒヤしてしまった。
題名:ターミネーター新起動 ジェニシス 原題:TERMINATOR GENISYS 監督:アラン・テイラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、イ・ビョンホン |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます