柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

上妻宏光「生一丁!」Tour2020-2021“伝統と革新”

2020年10月31日 | コンサート・観劇など
『上妻宏光「生一丁!」Tour2020-2021“伝統と革新”』のため岡山市のルネスホールへ。



津軽三味線を生で聴くのは初めてだが、テレビ見た事のある「吉田兄弟」の印象が強く、あんな感じで激しくジャンジャン弾きまくるものだと思っていた。

が、実際の印象は少し違うものになった。

上妻さんは現在47歳、茨城県ご出身(いばら「き」で「ぎ」じゃないです、とトークで念押しされてた 笑)、6歳から津軽三味線を始めて現在ソロデビュー20周年を迎えるベテラン。
年齢的にも経験的にもかなりこなされてるからでしょう、トークも落ち着いてて、なのに面白くもあり、トーク中会場は終始和やかで笑いに満ちていた。
途中遅れて会場に入って来たお客さんにも、「どうぞどうぞ、ゆっくり席に着いて下さいね」なんて言って。

トークでは三味線の調子の合わせ方や、ご自身が海外をあちこち回った話、お弟子さんだった志村けんさんの事などを、曲の説明にからめて色々と話された。
「三味線のこの調子(コード)にこの音を一つ入れるとスペイン風になる」とか、なかなか勉強になる&面白いお話が満載でございましたよ。

そして奏でる三味線の音色は、私の想像してたような激しくノリノリな部分ももちろんあったけど、三味線の面をバチで激しく打ち付つけるばかりでなくて、ほとんど弦を弾く程度の音など、なんとも繊細でそしてエレガントだった。
それから、ちょっと音がエレキギターみたいだな、とも思った。
津軽三味線の音色ってこんなだったのね、と改めて感じた次第。

どの曲も良かったけど、個人的には上妻さん作曲の「紙の舞」と津軽民謡の「津軽よされ節」。
この2曲は特に心に残ったなぁ。

「紙の舞」は、上妻さんが日本的という事ににこだわって作られたそう。
調べると志村けんさんは「紙の舞」が弾きたくて、上妻さんの弟子になったそう。
志村さんとは、練習の4倍くらいの時間は飲んでたそうです(^^;) 練習が終わって明け方まで飲んでたとかあるらしい。

そして「津軽よされ節」は、上妻さんが津軽三味線全国大会で2度目の優勝の時に弾いた曲との事。
この大会では大抵の人が、派手で見栄え(聴き栄え?)のする「津軽じょんから節」を弾くらしい。上妻さん以降「津軽じょんから節」以外の曲で優勝した人はいないんだって。
ちなみにWikipediaによると、「津軽よされ節」は「じょんから節」に較べて地味で、五大民謡中最大の難曲とあった。

上妻さんが演奏するこの2曲がYouTubeにあったので貼っとこ。
「紙の舞」
https://www.youtube.com/watch?v=64NaJ5LFtu8&feature=emb_title

「津軽よされ節」
https://www.youtube.com/watch?v=qwTWFAKp1rc

本日会場はSD仕様、椅子は普通の折り畳み椅子なので、それが市松模様に配置されてて快適空間。
入口ではすげー念入りなアンケート(コロナ対策)を書かされての入場だった。
途中休憩は15分でアンコール含め約2時間のリサイタル。

会場のルネスホール、コロナ禍でどこかのドア開けっ放しなのか、それともいつもこんなだったかなぁ、たまに路面電車の音が(^^;) でも、まぁ、それも自然のうちという事で、良いリサイタルでございました。

上妻さん、とても久しぶりの来岡との事ですが、又いらして下さいね。
コメント
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