御嶽山の噴火の状況・被災の方の様子が次々に次第に明らかになっていきた。
私はその報道の様子を見ていて、気になってしかたのないことが、2つある。
1つは、火山活動の様子を監視していると言われることである。
確かに、機械を設置してはあるが、本当に監視していると言えるのか。
有珠山の噴火の時は、予知に成功し避難ができたため、人的被害をなくすことができたと
予知の成功を言っていた。しかし、それは、地元で有珠山の火山活動について専門的に観察をし続けている人がいたこと、町の人達にも温泉の変化などを知らせてくれるような体制があってのことだった。
何年前だったか忘れたが、国は気象予算を削り、地震計等を置き全国での火山観測所などを閉鎖してきた。あっちもこっちものデーターを一括して少ない人数で・・・。
だから今、今回の火山噴火の災害に、研究者が、とてもではないが予算も人も足りないと言っている。(本当は、何かあってから言うのではなく、あきらめることなくずっと予算を増やしてほしい研究体制を…と言い続けてこなくてはいけないのだけれど。あっ、ごめんなさい、声にしていらしたのかも知れないが、近年その声を私が耳にしなかっただけかも知れない。)
まさに、地震国・火山列島の日本にあって国の方針の間違いが、今回の被害を生み出す根っこにあったとは言えないだろうか。
御嶽山が活火山だと知っていた人がどのくらいいたか、この山の現在の状況はどうなのか、
避難についてどのくらい知っていたのか・・・・。何も情報がなければ普通の山のように行動してしまうでしょう。知らされてこなかったから知らないのです。
なぜ知らせられなかったのか、国の予算削減、方針のせいではないでしょうか。
戦争の武器購入に5兆円超もの金をつぎ込んでる場合じゃあないと思う。
2つめは報道における救助隊の取り扱いについてである。
真っ先に駆けつけた消防隊、警察。そして大型輸送機を持っている自衛隊が加わった。
実際の探索活動をしている消防隊員のオレンジ服の姿が山に見える。
しかし、何かの話を聞くとき、迷彩服の自衛官の指揮官の話す姿が映し出される。
アナウンサーの話でも、自衛隊の・・・というような言い方がよく出てくる。
やたら自衛隊が浮き彫りにされているような気がしてならない。
自衛隊は災害救助としてやっていない。軍事の想定で活動している。3.11地震津波被害によって、自衛隊が救助隊としての国民に受け入れられ浸透した。この御岳山噴火で、3,11よりまたさらに浸透させようとしているように思える。
私の勘ぐり過ぎだろうか。
危険な探索・救助活動をしておられる皆さんに、感謝しながら