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マッシュムラムラ(仮) ――クラ鈴が斬る!――

SINCE:2002.2.24
氷室京介、あぶない刑事、マンガ etc

るろうに剣心北海道編 来春スタート!

2016-12-03 21:45:40 | マンガ



まあ、「来春予定」ですが(笑)。

作者の和月さんとしては、人誅編のあとも連載が続くようなら描くつもりで、構想だけはあったんですよね。それが「ガン・ブレイズ・ウエスト」になったんでしたっけ? ともかく、そんな北海道編が、どうやら実現するようですね。
るろ剣といえば、私にとっては斎藤一です。っていうか、るろ剣という作品自体は、そこまで好きでもなかった。ただ、斎藤だけは“どハマり”するほど好きだった(笑)。
もうね、オレにとっては、一堂零くん、若林源三、レイ、冴羽リョウに続く、久々にして最後のジャンプヒーローですよ。
ほかにも、歴代ジャンプキャラで好きなキャラはいますが、どハマりしたのはこの人たちだけですかね。
ですんで、るろ剣連載時、もう彼だけを追いかけてましたね。斎藤vs宇水さんは、私にとってはベストバウトです。

斎藤「クックック・・・」
宇水「クックック・・・」

斎藤&宇水「ハーッハハハハ!」





宇水「何が可笑しい!!」


これ、当時、コンビニでの立ち読みだったにもかかわらず、噴き出しちゃったもん(笑)。

まあ、るろ剣随一の笑い所はともかく、斎藤の戦闘は全体的にカッコよかったんですが(負けた志々雄戦も込みで)、とくにこの戦いはね。斎藤ファンとしては爽快でしたね。
ただね、宇水さんって、強いからな(笑)。
作者もいってるけど、「斎藤と戦わせると、誰もが弱く見えてしまう」ってトコは、たしかにあるんですよ。斎藤が、主人公・剣心や、作中で最も魅力的な悪役・志々雄と並ぶ三強の一角であり、ましてや実在した斎藤は天寿を全うしてるから、殺すわけにもいかない、といったキャラである以上、どうしてもね。
そりゃね、たしかに宇水さんの技は地味だ(笑)。ティンペーとローティンによる、楯防御と刺突といった、基本的な戦法だ。っつーか、宝剣宝玉百花繚乱も、ただの連続攻撃だ(笑)。
けど、オレも一応、格闘技(ボクシング)やってるんですが、オレが見てきた限りでは、強い人ってのは基本技だけでいいんですよ。派手な技やトリッキーな動きをやる必要がない。それらは、不利になって咄嗟にやらざるを得ない、あるいは結果として繰り出してしまっているだけ、ってことのほうが多い。
牙突だって、よくよく考えりゃただの突きだし(笑)。そこはマンガなんで、カッコいい演出はありますが。
そんなわけで、前にも書いたけど(るろうに剣心 伝説の最期編)、「斎藤と左之の実力差を忘れてはならない」「宇水は斎藤が相手だから、瞬殺されてしまった(それでも、斎藤に対し、本気の牙突が打てなくなるほどのダメージを与えている)」「安慈は左之が相手だったから、終始圧倒してた(最後には負けたけど)」ってことで、十本刀のNo.2はやはり宇水さんであり、安慈はNo.3だと思いますよ。
まあ、宇水と安慈の実力差は、ほとんどないと思いますけどね。それゆえ、不意を突かれたら、ティンペーだかローティンだかを破壊されてしまうこともある。
それと、宇水さんは見た目でも損してるよなぁ(笑)。いかにも「陰湿なおっさん」といった顔立ちだもんなぁ。実年齢はわからんけど。
ただ、





そんな宇水さんも、実写映画版は、結構カッコいいんですが(笑)。


・・・・・・って、





いつからウチは、宇水さんのファンサイトになったんでしょう?



と、ともかく、斎藤のほうに話を戻すと、「元新撰組の斎藤も北海道へ」ってことは、





やっぱ五稜郭にはいくんでしょうか? 永倉新八と再会するんでしょうか?



