陽炎本舗

助産師えりつぃんの徒然日記。

ささいなことをつらつらとお祭り娘がつづります☆

初めてでも

2007年07月30日 07時32分49秒 | Weblog
やるしかない時ってあります。

昨日は新生児の準夜勤がダブりなくひとり立ちでした。

新生児室にいる子達は比較的落ち着いていて、3件のベビーチャッチに入りました。

1件目
ベビーが生まれる30分まえくらいから、胎盤機能不全を示すような心音の低下と羊水混濁が…幸い回復はよかったのですが、全身真っ青で生まれてきたベビー。
すぐにへその緒を切って暖かい処置台の上で蘇生をしました。
酸素と吸引をしてすぐに体がピンク色になり、元気に泣いてくれました。

心音が異常に低下し、羊水混濁がある場合、ベビーの状態が悪いと判断することまではできても、その後の蘇生へとつなぐベビーキャッチと蘇生のケアがスムーズにできませんでした。先輩がいたのでベビーは無事でしたが、もしこれが一人だったら…と怖くなりました。

2例目
破水後24時間たっても有効な陣痛が来ない場合、陣痛を促進させる薬をつかっていきます。この方はその薬をつかっても陣痛がいまひとつ弱く、子宮の出口が全部ひらいてから2時間以上たってしまいました。2時間以内にベビーが生まれないと、ベビーに負担とストレスがかかって状態がわるくなることがあります。この陣痛ではこの後お産が進んで来ないと判断し、クリスレテル圧出法をしながらの吸引分娩の適応になりました。

ここでも私では技術不足で、外周りとお産が進んできた経産婦さんのケアを担当。
その後、クリステレルをし、私がベビーキャッチ。ベビーはとっても頑張った頭をしていました!!  ちょっと黄疸が心配

3件目
2件目のお産とニアミスで3件目のお産がありました。
この経産婦さんも羊水混濁があって、ベビーの心音の回復がゆっくり…
いざというときを考え、新生児室で保育器と酸素、吸引などの準備を5分でしてもどると、すでに生まれてました!!
さすが経産婦。。。

ママさんに、子宮の収縮を促す注射を打って、ベビーキャッチしてくれた先輩と交代しました。


幸いなことにどのベビーも元気でした。

ただ、自分の技術のなさ、判断の甘さを思い知った勤務でした。
私がもっと動けたら、もっとスムーズにママにもベビーにも優しいお産ができるんじゃないかなって思いました。

もっと、もっと。