kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ワンダーウーマン

2017年09月01日 | ★★☆☆☆
日時:8月26日
映画館:バルト11

「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で、意味もなく登場して、それでいて映画をかっさらっていったガル・ガドットのワンダーウーマン。第一次世界大戦で活躍する彼女が暗示されたセピア色の写真が登場して、新作映画への期待度98%、うっすらとした不安感2%だったのだが・・・

その2%が当たってしまった。

舞台が第一次世界大戦というのは新しい切り口なのだが、敵はいるのか?と思っていたら、時代背景のまんま「戦争に勝利したいドイツ帝国軍人」。
アメコミ映画の敵役として弱い、弱すぎるし、悪辣さや邪悪さが感じられない。もう、敵がナチとかオカルティストでないのが残念で仕方ない。ワンダーウーマンにやっつけられるドイツ軍人(ただの招集兵)に憐れみさえ感じてしまう。

劇中、ワンダーウーマンは塹壕戦を突破するのだが、当時、塹壕を突破しても、すぐに押し返されてしまった。だから、長期戦となり人命を浪費してしまったのだが、そんな史実がわかっていると、彼女の頑張りも死者を増やすだけにしか見えないんだよ。

さらに、ストーリーも思わせぶりな展開をする割にそこから話が広がらない。ドイツ海軍の戦艦はどこへ行った?トレバー大尉の秘書は活躍せんの?各分野のエキスパートの活躍は?女性監督ってワケじゃないけど、ディテールを詳細に話す割に、実は本題に何の関係もないって、ウチの奥さんの話っぷりと一緒じゃないか。

映画のテーマとして愛の力vs殺し合う人間の本性・愚かさがあるんだけど、そこの話も弱い。ドイツの女科学者に虐げられた女性の悲しみも見えなくはないのだが、それも中途半端。

クライマックスは例によってCGのオンパレード。はあ、次作、「ジャスティス・リーグ」観に行くんだろうか・・・。

ところで、この映画の魅力のひとつはガル・ガドットの美しさなのだが、あまりにも整いすぎた美貌ゆえ、映画終盤になったら飽きてきてしまった。「美人は3日見たら飽きる」の例えどおり。まあ、ジュリアン・ムーアとかフランセス・マクドーマンドみたいな個性的なオバハンが好みなもんで。
死ぬ間際に綾瀬はるかに手を握ってもらうか、ジュリアン・ムーアにハグされるかどちらか選べるなら、間違いなく後者だな。(脱線)







題名:ワンダーウーマン
原題:Wonderwoman
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、デビッド・シューリス


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