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トガニ 幼き瞳の告発

2012-08-28 18:37:00 | 映画

ロビーでは展示が。

新宿武蔵野館では、31日までレイトショーも実施中。
22日に観に行きました。
混雑状況が映画館HPに載っていたので開場1時間前に整理券をもらいに行き、
整理番号順に入場するというのを久々にやりました。


韓国の聴覚障害者学校で起きた実在の性的虐待事件を基にした
コン・ジヨンのベストセラー小説を映画化した衝撃の社会派ドラマ。
コン・ジヨンさんといえばカン・ドンウォン主演映画にもなった「私たちの幸せな時間」もあります。

人権センター活動家ユジンは
原作ではイノより年上で子供がいるという設定だったのを
チョン・ユミさんに合せたキャラクター作りがされたようです。
「私たちが闘い続けるのは
 世の中を変えようとしているのではなく、
 世の中が私たちを変えられないようにするためです。」
という力強い言葉が印象的でした。
(イノとの出会いのシーンはユジンの人柄紹介か?)

冒頭の、霧のかかった道路を走るイノの車が小鹿との衝突事故を、
少年の貨物列車との衝突とオーバーラップしていくシーンからスクリーンに釘付け。
不気味な笑みを浮かべる校長、瓜二つの双子の弟の行政室長、
トイレに逃げ込んだヨンドゥを校長が追いかけて
トイレの上から覗き込むシーンなどホラーっぽかったり、
憎々しいほどリアルすぎて男性教師や女性寮長の暴力など
目を背けたくなるようなシーンも多々あり
観るのをためらわれる方もいるかもしれませんが、

実際にこういう事件が起こってそれを知っても、
お金で買収されたから職を失いたくないから見てみないふりをする状況があったり、
告発して協力して支持する勇気を持った多くの方たちがいて、
子供の家族に示談に持ち込んだり
栄転を約束したりという権力でねじ伏せる者たちと
闘っていく、その難しさ厳しさ深い悲しみや怒りなどを
見て知ることができる映画だと思います。


双子の見分け方も見応えありました。。


作戦 TheScam」マサン創投
チョン・ググァンさんも弁護士役で出演。

ユちゃんが兵役中に小説「トガニ」を読み、
その事実に衝撃を受け映画化を熱望したとのことです。
子供たちを見つめる眼差しがどこまでも温かで。
否応なく巻き込まれながら事実から目を背けられずに
子供たちと共にすることを選んだイノ。



「世界でいちばん美しくて大切なものは、
 聞くことも見ることもできません。
 心でしか感じられないのです。」
ヘレン・ケラーの言葉を伝えたりしたこの海のシーンは
とても美しく穏やかで優しい時間だったし、

ヨンドゥが法廷でチョ・ソンモの歌「いばら(カシナム)」が
聞こえるかどうかテストされるシーン、これも感動的でした。
(法廷シーンは映画「依頼人」で使ったセットを借りての撮影のようです。)



自画像書き合ってとか徐々に心を開いていったユリ役の
チョン・インソちゃんの笑顔が眩しかった。

三人の子供たちそれぞれの瞳も印象的だったので
邦題に瞳が入っていてなるほどと思いました。
ボコボコであざだらけのミンス役ペク・スンファンくんが
(保護されて健康を取り戻してみると)美少年でビックリ~。
僕は許してないのに云々のシーンはとてもとてもやるせなく心が痛みました。。


ファン・ドンヒョク監督の(ダニエル・ヘニー主演映画)「マイ・ファーザー」も
見損なっていたのでいつかきっと見よう。
(ミンスの祖母役は監督自身の祖母のようです)
監督の母親が慶尚道出身ということが影響しているようで
イノの母親も慶尚道なまり、
演じるキム・ジヨンさんの電話越しの話し方で顔もパッと浮かびました。
息子のイノに娘もいるしせっかく職につけたのにと最初はなだめていた母親だけれど
法廷での様子を見て全てを悟り、黙って食べ物やら入った袋を
子供たちと一緒にいる息子に手渡すシーンは良かった。。