まあ、最初の画像で斎藤の背景にある碧血碑ってのは、函館戦争で戦死した旧幕軍の将兵たちを祀った慰霊碑で、函館山にあるらしいですが。
って、オレ、単車乗ってたころ、北海道にツーリングいった際、函館山もいった気がするんだが・・・まあ、そのころは新撰組とか幕末とか、ほとんど興味なかったもんなぁ。るろ剣はやってて、斎藤vs宇水の決着も北海道で読んだ気がするが(笑)。
ともかく、土方歳三も祀られている碧血碑と一緒に描かれているってことは、斎藤の回想かなんかで、和月版土方の出番もあるかもしれませんね。
永倉とは再会するでしょう。斎藤とこんな絡みも――?

永倉「おう、一(はじめ)。相変わらずムッツリしたツラしてんなぁ」
(斎藤を知る剣心、薫、左之、弥彦辺りがドン引き)
斎藤「永倉さん・・・オレにそんな口利けるのは、あんたと近藤さんくらいだ」――

って、和月版永倉はまじめそうな風貌で、斎藤より年下っぽく見えたからなぁ(笑)。史実では斎藤が(新撰組幹部では)最年少という話ですが(沖田よりも年下)。

そんなわけで、剣心や薫、あるいは志々雄そっちけのけで、斎藤と宇水の話ばかりしてしまいましたが(笑)、非常に楽しみですね、北海道編。
ただね・・・不安もあるのよ。
それは、





魅力ある悪役不在



ってこと。
志々雄はもういないし、彼より格落ちするかもしれんけど、一応はボスキャラとしての魅力はあった縁も改心しそうだし。
ってか、この記事の最初の画像で宗次郎や安慈なんかも描かれてるけど、多分、味方か協力者でしょう。蒼紫はいうまでもなく。
で、今回の外伝のメインキャストである明日郎、阿爛(あらん)、旭も、味方でしょうね。明日郎と阿爛は神谷道場の門下になったし。
あるいは、明日郎と阿爛、とくに明日郎は悪役として育ててもよかったかもね。志々雄とも縁があったわけだし。
その明日郎も味方である以上、





「剣心陣営は“るろ剣オールスターズ”になってしまい、そんな彼らを圧倒できるほどの悪役を出せるのかな?」



といった心配はある。
ま、始まる前から不安を覚えててもしょうがないんで、和月さんの手腕に期待しましょう。
個人的には、斎藤の奥さんである時尾さんを出してもらいたい(笑)。どんな女性として描かれるのか、楽しみ。
それと、外伝ヒロイン(?)の旭。オレは結構、気に入ってるんで、北海道編でも活躍してほしいですね(笑)。

あ、そうそう、ゴールデンカムイとコラボするのもおもしろいでしょうね(笑)。カムイにも、土方、永倉が出てるし、出版社同じだし。
まあ、るろ剣(北海道編)は明治15,6年、カムイは日露戦争(明治38年)のあとが舞台ですんで、本編でのコラボは無理でしょうが、単行本おまけのパロディかなんかで、「カムイの土方、永倉が、るろ剣の斎藤をイジって、斎藤が静かにキレる」なんてのも、あるといいですね(笑)。

こち亀40周年&200巻&最終回!

2016-09-17 20:18:14 | マンガ

ネタバレ注意!

まあ、あまり核心には触れてませんが。
こち亀が40周年&200巻&最終回を迎えましたね。まあ、ずっと読んでなかったけど(笑)。
40年ですよ。週刊連載マンガが、一度も休まずに。私が物心つくか否か、といったころからやってたんですよ。こっちはすでに初老ですよ(笑)。
そんなわけで、ずっと読んでなかった私が書くのもどうかと思いますが(笑)、そこはご愛嬌ということで、両さんも秋本さんも許してくれるでしょう。

で、まずは、最終回の前の週に出た「こち亀ジャンプ」から。
ちなみに、10年前に30周年ということで発刊された「超こち亀」についても、こちら((旧)クラ鈴が斬る! 「超こち亀」を買った)で書いてますんで、よろしかったら。ただし、画像はありません。また、このころのオレはまだ毒吐いてたんで、星野桂や矢吹健太朗のファンは読まないでねいまはこのふたりに対し、リンク先で書いてるような感情はないよ/笑)。


40周年&200巻&最終回を記念して、ジャンプ作家さんたち(例外あり)が寄稿した各キャラのイラストと、やはりジャンプ作家さんたちが紹介した「お気に入りエピソード」なんかが載ってます。
前述の「超こち亀」だと、森川ジョージ(はじめの一歩)、藤島康介(逮捕しちゃうぞ)、吉田戦車(伝染るんです)といった、出版社の違う作家さんたちのもあってね。今回もそうしてほしかった気はしてますが。
ともかく、まずはイラストの紹介から。




