村上春樹を検索すると随分とマニアックなホームページに辿り着きますね。少し前にというか結構前に『新世紀エヴァンゲリオン』というアニメがありまして、これもマニアックな、つまりは日本語にすると狂っているホームページに辿り着いたなぁ。なんてことを思い出します。まあ『エヴァ』を出すなら村上龍だろ!というツッコミは置いときまして、この作品はその某アニメに負けず劣らず謎だらけなわけで、そこの謎という文字を大き . . . 本文を読む
村上春樹の物語は主人公に意思、目的のようなものが欠けている。そして事件は突然起こりその事件に流されるように巻き込まれていく。彼の意思とかそういったものに関係なく何かに導かれるようにそれに関わりそれを避けると言う選択肢はまるでないようだ。それが彼の哲学であり、彼の人生観なのだと思う。彼の本は小説という殻を被った哲学書のようなものだと思う。そこには意識的にか無意識的にか彼の哲学がちりばめられている。 . . . 本文を読む
突撃隊が大好きです。好きな場面を抜粋。
でもそれに比べると僕の部屋は死体安置所のように清潔だった。床にはちりひとつなく、窓ガラスにはくもりひとつなく、布団は週に一度干され、鉛筆はきちんと鉛筆立てに収まり、カーテンさえ月に一回は洗濯された。僕の同居人が病的なまでに清潔好きだったからだ。僕は他の連中に「あいつカーテンまで洗うんだぜ」と言ったが誰もそんなことは信じなかった。カーテンはときどき洗うも . . . 本文を読む