kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

スパイダーマン ホームカミング

2017年08月26日 | ★★★☆☆
日時:8月19日
映画館:イオンシネマ広島

サム・ライミ版のスパイダーマンは全作観たのだが、徐々に話が暗くなり、CG度合いも加速、トビー・マグワイアがオッサン化してきたこともあって、三作目ではかなり引いていた。

そのせいで「アメージング・スパイダーマン」シリーズは敬遠していたし、新シリーズの話題を耳にしても期待感も乏しかった。(3回もシリーズ化を目の当たりにしているのだから、歳をとるわけだ。)

ところが「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場した、なんだかこれまでと違うスパイダーマンに好印象。新作への期待が高まった。

で、今回のスパイダーマン、もうスパイダーマン、最初からスパイダーマン。
クモに噛まれるくだりもベンおじさんの死も省略。
いいのか悪いのか分からないけど、話が早い。

その分、前向きすぎるくらい前向きな若者の描き方がこれまでになく新鮮。映画の主人公が増えてくると描き方も多様化して、様々な切り口が生み出せるなあ。(ただ、スパイダーマンのアクションがいつものようにCG的なのはいさかか興ざめ。)

今回のスパイダーマンが庶民的なら、マイケル・キートンの敵役も庶民的な悪党。ただ、暴れっぷりが豪快で、ワクワクさせられる。
だが、それよりも見せ場はピーター・パーカーとの素顔対決のシーン。もう、この映画一番のスリリングなシチュエーション。マイケル・キートンの陰湿顔と、対して主演のトム・ホランドの若さが一層、輝く見事な展開です。

で、今回のお目当てのひとりは、もちろんマリッサ・トメイのメイおばさん。世にいう美魔女。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からもうワクワクだったが、「ベイマックス」のおばさんと並んで、ここ数年の中でも際立って危険な香りが漂っている。マイケル・キートンが「お前の家族も危険な目にあう」とピーター・パーカーを脅すが、なにも彼が手を出さなくても、私生活で自分から危険な思いをしてそうだ。

というわけで、マリッサ・トメイ見たさに次作にも期待です。

ところで、あとで分かったのだが、ダメージ・コントロール局のイヤミな白髪ババアを演じていたのが、なんとタイン・デイリー!「ダーティーハリー3」「テレフォン」「女刑事キャグニー&レイシー」の彼女ですよ!
これまでにもマーベル作品には、パワーズ・ブース、ジェニー・アガター、ハリー・ディーン・スタントンと70年代アクション映画俳優が顔を出しているが、誰のコントロールにせよ、このリスペクトは嬉しいなあ。






題名:スパイダーマン ホームカミング
原題:Spider‐Man:Homecoming
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、マリッサ・トメイ、ゼンデイヤ、ロバート・ダウニーJr.

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