偶然が重なること。
あの時間の電車に乗ったこと。
同じ車両に乗り合わせたこと。
ヘッドホンをしていなかったこと。
おばちゃんの声で起きれたこと。
協力してくれる人たちがいたこと。
通勤中の電車でけいれん発作を起こした人がいました。
おばちゃんの
「これ、けいれんじゃないの??どうしよう、キャー」
という声で目が覚めました。
気のせいであってほしい…と一瞬逃げようとしたけど、このまま知らないふりしたら、助からないかもしれないし、自分が後悔すると思ってその人のところまで走りました。
ぐったりした顔面蒼白な男性。呼吸がなく、徐脈でした。
椅子から少しずり落ちて気道を塞いでるようだったので、まず寝かせて気道確保。
「救急車呼んで下さい」といったら、おにいさんが車掌さんを呼びにいってくれ、おじさんが救急車に連絡。
そうこうしてる間に、けいれん二回目。
けいれんのときは発作がおさまるまで待つしかない…わかっていても怖かった…
その後、脈ももどり呼吸も深く、うっすら覚醒したところで駅に到着。
これでなんとかなると思ったら…
「ドアが閉まります~」
うそー?!
「緊急停止ボタン押して!!」
思わず叫んだら、おねえさんが走ってくれました。
駅員さんたちはベルに夢中で右往左往。
付き添ってくれたりする方はいませんでした。。。
その頃には意識も戻ってたからいいけどさ…
協力してくれたみなさんと男性をホームに移したところで救急隊のみなさん到着。
ほっとしてたら発車のベル!!
『この期におよんでおいてけぼりかよ!!』
と思って電車に乗り込みました。
車内で「お疲れさまでした、ありがとう」を言い合いました。
なーんにもできなかったし、ホントはもっといい救命の仕方があったのだろうけど…
一次救命は処置はできたからいいのか…?と自己完結。
とにかく無事に回復してよかったよ。
お疲れさん。