荒木飛呂彦が描いた中川さん。完全にジョジョ入ってますよね(笑)。

お次は、



ワンピの尾田栄一郎の麗子さんナミって、初期の絵柄のほうがかわいいよね。

続きましては、大御所です。



鳥山明ゆでたまご

このふたつは、結構好きかな。鳥山明らしいし、ゆでたまごらしい。でも、たしかに両さんなんだよね。っつーか、





キン肉バスター、久しぶりに見た(笑)。



続きましては、この人です。



ニセコイの古味直志。






もし、楽が両さんみたいな性格だったら、千棘も小野寺さんも選ばず、日常エンドだったんでしょうか? (笑)



続きましてはこの人。



「To LOVE る」の矢吹健太朗。

まあ、得意のラッキースケベネタですね(笑)。麗子さんがエロいし、かわいいし(笑)。
っつーか、



この纏さんは、高く評価する! GJ! (笑)

オレ、この纏さん好きよ(笑)。かわいいと思うわ。
ただ、





BEBOPファンとしては、黒猫における丸写しぶりは許しちゃいねぇぞ(笑)。



で、各作家さんたちの「お気に入りエピソード」。その中から、これは銀魂の空知英秋が推した話の中でのことですが・・・



そう、こち亀は下品な下ネタもおもろかったんだよね(笑)。

ちなみに、オレとしては、うろ覚えだけど、

銭湯にて、風呂上りの両さんが、素っ裸で体重計に乗る。

理由は忘れたけど、両さんの足の裏が体重計にくっついてしまう。

体重計には車輪がついており、地震かなんかで建物が傾くと、





素っ裸の両さんを乗せた体重計が床を転がり、銭湯の壁をぶち破って、街中を激走することに。



――っていう話があってね。これ、爆笑したなぁ(笑)。
それと、人情話では、これもうろ覚えなんだけど、二十四の瞳をモチーフにしたような話。
両さんが離島を訪れて、そこで小学生たちを教える美人教師と出会ってね。この、ゲストヒロインである先生が、見た目だけでなく中身も綺麗な人で、常に子供たちや他人の幸せのために生きてるような人でね。
で、その先生に想い人がいることを察した両さんが、





「そろそろ、自分の幸せも考えないとな」なんて、ラストでやさしく微笑むシーンがあってね。



たしか、その先生は両さんの好意に甘え、想い人と結ばれるんじゃないかな。ともかく、この話は印象に残ってますね。

で、ここからは最終回のこと。




もう、この最終回のために、すげぇ久しぶりにジャンプと単行本買ったわ(笑)。
ってか、こち亀の単行本なんて、ほとんど買ったことなかったわ。高校生のとき、気まぐれで買ったことがありますが、それ以来じゃないかな。
まあ、こち亀らしい終わり方でしたね(笑)。
ってか、たしかに昔のランキング番組の得票数や順位なんて、「ホントに視聴者投票なの?」ってのはあったよな。
まあ、寺尾聡の「ルビーの指環」の12週連続1位は、信じてますが(笑)。
ともかく、この最終回、ジャンプ掲載版と単行本では、オチが異なります。
そうえいえば、戸塚はどっちでも見かけなかった気がするのは、オレだけでしょうか? いや、見落としたのかもしれませんが(笑)。

平成も、もう30年近くになります。平成1桁辺りは、まだ昭和の匂いが残ってました。
それらが次第に姿を消していき・・・ガキのころから見てた作品が完結したり、ガキのころから好きだった芸能人が引退したり、あるいは、ガキのころにはすでにあった風習や、目にしていた街並みやらが消えていく都度、「昭和は遠くなりにけり」なんて思っていたのですが・・・





こち亀が終わったことで、昭和は完全に終わったのかもしれません。オレのようなマンガ好きにとっては。



もちろん、昭和だっていいことばっかじゃないんだけど・・・これからは、さらに時代の流れが加速しちゃいますよね。
まあ、そうはいっても、こち亀に関しては、今後も読切かなんかでフラッと帰ってきそうですよね。それに期待しましょう。



40年間、お疲れ様でした!

