かへる 東の国探訪記

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ウィーン軍事史博物館(9)

2015-11-30 20:54:59 | 旅行
戦場の写真の先には、このような地図が掲げてある。

これは、1914年6月28日のサラエボ市内の地図である。

その隣には、このような胸像がある。

オーストリア=ハンガリー二重帝国の皇太子フランツ・フェルディナント大公(通称FF)の像である。

この展示部は、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件に関する展示である。
そして、わたしがこの博物館を訪れようと思ったのも、この展示があるからだ。

これは、FFが暗殺された際に着ていた軍服である。

軍服が置いてあるガラスの下にあるものは、長椅子だが、
これはFFが亡くなった時に横たわっていたものである。

軍服の背後には、FFの肖像画が掲げてある。


以下は、軍服のアップである。
首のあたりに銃弾が貫通した痕と、手当のために服を切り裂いた痕が残っている。



アシモフ先生の雑学本(新潮文庫、絶版)によると、
FFはたいへんおしゃれで、服のしわやたるみを気にして、着てからあちこちを糸で縫い止めさせたそうだ。
そのため、銃撃された時にすぐに服を脱がすことができずに、出血多量で亡くなったとのことだ。


これは、大公ともに暗殺されたゾフィー大公夫人が持っていた薔薇の花とレースのクロシェである。


これは、大公夫妻が暗殺された際に乗っていた乗用車。
車体には銃弾の痕(穴)が残っている。



車の後ろには、暗殺される直前の夫妻の写真パネルがある。


これらは暗殺者を含むグループが持っていた短銃など。

左上にあるのは、銃弾が貫通した車のガラスである。


わたしが訪れたこの年(2014年)は、ちょうど第一次世界大戦勃発から100年後にあたる。
大きな歴史の転換を感じさせる展示を前に、何も言葉が出ない。

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2 コメント

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いやはや (馬秀の助)
2015-12-01 10:15:08
オシャレもほどほどにしなきゃいかんですな。
あまりこだわりすぎると命取りになる?
軍服にも興味があってこの博物館に入ったのかと思ったが、違ってましたな。
β《#^ひ^♯》でヒヒーン
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Re:いやはや (kaheru66)
2015-12-01 11:40:37
FFは肖像画からも何となくうかがえる通り、癇癪持ちで頑固者だったそうです。同じく頑固者のフランツ・ヨーゼフ老帝とは叔父と甥の関係ですが、非常に反りが合わなかったそうです。このあたりは、『マイヤーリングの真実』という本に詳しいです。わたしは出版社の回し者ではありません。
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