kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

広島市現代美術館「第10回ヒロシマ賞受賞記念 モナ・ハトゥム展」

2017年08月28日 | 展覧会
「第10回ヒロシマ賞受賞記念 モナ・ハトゥム展」
会場:広島市現代美術館
会期:2017年7月29日(土)~10月15日(日)

毎回、受賞者の作品が説明しづらいヒロシマ賞。
今回も作品について、素人が語るにはハードルが高い彫刻とインスタレーションが多く展示されている。

ただ、今回は会場で配付される作品リストに作品の解説も付されていて、なるほどひとつの参考になる。(現代美術館の展覧会は存命の作家の意向もあるため、解説なしのことも多い。)
解説どおりに感じるかどうかはひとそれぞれで良いと思うが。

本展覧会については、知り合いさん(女性)から「男性陣には人気がなかった。」と事前情報を入れてもらっていたが・・・

結果、ワタシは混沌としたものが好きなんだと再認識した。

作品の多くが暴力的で、触れると血だらけになりそうなものも多い。想像力がたくましいと、尖った金属がむき出しになったベッドや持ち手ハンドルが刃物状の車椅子、ゆで卵スライサーのようなベビーベッドなどで痛々しいケガをする様が目に浮かぶようだ。
さらに、ちょうど、今、19世紀の帆船ものにハマっていることもあり、当時の砲弾を思わせる展示作品など「砲弾の直撃を受けた甲板上の水兵が真っ二つ」という描写を思い起こさずにはいられない。

これらの作品が作家自身の生い立ちを反映していることがよく分かる。

確かに、得体の知れない恐怖を感じたり、「生理的にダメ」という人もいそうな気がするが、自然や人間を描いた美しい作品の一方で、こういった作品もワタシは好きだ。

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