所得倍増伝説 疾風の勇人

2016-06-12 13:42:08 | マンガ
最初にいっとくけど、オレ、





政策とか政治思想とかの話なんて、わかりませんからね。



ですんで、今回の記事読んだからといって、




政策や思想に関するコメントや、特定の政治家、政党を叩いたり、逆に持ち上げるような発言は、ご遠慮ください。



要するに、「政治的発言は認めませんよ」ということ。見かけたら、躊躇なく削除するよ。もちろん、オレの独断でね。

元々、「小説吉田学校」というね、吉田茂から鈴木善幸までの、総理総裁の座を巡る権力抗争を描いた作品があって、それをさいとうたかをがコミカライズした「大宰相」というのがあったんですが、10数年前の私の愛読書でね。
ちなみに、大宰相のほうは中曽根康弘の時代まで描いてます。
ともかく、それを読んで以来、総理経験者なら、





池田勇人



田中角栄、総理になってない人なら三木武吉、伊東正義なんかが好きになりました。あくまで、






人間性、キャラクター性がね。



彼らの思想、政策については語る気もありませんので、悪しからず。
まあ、「クレバーでありながら、人情に厚い」っていう人が好きなんでしょうね、私の場合。

で、今回紹介する「疾風の勇人」。
いうまでもなく、池田勇人が主役なマンガです。「ムダツモ無き改革」や「ガンダムを創った男たち」を描いた大和田秀樹の作品で、そこはこの人お得意の「大胆すぎる解釈、アレンジ」が見受けられます(笑)。
「どんだけ大胆な解釈か」は、もうキャラデザの時点で、これでもかとばかりに発揮されてます。
主要キャラを例に挙げてみると――

池田勇人

実物



疾風の勇人



・・・まあ、「現代のマンガの主人公」として描くなら、アリですかね。

佐藤栄作

実物



疾風の勇人



ま、まあ・・・美化しすぎなトコもあるけど、わからなくもない。

大平正芳

実物



疾風の勇人





ベビーフェイスにも程がある。


とても、後の総理大臣とは思えん(笑)。
ってか、「ガンダムを創った男たち」と同じ作者だけあって、「池田=富野ヨシユキ、佐藤=安彦ヨシカズ」って感じにキャラかぶってますが(笑)。
なお、吉田茂もかなりファンキーに描かれてます(笑)。ただ、田中角栄は意外とおとなしめかな?
そういや、この田中角栄、人間的にも政策的にも、佐藤より池田に近い気もするんですが、後々佐藤派の一員になるんですよね。現実においても。
このマンガの1巻で、角栄が佐藤を「この人は正しい。が、正しいがゆえに・・・危ういなぁ」なんて評していたんですが、多分、実際の角栄もそんな感じで佐藤派に入ったとこもあるんでしょうね。
もちろん、「吉田の官房長官を務めていたころの佐藤に助けてもらった」ってことや、あるいは「池田派は、池田本人に党人気質があっても、周りは官僚ばっかで居心地が悪かった」ってのもあったのかもしれませんが。

まあね、この作品は強調しすぎてるトコもあるけど、やっぱ政治家ってのは親分肌であってほしいかな?
よく「庶民感覚を!」なんて批判も聞くけど、むしろ貴族主義、ただし「豪放磊落で、義侠心があって面倒見のいいエリート意識」なくらいでいいんじゃないかな。
吉田、佐藤はちょっと貴族主義に寄りすぎちゃってるトコもあるけど、池田はまさに「豪放な親分肌」だもんなぁ。
弟分の前尾繁三郎に対しても、弟子・子分である大平や宮沢喜一に対しても、盟友でありライバルでもある佐藤に対しても、師匠の吉田に対しても、先輩である大野伴睦に対しても、あるいは記者や有権者たち、そしてGHQに対しても。
誰に対しても、豪放で(いい意味で)無遠慮で、そして情に厚い。でも、じつは天下の大秀才――もうキャラクターだけでおもしろく、なにより頼れる男ですよね、池田勇人って人は。
やっぱ政治にはダイナミズムも必要なのかな、と。

で、この作品、やっぱ続きが楽しみですねぇ。今後、「吉田学校vs鳩山一派」「保守大合同」「岸vs石橋(ここで池田と佐藤は一度、敵対する)」「池田の総理総裁就任と高度成長」「池田vs佐藤の総裁選」と、この作者、この作品なりに、どのように解釈し、どのようにアレンジしていくか、めちゃめちゃ気になります(笑)。

好きな日本史人物四天王(マンガキャラ限定)

