知らなんだあ 知らなんだあ
2020年の7月3日 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立法人(GPIF,厚生労働省所管)は、2019年度の運用実績が8兆2831億円の赤字になったと発表した。
赤字の規模はリーマン・ショックが発生した08年度(9・3兆円)に次ぐ過去2番目。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内外株価の下落が原因だという。一体どういうこと。
みんなが出したお金が、株で大損。
その責任はどうなるの。
だけど株で儲かって、みんなの年金が増えている時もあるんじゃあないか?って。
そう思うじゃ無い。
ところが 、年金コンサルタントの河村健吉さんによると
とんでもない! んだって。
年金積立は06年度から、厚労省所管の特殊法人「年金資金運用基金」を改組したGPIFで運用されているんだって。
19年度末の運用資産額はなんと15、6兆円。
年金基金では世界最大の市場運用額だって。
GPIFは公的年金保険料のうち、
給付に回した残りを積み立て、内外の株式・債券に投資している。
政府は積立金を被保険者の利益のため、安全かつ効果的に運用すると説明している。
だから私たちというか私は、積立金の運用益が大きければ、国民の負担を軽減できると期待するじゃない。
だけどちょっと待って
安倍内閣は 14年、GPIFの運用方針を変更したんだって。
安心安全の国内債券を 60%から35%に減らし、
より投機性の強い内外株式の割合を24%から50%に倍増。
10年度以降の運用実績を見ると、株式の株式の比率が上昇して運用収益の変動が大きくなっているのがわかる。
日本の公的年金は
毎年の年金支給を毎年の保険料で賄うという賦課方式で運用されている。
18年度の 「公的年金財政状況報告」によると
公的年金財政の支出額は約53兆円で99%以上が年金給付.
財源は
①現役世代から集めた保険料(約38兆円)
②税金(約13兆円)
③積立金など(約2兆円)となっている。
①②の保険料と税金で95%以上を占める。
積立金は 数%に過ぎない。
エー 財源は保険料と税金で、
積立金は ほとんど使われていないじゃない。
年金コンサルタントの河村氏によると
賦課方式の場合、給付の半分程度の積立金があれば十分という。
国内総生産に占める公的年金積立金の割合は、
経済協力開発機構(OECD)の平均で14、2% 日本はその2倍の28、8%
フランスは2、5% ドイツは1、0%。団塊世代の退職に備えているアメリカは、積み立てを増やしているというが、それでも14、9% と日本の半分だという。
いかに日本が過大な積立金をしているか。
年金給付の残りを積立にしているのだから、 国内総生産の28、8%も公的年金の積立できるということは、
日本は積立し過ぎ?
或いは、国民の国民年金保険料が高すぎる?
それに じゃあ何故積立金を、国内国債割合を大幅に減らして、株を買うのか?
そう言えば、株価下落したとき、
年金を使って 株価下支えしたって。
過大な積立金は、ほぼ株価対策に利用してたんだ!
アーッ 積立金保有の真の狙いは政府の経済政策に利用するためだ!
アベノミクスによって株価が上昇して、経済が回復したなんて言っていたが、
実質賃金は下がり、景気が良くなったなんて全然実感ないという人が多かったよね。
私もだけど。
株価上昇で手っ取り早く経済が回復したかの様に思わせることができるからなー。
OPIFと日銀が保有する株式は日本の株式時価総額の12%に上る。
安倍政権から引き続く株価対策最優先の政策を見直し、
公的年金の積立金は安全ロ資産中心の運用に変えるべきじゃあない。
小泉首相の頃
100年安心の年金と言ってたのに
いつの間に、こんなに怪しくなってしまったの