日時:10月16日
映画館:バルト11
先日の「ほら男爵の冒険」は第二次世界大戦中に撮影された戦意高揚でない娯楽映画。で、この「キャプテン・アメリカ」は現代に撮られた戦時下の戦意高揚を描いた映画。近いような近くないような。
【以下、いきなりネタバレ】
オープニング、氷原にむき出しになった飛行機の翼。これが「遊星からの物体X」みたいと思っていたら、ライトアップされたシルエットがホルテン!まさか巨大ホルテン!?
さて、時は第二次世界大戦中に移り、ナチスドイツの過激な一派は古代からの遺物「コズミック・キューブ」を利用し、世界征服を企もうするのに対して、アメリカ軍は特殊実験(というか露骨な人体実験)でスーパーソルジャーを生みだし対抗する。この兵士が「キャプテン・アメリカ」となる。
のだが、途中、「総統は砂漠で遺跡探しだ。」っセリフに笑わされるように、実はこの映画「レイダース 失われたアーク」がモチーフになっている。(製作も同じパラマウント。)しかも、冒険活劇の部分ではなく、もっと毒々しい部分。(笑)
「レイダース」で離陸できなかった全翼機は巨大ホルテンとして復活。小型戦闘機を抱えた空中空母として、大西洋上を飛行するシーンは文句なしにカッコいい。
他にもトリープフリューゲル(レッドスカルが脱出に使用したあの冗談みたいな飛行機は、本当に研究されていたのだ!)やスーパーメルセデス、メッサーシュミットみたいな一人乗り小型潜行艇とギミック満載。(その反面、陸モノは70年代戦争映画に出てくる、旧式アメリカ軍車両に手を加えただけのドイツ軍戦車みたいなショボい出来。)
さらに言ってしまうなら、最後の対決も「レイダース」と一緒。さすがスピルバーグの直系弟子、ジョー・ジョンストン、かなり意識している。
ただ、アメコミ映画の第一作目の常として、キャラクター説明に終始しているのが難点。おまけに主人公の性格が真面目すぎるので、話が盛り上がらない。
キャプテン・アメリカとワイルド7みたいな連中の活躍も、描写がおざなりでもう一ひねりほしいところ。ちなみに当時、黒人兵士が白人兵士に混ざって戦闘に参加するようなことはなかったはずだ。(これに限らず、米軍の描写はとても甘い。元はマンガだから仕方ないか。)
ナチの化学部隊「ヒドラ」とそのリーダー、レッドスカルという悪の権化のような連中も、ほとんど悪事を実行しない。ノルウェーの寒村を1つ潰し、アメリカ本土でちょっと破壊活動をやって、米軍1個連隊を壊滅させた後、捕虜を強制労働させる程度。史実が背景にあるとはいえ、強力兵器の披露でもしないと映画の悪役として冴えないぞ。
最後、アイスランドに墜落した巨大ホルテンとともに氷漬けになったキャプテン・アメリカは、現代に甦り、サミュエル・L・ジャクソン率いるアベンジャーズにスカウトされる。で、エンドクレジット後に次の映画「アヴェンジャーズ」の予告編となる。
つまり、この映画そのものが金のかかった前日談なのだ。「アイアンマン」「マイティーソー」「キャプテン・アメリカ」と数年越しで「アベンジャーズ」につなげるマーヴェルの執念にはちょっと感心してしまった。
ところで、女性エージェント役で「メンタリスト」のアマンダ・リゲッティが出ていた。可愛い顔と立派なガタイのギャップがすてきな彼女、「アベンジャーズ」にも出てね。
追記
上記の件、Imdbで調べたら、リゲッティ嬢は「アベンジャーズ」にも出演するらしい。楽しみ!
映画館:バルト11
先日の「ほら男爵の冒険」は第二次世界大戦中に撮影された戦意高揚でない娯楽映画。で、この「キャプテン・アメリカ」は現代に撮られた戦時下の戦意高揚を描いた映画。近いような近くないような。
【以下、いきなりネタバレ】
オープニング、氷原にむき出しになった飛行機の翼。これが「遊星からの物体X」みたいと思っていたら、ライトアップされたシルエットがホルテン!まさか巨大ホルテン!?