2016-03-20 10:55:40 | マンガ

あくまでマンガキャラ限定です。
創作全般にしちゃうとね、よくよく考えてみると、それこそ、秋山好古(坂の上の雲)やら土方歳三(燃えよ剣)やら、あるいは大河ドラマの豊臣秀吉(竹中直人)やら徳川家康(津川雅彦)やら、キリがなくなっちゃうんでね。
あと、アニメだと、銀魂のいまのシリーズの沖田は好きですかね。ただ、マンガ(原作)のほうはずっと読んでないので、今回は対象外。
あ、マンガキャラのみってこともあって、実在、非実在には拘ってませんので(笑)。

斎藤一(るろうに剣心)



るろ剣の斎藤です(まあ、『ばくだん!』の斎藤もカッコよかったですが)。
まあ、斎藤のことはね、「考察! フィクションにおける斎藤一」のほうで書いてるんで、そちらをご参照ください。
これは斎藤に限らず、今回挙げる人物たち(男性陣)全体的にいえることですが、





普段はクレバーで理性的なくせに、戦闘になるとバーサーカーになるようなトコも好きですね。



斎藤だってさ、普段は人を突き放すほど冷めてて高圧的でさ、しかも口が達者(すなわち、頭の回転も速い)なくせに、もちろん、戦況に応じた戦い方はするけど、





ここぞというときは愚直なまでに「直進、突進→牙突」でしょ。



そういうトコもいいですよね。


朽井迅三郎&輝日(アンゴルモア 元寇合戦記)



まずは迅三郎。
まあ、この人もね、いままでその登場作品のことを記事にしてきてんで、「マンガ」カテゴリーからご覧ください。
この人もやっぱ、理知的でありながらバーサーカーにもなれるってトコがいいですよね。前にも書いたけど、「エリートと叩き上げのハイブリッド」って感じでもある。
しかも、アンゴルモアは状況が状況なだけに、「敵が圧倒している中で、いかに戦い抜くか、生き抜くか」って緊張感がありますからね。
で、迅三郎も輝日も非実在(迅三郎はモデルはいるし、輝日もいそうだけど)じゃないですか。実在して畳の上で亡くなっている斎藤なんかは、設定資料集かなんかでその旨が紹介されてたんで、「まあ、斎藤が作中で死ぬことはねぇよな」といった安心感みたいなのはありましたが、迅三郎らのような非実在人物はね、たとえ元寇が日本の勝利で終わることはわかってても、「非実在のオリキャラだから、作者さんの好きなようにできる」ってのもあるし、前述のような戦況ということもあって、ちょっとだけ「どうなるんだろ?」って緊張感はありますよね(まあ、迅三郎も輝日も悪いようには扱われないだろうけどさ)。

で、輝日さん。四天王の中では紅一点。
まあ、この人は基本、ツンデレですよね(笑)。世のマンガ好きたちにとっては食傷気味になってるツンデレヒロインであり、オレもツンデレに対してはそういうとこありますが、この人は好きですね。多分、この人の場合は「ツン」も「デレ」も適度なんでしょう。
っていうか、武士の娘ですからね。「ツン」にも「デレ」にも、凛としたトコがありますよね、現代劇のヒロインたちとはちがって。
それと、立場的に大きな使命を抱えていて、それに対して真摯に臨んでますからね。単なるツンデレヒロインではない、というか。
こういうヒロインは、応援したくなりますよね、戦いも恋愛も(笑)。


源義経(秘本義経記 ますらお)



紅一点枠である輝日を除いた三人の中で、最も「理性的なくせに、バーサーカーにもなる」を体現しているキャラかもしれません。
頼朝派な私ですが、この作品の義経は文句なく好きですね。
この義経、自分が勝つためには、実兄の範頼や数少ない子飼いの伊勢三郎なんかをも平気で捨て駒にしますからね。
伊勢三郎のときは、那須与一との戦いにおける義経の策で、夜間ゆえに与一が自分と他の者(家臣たち)との区別がつきにくいとこをついてね、伊勢を囮にしたんですが、当然、伊勢としては渋ってね。
それにキレた義経が無言のまま、「奴に射抜かれるか、オレに射抜かれるか」とばかりに、伊勢に弓を向けてるトコなんて、それまで貴公子として描かれがちだった義経を「勝利のためには情け容赦のない武士の総大将」として描いてる辺りが、個人的には好感持てますね。
そのくせ、この義経は、政治的な面においては甘く脆い貴公子でもあってね。その辺、兄・頼朝との対比もおもしろいですよね。
で、戦闘、とくに一騎打ちの際の義経の執念は、やはり凄いですね。戦う前はクレバーな策士のくせに、一旦、抜刀すると完全に周りが見えなくなるっつーか。この人、見た目だけでなく中身も「ある部分では貴公子然としておきながら、根は荒武者」ってトコが魅力ですよね。
ただ、この作品の義経はあざとい(笑)。
兄・頼朝による義経に対する「顎クイ」といい、「褌一丁で与一に斬りかかる義経をローアングルで」といった演出といい、





