柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

小林研一郎 炎のタクト! チャイコフスキー!

2021年02月27日 | コンサート・観劇など
『小林研一郎 炎のタクト! チャイコフスキー!』のため大阪のザ・シンフォニーホールへ。



コバケンさん(以下敬称略)の指揮、私は過去に1度しか拝見した事がない。しかも2008年という、かな~り前。
その時はコバケンがそんなに人気とか、そういう事は全く知らなかったが、当時のチラシにはやはり「炎のマエストロ」と書いてあった。「炎の・・・」は昔からなんだね。
で、よく耳にするその「炎の・・・」の「何が炎なん?」と気になってた。2008年の時は演奏中にコバケンが咳払いのような唸るような、たびたびそのような感じだったのだけは記憶している。その時は隣に座ってた見知らぬ人に「コバケンっていつもこうなんですか?」と訊かれたが、「さあ、私も初めてなんで」としか答えられなかった。

今回のコンサート、本来は昨年の3/7にするはずだったもの。私はその3月に行く予定にしてたけど、コロナで中止となった。
で、今回念願かなって、やっと再びコバケンを拝見出来る機会がきた。

コンサート開始前、楽団員の方が全員揃っていよいよコバケン登場か、というまさにその時、袖から「ハッハハハ」という愉快な笑い声がっ。この声はコバケン?恐らくそうだよね、と感じた私含め何名かがつられて笑ってしまった。そして登場したコバケンはマスク姿だったけど、何か愉快な事でもあったのか、めちゃ笑顔だった。というかまだ笑ってる?なので又、私含め何名かのお客さんがつられて笑ってしまった。こういう言い方は目上の方に対して失礼かもだが、なんか愛すべきキャラな感じが満々。

そんな面白い感じでの登場だったけど、演奏が始まると表情が一変。
そして演奏はめちゃくちゃ良かった!
すっっっごく良かった
めちゃ感動。
素晴らし過ぎて思わず笑っちゃうくらい、そして感動で涙が出るくらい。笑ったり泣いたり忙しいが、もう素晴らしすぎて言葉に出来ませ~ん。

そうそう、コバケンの指揮。
私は前から3列目だったけど、前の2列はソーシャルディスタンスで空席のため実質最前列だった。んで中央から若干下手寄りの席だったので、演奏のみならずコバケンの姿も堪能出来た

2008年の時は気にしてなかったので、初めて見るに等しいコバケンの指揮。創作ダンスやモダンバレエのように、音を体全体で表現しているように見えた。常に体を大きく動かされてて、運動量が半端なさそう スクワットというか太極拳というかそんな態勢で、大体が膝を曲げて腕も大きく使って指揮をされてて、見ててめちゃ大変そう。そしてスクワットからの、たまに背中を反らせてイナバウアーのような態勢にっ は、激しい。。。こ、これがコバケンの指揮なのかっ。これが炎と評されるゆえんなのかっ。見ててこっちも運動した気になる。時にはすごく深く膝を曲げて前方の奏者と目線を合わせるようにして、語りかける様に振ったり、時には左手で「オッケー」ってやったり「うんうん」とうなずいたり、コンタクトが親密だった。

これは見てて楽しい コバケンの動きがもう、1つのエンターテインメントのよう。
それに楽章ごとに、最初に指示を出すパートに向けて目礼のように、ちょっとお辞儀してたように見えたのが素敵だった。

コバケンに目を奪われたけど、大フィルの演奏も凄かった。
前半の4番も良かったけど、休憩後の5番の方が演奏も乗ってたように感じた。特に第2楽章の後半の盛り上がるところ、弦の高音がすっごく透明感があって美しくて統一感も最高で、大感動。
第3楽章くらいから、目を閉じて音楽のみに集中して聴いた。コバケンの指揮姿を見られないのはもったいないと思ったけど、でも、これはこれで良かった。

とにかくめっちゃ感動。大感動っ
皆さんも感動が大きかったようで、プログラムが終わったあとは、1階席はいなかったけど2階席ではスタンディングオベーションの方もちらほら見受けられた。私も立って拍手したかったけど、勇気がなかったわ~。

当然コバケンは何度も呼び戻される。私はひそかにアンコールは「ダニー・ボーイ」かな、などと思ったり。けど最後にコバケンがお話をされて「このご時世なのでアンコールは用意しておりません」とおっしゃった。少し残念な気もするけど、逆にこれだけの演奏をして下さったのだから、このままで十分という気持ちの方が大きかった。

ほんとうのお開きとなったとたんに、隣の席の女性が「感動して涙が出た~」とおっしゃってた。
ですよねー、私もです。
いやー、久しぶりの大感動。
そういや今回は妙な事するマナーの悪い人も、少なくとも自分の周りにはいなかった。いや、全体的にお客さん、ちゃんと聴いてたと思う。(もう1秒拍手待ってくれたらもっと良かったけど)

とにかく、大阪フィルハーモニー交響楽団の皆さん、そしてコバケンに大感謝

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 茂山千五郎家『YouTubeで会い... | トップ | ブラッスリー ランコン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コンサート・観劇など」カテゴリの最新記事