インストール 綿矢りさ 2005-12-02 12:37:22 | 綿矢りさ 小説のネタといえば愛か死だ。セカチューこと『世界の中心で愛を叫ぶ』は愛する人の死を書いた典型的な売るための小説だ。同期の芥川賞受賞者、金原ひとみの『蛇にピアス』は性と殺人という形で愛と死を語る。村上龍然り、山田詠美然り。村上春樹は少し違う気がするがでも彼の小説もまた性と死を書いていることは否定できない。 ところが綿矢りさは愛と死を意識的にか無意識的にか避けているようだ。だから愛と死にしか興味が . . . 本文を読む