映画の公開によって韓国国内で改めて事件にスポットが当てられ、
事件は再調査、実在の学校は廃校に。
そして子供への正暴力犯罪の処罰に関する改正案を「トガニ法」と名づけ立案。
社会的にも大きな反響を呼ぶことに。
HPでは「実際の事件の記録」も紹介。
年表式にまとめられているとはいえ、凄まじい闘いがそこに見えるようです。


[原題] 「도가니」るつぼ=高温処理をおこなう耐熱式の容器。
出口のない密閉した空間で、ジリジリと焼かれていく想像を超えた恐怖と痛み。。

[コピー] 「この子たちの手を放したら、
 僕は父親には戻れない。」

[あらすじ]
恩師の紹介で霧の美しい田舎街=ムジン(霧津)の、
キリスト教系の聴覚障害者学校に赴任することになった美術教師のカン・イノ。
妻と死別したイノは、後ろ髪引かれる思いで体の弱い愛娘・ソリを母親に託し、
1人濃い霧の中ソウルから車を走らせる。
途中、車の事故をきっかけに知り合った人権センターの
勇ましい幹事=ソ・ユジンに成り行きで送ってもらいようやく到着した学校は、
どこか異様な雰囲気に包まれていた。

ニコニコと人当たりはいいが目の奥で人を窺うような不気味な校長、
そして教職に就くための不正な金を平然と要求してくる校長と瓜二つの双子の弟=行政室長。
何より生徒たちのおびえたような表情に違和感を覚えるイノ。
「この学校は何かおかしい。。」そんなイノの不審を裏付けるような出来事が、次々に起こる。

職員室で平然と生徒を袋叩きにする男性教師、
稼動している洗濯機の中に女生徒の顔をおしつけるという常軌を逸した暴行を加える女寮長。。
激昂したイノはぐったりした女生徒を入院させ、ユジンに連絡を取る。
だがユジンが女生徒から聞き出した新たな事実は、
複数の生徒たちが校長をはじめとする教師たちから、
日常的に性的虐待を受けているというあまりにおぞましいものだった。
怒りに燃えるイノはユジンらと共に、マスコミの力を利用し真実を暴くことを決意。
だがその長い戦いがもたらす理不尽さと残酷さを、イノはまだ知らなかった。。

コン・ユ ・・・・・・・・カン・イノ 美術教師
チョン・ユミ ・・・・・ソ・ユジン 人権運動センター 幹事
キム・ヒョンス ・・・ヨンドゥ 生徒
チョン・インソ ・・・・ユリ 生徒
ペク・スンファン ・・ミンス 生徒

チャン・グワン ・・・イ・ガンソク 校長 4022
           イ・ガンボク 行政室長 4023
キム・ミンサン パク・ポヒョン 教師 4024
キム・ジュリョン ユン・ジャエ 寄宿舎生活指導教師 理事長の養女

イム・ヒョンソン ・・チョン・ヨンフン 人権運動センター 職員
チョン・ググァン ・・ファン・ウシク 弁護士
オム・ヒョソプ ・・・チャン・ハムン刑事 警査
パク・ヘジン ・・・・校長の妻
ホン・ソギョン ・・・守衛
チェ・ジノ ・・・・・・検事
クォン・ホンソク ・・判事
チャン・ソヨン ・・・手話通訳士
キム・ジヨン ・・・イノの母
キム・ジヨン ・・・ソル イノの娘
オム・ジソン ・・・ミンスの弟

■HP 「http://dogani.jp/

2012年8月22日(水)新宿武蔵野館

コン・ジヨン「トガニ: 幼き瞳の告発

るつぼ OST



地元警察の刑事、オム・ヒョソプさん。
「善徳女王」ピダムに反乱を決意させたヨムジョンだったかー。スッキリ



MVが小樽だー。
イ・ヨンエ、キム・ソクフン、ソン・ジチャンと豪華出演。
指つめるのは普通小指では?



こちらもロビーにて。

11月16日発売「ビッグ~愛は奇跡〈ミラクル〉DVD-BOX1
12月5日発売「ビッグ~愛は奇跡〈ミラクル)DVD-BOX2




水槽にニモ(クマノミ)がいっぱい~。癒されました。

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