介護サービスほっと通信

「暖か介護でほっと一息」をモットーにしています。日々の仕事の中から感じたことなどを発信していきたいと思います。

自分が「年をとった」と自覚する瞬間…

2007年07月11日 20時14分32秒 | 雑感
40代も後半になり自分自身の「加齢に伴う心身の変化」って奴を実感する(したくはないがせざるを得ない)場面が増えてきている。

確かに視力は細かいものが見えづらくなってきた。文庫本を読むと焦点が合わないと感じる。
確かに予定などメモも取らずにいても間違えなかったのに、メモを取っていても忘れることが増えてきた。

こんな話を利用者さんやご家族と話をしていたら、「みんなね、そうやって、そんな思いをして年取っていくんだわ。兼任もそうやって老人の仲間に入っていくんだ」といわれた。そして更に「今はまだいいわ、まだいろんな事ができる。でもだんだんとそれもやりたいと思ってもできなくなるし、やりたいとも思わなくなる。そうやって年取っていくんだ」とも。

こんな感じで少しずつ少しずつ「諦め」を重ね、徐々に徐々に生活機能を縮小させて、自分自身の身体と生活とを適応させていくことが「年をとる」ということなんだなと感じた。

私自身ケアマネとして仕事をしたのが40代になってからだ。これがもし20代後半からケアマネをしていたと仮定したら、今のような支援はできないだろう。自分自身が年をとり、経験を重ねた分、高齢者の気持ちにほんの少し近づけた。だからこそ今の支援ができているのだろう。
実際に今の若い者(こういう表現をする事自体年取った証拠であることは自覚しているが他によい表現が見つからない)の心理は全くといってよいほどわからないが高齢者の心理のほうがよっぽど良くわかる。だからこそ高齢者の感じていることをつかみ取れている(というと聞こえは良いのだが自分でそう感じているだけかもしれない)ので支援しやすいのだろう。

となると我々介護支援専門員は、高齢者が加齢に伴う心身の変化に応じて縮小してきた生活機能を可能な限り再び膨らますこと、そのためにも「諦め」を「まだ頑張れる」に変換する、そんな取り組みが求められていることになる。

けっして簡単なことではないし、一朝一夕にできるものでもない。小さな目標達成を積み重ねていきながら「まだできる」と思ってもらえるような、そんな支援をもっともっと提供していきたい。

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7 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-07-11 22:04:14
>確かに視力は細かいものが見えづらくなってきた。

メガネをかけられれば良いと思います。私の老眼は30代後半だったかもしれません。

>確かに予定などメモも取らずにいても間違えなかったのに、メモを取っていても忘れることが増えてきた。

メモを簡略化されれば良いと思います。
予定表を基本に、今日の行動予定をメモして車に乗り込みます。忘れれば忘れたでそれで良いと思います。

>・・・そのためにも「諦め」を「まだ頑張れる」に変換する・・・。

その通りだと思います。自信を付けて上げられれば良いと思います。
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その人の立場に立って (kaju)
2007-07-12 09:08:12
このタイトルの言葉を私は、否定してきました。
なぜなら、その人の立場に立つことは基本的に無理だから。それはその人の立場に立ったと自分に言い聞かせつつ行われるエゴだと思っているから。

もちろんそれで相手が喜んでいるのならば、それはエゴで半句、相手の喜ぶことが出来たということで、相手の立場に立っているということではないと思うから。

私はそういう時相手に聞きます。話をします。
だから相手の立場に立ってということではなく、相手の話を聞いてと指導します。話が出来ない人は?
このときは模索します。もちろん相手の情報を収集することに励みます。それで仮定を立て提供する。相手が心地よいと感じればよい。
相手の立場に立つことができるという過信を持たないように努めています。

いつか自分が主役になるときが来たら、それは利用者になったときでしょうね。
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歳をとった・・・ (うし)
2007-07-12 09:42:05
そりゃもういろいろ感じます。
疲れが取れにくくなったとか、涙もろくなったとか・・・。ただ今40歳まであとちょっとです。
でも、歳取った自分、嫌いじゃないです。
間違いなく、20代の時よりも丸くなりました。(カラダも・・・)

「人の立場に立って」・・・というのは、私も違和感があって「人の立場を考える」という考え方にしてます。「相手の立場や気持ちを推し量ったり想像したりする姿勢を持つ」ことが大事なんだけど、やはり自分の経験や知識が「考え想像する」ベースになると思っていますので、上手に歳をとりたいなぁ・・・と思うのです。

で、歳をとっても気持ちも思考も若々しく!を目指しています。
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おいらも同じです。 (金ちゃん)
2007-07-12 11:37:41
兼任様と同じ年頃です。最近、老眼鏡となる物をかけなければPC、新聞等を読めなくなっています(本当は字が読めない)ダハハハハ。
肝心な事をしなければいけない事を忘れてしまう、後回しにしてしまう、おいらが居ます。年を感じている今日この頃です。でも、利用者には、実年齢よりも老けて見えるようで、年齢を言うと、「ほんまかいな?うそやろう。うちのせがれと同じやろ?」だそうな。
ちなみに息子さんの年齢は団塊の世代です。まあええや、と思い仕事してます。
ゲーム機のDS の脳年齢をすると本間の年寄り若いんやけど、見た目も若うとせんと飽きませんな。
ヘルパーの叔母半達が年やさかいおいらも老けてるんちゃうかいなと話したところ、シバかれました。
とほほほほ
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年をとるのも悪くない (兼任CM)
2007-07-12 17:32:40
kajuさん、「相手の立場に立つ」は難しいですね。「相手の気持ちを洞察する」ということしかできないですから。よく話をするのですが、障がい体験などで目隠ししたり耳栓したりしますが、手を切り落としたりはできません。あくまでも「こんな感覚に近い」ということしかわからない。後はこれをどう膨らませていくかということですもの。でもこれができないと「どうせあんたはまだ若いから、年寄りの気持ちなんぞはわからんもの」と言われてしまう。こうなったらお終いですね。

うしさん、まだまだ十分に若いよ。これからこれから。気持ちを老けさせちゃ、ダメですよ。そのためにもビリー頑張ってください。

金ちゃん、おば様にそれ言っちゃあお終えだよ。絶対的な禁句。

でも、若い頃には若い頃なりに、年を重ねればそれなりにいい事も悪いこともある。でもそれもまた人生なり。

40代も後半になって振り返ってみると、年をとるのも悪くはないなって感じます。
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ほめことば (まめっち)
2007-07-13 09:34:51
男性にとって年上に見えるのは褒め言葉ですよ。
落ち着いて見えるということですから。
女性にとって若く見えるのは褒め言葉、いつまでも綺麗ということだから。
気持ちは顔に現れますから、毎日鏡を見る習慣は持ちたいです。
ナルシストではなく、自分の心を見ておくのです。

「いくつに見える?」
はとっても意地悪な問いかけですね。
上に見ると失礼だし、下に見ると馬鹿にしているみたいだし(これ、男女で逆転する)、どんぴしゃだと面白くない。
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そうなんですけどねえ・・・ (kaju)
2007-07-13 14:04:26
まめっちさん
こんにちは。そうなんですよ。
男性は落ち着いて見えるっていううんですけどね。

14歳のとき、父親の車を洗っていたときに、「今日はお休みですか?奥様いらっしゃいます?」
って来たときはたまげました。
「いません」っていったら「外出中ですか?」って。
オレって一体・・・

いまでは年より若く見られます。
ようは、顔が変わっていないってことだね。
はっ!
これって、おちつきがないってこと?
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