さて、時は第二次世界大戦中に移り、ナチスドイツの過激な一派は古代からの遺物「コズミック・キューブ」を利用し、世界征服を企もうするのに対して、アメリカ軍は特殊実験(というか露骨な人体実験)でスーパーソルジャーを生みだし対抗する。この兵士が「キャプテン・アメリカ」となる。
のだが、途中、「総統は砂漠で遺跡探しだ。」っセリフに笑わされるように、実はこの映画「レイダース 失われたアーク」がモチーフになっている。(製作も同じパラマウント。)しかも、冒険活劇の部分ではなく、もっと毒々しい部分。(笑)
「レイダース」で離陸できなかった全翼機は巨大ホルテンとして復活。小型戦闘機を抱えた空中空母として、大西洋上を飛行するシーンは文句なしにカッコいい。
他にもトリープフリューゲル(レッドスカルが脱出に使用したあの冗談みたいな飛行機は、本当に研究されていたのだ!)やスーパーメルセデス、メッサーシュミットみたいな一人乗り小型潜行艇とギミック満載。(その反面、陸モノは70年代戦争映画に出てくる、旧式アメリカ軍車両に手を加えただけのドイツ軍戦車みたいなショボい出来。)
さらに言ってしまうなら、最後の対決も「レイダース」と一緒。さすがスピルバーグの直系弟子、ジョー・ジョンストン、かなり意識している。
ただ、アメコミ映画の第一作目の常として、キャラクター説明に終始しているのが難点。おまけに主人公の性格が真面目すぎるので、話が盛り上がらない。
キャプテン・アメリカとワイルド7みたいな連中の活躍も、描写がおざなりでもう一ひねりほしいところ。ちなみに当時、黒人兵士が白人兵士に混ざって戦闘に参加するようなことはなかったはずだ。(これに限らず、米軍の描写はとても甘い。元はマンガだから仕方ないか。)
ナチの化学部隊「ヒドラ」とそのリーダー、レッドスカルという悪の権化のような連中も、ほとんど悪事を実行しない。ノルウェーの寒村を1つ潰し、アメリカ本土でちょっと破壊活動をやって、米軍1個連隊を壊滅させた後、捕虜を強制労働させる程度。史実が背景にあるとはいえ、強力兵器の披露でもしないと映画の悪役として冴えないぞ。
最後、アイスランドに墜落した巨大ホルテンとともに氷漬けになったキャプテン・アメリカは、現代に甦り、サミュエル・L・ジャクソン率いるアベンジャーズにスカウトされる。で、エンドクレジット後に次の映画「アヴェンジャーズ」の予告編となる。
つまり、この映画そのものが金のかかった前日談なのだ。「アイアンマン」「マイティーソー」「キャプテン・アメリカ」と数年越しで「アベンジャーズ」につなげるマーヴェルの執念にはちょっと感心してしまった。
ところで、女性エージェント役で「メンタリスト」のアマンダ・リゲッティが出ていた。可愛い顔と立派なガタイのギャップがすてきな彼女、「アベンジャーズ」にも出てね。
追記
上記の件、Imdbで調べたら、リゲッティ嬢は「アベンジャーズ」にも出演するらしい。楽しみ!
題名:キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アヴェンジャー 原題:Captain America: The First Avenger 監督:ジョー・ジョンストン 出演:クリス・エヴァンズ、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィービング |
「ルパン三世」とほぼ同時期に読んでいたマンガで
モーゼルやワルサーなんて名称を憶えたきっかけでもあります。
だけど私はカワサキ、ドゥカティの方へ行っちゃったクチであります。
"キャプテン・アメリカ"と聞いて
まず思い浮かぶのは「イージー・ライダー」です。
登場人物のワイアットとビリーの名は
あの方たちから拝借したと知ったのは
ずいぶん後のことです。
コミックの映画化やリメイクが続く現状にネタ切れ感もアリアリ・・・。