介護サービスほっと通信

「暖か介護でほっと一息」をモットーにしています。日々の仕事の中から感じたことなどを発信していきたいと思います。

ICFアレルギー

2005年09月29日 18時32分24秒 | 介護サービス
ケアマネの中に「ICFアレルギー」というものがあるらしい。

先日ケアマネの現任研修があり,目標指向型ケアマネジメントとインフォームド・コオペレーションの展開をテーマとして研修を行った。

その中で演習を始めたとたんに「ICFの研修をするのですか?あれはアセスメントではなく,単なる情報の分類ツールではないですか!,そしてこの演習シートはO先生がやれといったのですか!」

と食って掛かってきた。

今日ICFをベースとした目標指向型ケアマネジメントの展開を研修していく理由は,この方式が一番利用者に対して有効なケアマネジメントを展開していくことが可能になる方法だからであるが,まったくそれが理解できていないようだ。

だからこそ「参加」だ,「している活動」だという用語が出てきた段階で,「ICF NO!」という反応になるようだ。

ではどのようなケアマネジメントを展開しているのだろう?
どのような目標を設定したケアプランを創っているのだろう?
要介護高齢者になり,年齢も重ねた人であっても,常に機能訓練に日々汗を流していかなければいけないのだろうか?

目標指向型ケアマネジメントは「クライアントの望む暮らしから」の実現を妄評として展開されていくので,必ずしも「訓練人生」になるとは限らないし,むしろ支援の展開では訓練優先にはならないマネジメントが展開できていくはず。

物事の本質を見ない,あるいは例示されている状況のみで判断し,実事例への応用を考えない,そして柔軟な発想は思考が展開できない。それを棚に上げて批判することは間違っている。

ケアマネが柔軟な発想ができないということは,プランもケアマネジメントも「ステレオタイプ」の展開が行われているに違いがない。

このような状況では今後の介護保険制度の中で,ケアマネの重要性やケアマネジメントの重要性を自らの手で放棄しているようなもので,ケアマネの将来に今まで以上に問題をもたらすものである。

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3 コメント

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他の先生は (淡淡)
2005-10-16 19:23:59
始めまして。

ICFの基本精神はいいのですが、日本人のO先生のシートはあまりできがよくないんでしょう。

ICF関係でこういうのを考案している他の先生はいないのでしょうか?
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Unknown (兼任CM)
2005-10-17 19:03:07
確かにO先生のシートはあまり使い勝手がよくありません。

シートは手作りでも可能なので,研修の際には仲間で意見交換しながら手作りで使っていますよ。
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初めまして (かりん)
2005-10-19 09:53:07
こちらでは初めまして。某掲示板でいつもお世話になっております。

ICFはケアマネの実務に就いてからも必要な知識

なんですね。苦手とか言ってられませんね・・

(それよりもまずは試験に受からないとですが)



この時期に来ていろんな噂に一喜一憂しています。でもそんなことに惑わされずに当日は試験に

臨めたらいいなと思ってます。

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