梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

ゆとり教育

2007年03月21日 | 独言
 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 の”東大の「産業総論」で露呈 日本人の知力崩壊が始まった”で、ゆとり教育の結果として日本の国力の基礎部分が崩壊しつつあることを書いています。
 昨年孫の小学校の運動会を見に行きました。ブラスバンドの演奏は私達が育った昭和20年代の小学校時代では考えられない、素晴らしい演奏でした。また、ソーラン節を踊る子供達の踊り方にも私達の時代からは想像出来ない腰の入った踊りをする子供達がおりました。これも、今流行のゆとり教育の賜物かと思いました。ゆとり教育はスポーツ、芸術の分野で色々な才能の有る人を日本から生み出す源になるのではとこの面では希望が持てました。しかし、学校教育はゆとりと云うように一方に偏ってよいのでしょうか。子供によっては色々な知識を吸収する事を望んでいる人もいると思います。ゆとり教育と云って知識を教えることを禁じ、その他の事を強制的に行わせることが良いのでしょうか。子供の色々な才能をゆとり教育と云うことで葬ることは将来の日本の為、世界の為に凄い損失になると思います。私は中学校で9科目の教科を学んだ世代ですが、その時の色々な教科の先生方の話は、自分が専門分野に進んでも、何かの時に発想を変える、ヒントを与えるきっかけになりました。去年問題になった世界史を勉強しない人達、このような人達はこれから世界の人達とビジネスを行った時に彼らの歴史を知らなくて、彼らを理解できるのでしょうか。大学の受験勉強の科目のみ勉強する事で、世の中の人々と上手く付き合い生活できるのでしょうか。大学自体も教養の有る、偏らない人物を撰ぶように、選考基準を考え直す事が必要と思います。ただ、数学など特別な才能を要求するテーマを持った研究はまた、別にその研究に適した人を選ぶ必要が有りますが。
 数年前、大学に残っている同期の人から、工学部なのに物理を履修していない人がいるので、1年の時に補講を行っている話を聞きましたが、ますます、理工系に行く生徒が少なくなるような気がしました。世の中、”金、金、金”の世界ですので、地道に研究活動をすることを望む人が少なくなっているのかも。しかし、小学校で、数学、理科をもっと教えれば、工学部に進む学生も多くなるのではと一方で思っています。文部省、教師、お互いに対立せず、子供達の潜在能力を如何に育てるか原点に返った教育改革を期待します。
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2 コメント

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追求 (kaji)
2007-03-22 21:27:05
江戸川風景さん
たしかに立花隆さんは先輩ですね。彼のこのHPは何時も読んでいます。先週の土曜日にヨガの仲間で耳鼻咽喉科の先生をしている人と会ったのですが、花粉症などのアレルギー患者には漢方薬を使っているようです。彼は、西洋医学だけでなく、漢方薬も使った、治療法を模索しているようです。欧州でもアントロポゾフィー医学と云う東洋的な思想に似た事を思考している人達がいるようです。彼は日本で臨床医学の場に取り入れているとのことでした。健康産業流通新聞2月28日に記載されているとの事ですので、その新聞が手に入るのでしたら、一読下さい。江戸川風景さんなら理解出来るかもと思います。
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ナメクジ (江戸川風景)
2007-03-22 17:15:30
立花隆氏は母校の1年先輩です。角栄追及に始まって自然科学から政治経済まで幅広く知的に活躍しています。人生は世の中を読めるつまり理解できる事が沢山ある事が面白いのでしょう。私も視野が狭くそうはいきませんが・・。私はkajiさんの多面性に及びませんがナメクジの如く求める物を追っています。
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