いずれも必然性はあるとはいえ、それにかこつけた腐的サービス? (笑)



昔、「たとえばこんなラヴソング」で、ボクら当時の青少年にサービスしてくれた北崎先生も、いまでは腐女子へすり寄ったか(笑)。


こうして見ると、最近のキャラばっかだなぁ。斎藤は90年代だけど。
まあ、少年のころは日本史好きだった私も、青年期にはやはり離れるものなんでしょう。って、義経も元々は90年代キャラ・・・まあ、リメイク後はキャラがちがってますからね。
「最近の(日本史マンガ系)キャラ」といえば、ホントは「五人衆」としてゴールデンカムイの白石も加えようかと思ってたんですが・・・(笑)。






6巻の「白石、ウシロ~ッ」は笑いましたドリフのパロディ/笑)。



ただ、この白石はコミカル要素が強すぎるんで(いや、実力はあるのよ/笑)、選びませんでしたが。
ってか、カムイは土方がカッコいい(笑)。
それと、センゴクの権兵衛とお藤さん。ただ、このふたり、出番少ないんですよね、とくにお藤さん。
まあ、センゴクは戦国時代の英雄たちがメインであり、権兵衛は狂言回しみたいなもんでしたからね。少なくとも一統記では。
ただ、センゴクの最終章は、その権兵衛が名実ともに主人公っぽいので、権兵衛・お藤さん夫婦の今後に期待(笑)。

アンゴルモア 元寇合戦記 5巻

2016-02-28 09:47:54 | マンガ




表紙で迅三郎と輝日さん以外のキャラが出るのは初めてですね。うーん、鬼剛丸を予想してたんだが・・・(笑)
まず、特筆すべきは安徳天皇と、



源義経


壇ノ浦の戦いから89年で、安徳帝は当時、幼少だったんで、生きて落ち延びたとすれば、まあ、ご存命ということもあり得なくはない。90代にしては若く見えるし、元気そうですが(笑)。
上の義経は、安徳帝の回想ね。その義経公、回想の終盤では、



顔がはっきりと。


うーん、たかぎ先生の源平合戦マンガも読んでみたい(笑)。義経はもちろん、清盛、頼朝もどんな感じになるか気になる(笑)。
ってか、山岡荘八の「源頼朝」をコミカライズしてほしい(いま丁度、オレ自身が読んでるんで/笑)。あえて頼朝を主人公に。

で、この5巻で触れねばならないのは、やはり乳○巻(笑)。
まあ、メインヒロインの輝日さんのものではありませんが、ただし、輝日さんが披露した「気持ちばかりの乳○巻」とはわけが違います(笑)。





モロです(笑)。



まあ、たかぎ先生が同じgooブログをなさっているんで、私、読者になってるんですが、「乳○巻を発行しました。必然性のあるものです」みたいなことをね、先生が書いてたんで、知ってはいたものの・・・まさかここまでモロだったとは(笑)。
あまりにモロだったんで(でも、たしかに必然性はあるよ/笑)、画像UPは遠慮しときます。気になる方は是非、この5巻をお買い求めください(笑)。

それにしても、この作品はホント、





「高揚させておいて、絶望させる」といった演出がお見事。



いい年こいた中年のオレでも、迅三郎の圧倒的武勇で軽く高揚して、蒙古軍の圧倒的物量や各将のしたたかさで、軽く緊張感覚えるもん(笑)。
この「高揚→絶望」の繰り返しは、マンガ演出の基本だよなぁ。その基本を忠実に、オーソドックスに、しかも丁寧に描写してるからおもしろい。
マンガはこうでないとね。


おまけ(5巻の輝日さん)






凛々しくもあり、かわいくもある輝日さん・・・万歳! (笑)