チェンマイへの車窓から 1

列車は、チェンマイへひた走り、と思いきや、何故かピチットの駅での停車が長引いています。

なんか様子がおかしいです。サイレンのような音がして、看護師のような男女が列車の後ろの方に向かって行きます。
暫くすると、列車の横を歩いて来たおばさんが、フラン(白人)が死んだよーと言って通って行きます。
ホームと反対側にオイルの輸送列車がやって来ました。窓に写っているのは、反対側の窓からホームを覗いている近くの席のピンク服のオバちゃん。
うーん、写りが悪いですが、ベンチの奥の方の四角い明かりの所に看護師や医師(？)なんかが集まっていて、担架(プラスチック製の一枚板のような形ですが)を持った男性も先程そこへ行きましたが。列車が20分位停まっていた後出発すると、駅の表の所に救急車が止まっているのが見えます。
前の席の男の子達が、停車中に後ろの方に行っていたのが戻って来て、ホームに降りたフランが足を滑らせてかホームから落ちて頭を打って倒れた、ということだったと話しています。うーん、とにかく死んだことは確かのようです。この時、再発車は5時10分頃です。
6時を回ると空が明るくなってきます。

ウタラディットに到着です。
7時を回ると、しっかりと陽が昇ります。あと、まだ5時間以上かかります……。









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