カイゾーのブログ - Kaizo's Blog

くだものナイフを片手に一人悪の組織と戦いつづける少年の日記(嘘)

ユークリッド互除法

2011-04-04 18:25:25 | 数学

(定理)ユークリッド互除法

整数a,bについて、ある整数q,rが存在して

a=bq+r

を満たすならば

gcd(a,b)=gcd(b,r)

ここでgcd(a,b)はaとbの最大公約数です

qはaをbで割った商、rは余りです


(証明)

gcd(a,b)=d_1

とすると

a=a´・d_1

b=b´・d_1

と書ける

r=a-bq=a´・d_1-b´・d_1・q=d_1(a´-b´・q)

となるので、rはd_1で割り切れる

また、d_1はbとrの公約数でもある

よって

d_1≦gcd(b,r)=d_2・・・・・・①

gcd(b,r)=d_2より

b=b´´・d_2

r=r´・d_2

ここで

a=bq+r=b´´・d_2・q-r´・d_2=d_2(b´´・q-r´)

よってaはd_2で割り切れるのでd_2はaとbの公約数

つまり

d_2≦gcd(a,b)=d_1・・・・・・②

①、②より

d_1=d_2

つまり

gcd(a,b)=gcd(b,r)

(証明終わり)



以下計算例を書きます

gcd(48,36)を求めます

48=36・1+12

より

gcd(48,36)=gcd(36,12)

36=12・3+0

より

gcd(48,36)=gcd(36,12)=gcd(12,0)=12


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