英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

#最近の学びは➡️植物学です。というか、路傍の草木さんたちの観察と会話と随想と

2023年11月25日 22時38分05秒 | 徒然日記

 

マイブームは*「botany:植物学」です。といっても、奥さまの母校からたまにくる「🍀人気のイングリッシュガーデン講座🍀 OGの皆さまとご紹介いただいたご友人さまは20%オフ👛」とかのDMに乗っかって早稲田とか高田馬場、品川駅近傍までその某大学一般人向け講座に出かけるようになったとかではありません。リタイア以降、コロナくん騒動前から「AKB48グループの🔥イベント🔥参戦」を除けば、基本的に出不精のわが家に「新機軸:something innovative, or kind of innovation」をもたらすものは、当然ながら、これまた身近な風景の中での偶然の出会いにほぼ限られる。そして、今のこの「植物学マイブーム」もそうでした。

それは、①趣味の散歩の途中で見かける🌳草木🌳さん達との出会い、②契約している農地やボランティアしている空き家周りでする🌿雑草達🌿との戦い、そして、③わが家の契約畑の隣の畑の柿の木から毎年落ちてくる/そいでもって「毎年ごっそさんです」している🍊柿の実🍊から考えさせられたことなどです。

 

ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」:小田急読売ランド前~京王よみうりランド編

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/7641dbf992ece1dc2301e782ad4ee3f3

おうち時間のご提案:除草剤――herbicide――を味方に庭の雑草とコロナウイルスを封じ込めませんか?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9c333bdeb53818d40bd22954b5dd06c2

#やるなら若いうちがおすすめ➡あれもこれも、でも、「散歩」。冗談抜きにこれ、鴨。

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/6fda5f9a9c626f69611b7ceee7e0acb9

 

*botanyの英語トリビア

ちなみに「botany」は科学の一分野の名称ですから「economics:経済学」「physics:物理学」「agriculture:農学」と同様に不可算名詞、よって、単数扱い。そして、「botany」は最初のアクセントのある「bo」の箇所の母音/ɑː/をーー他の同じ発音記号の語彙(boy/ɑː/)に比べてーー心持ち長めに発声しちゃいましょう❗️ いかにも英語の「botany」に聞こえますから😹

「食事」と「料理」で英語名詞の性質と役割分担を考える

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/56aaad6b64fecdd660ace8ae0904fda6

*英語名詞の「単複数」と「冠詞」に関しては⤴️この記事末尾の「おまけコラム」をご参照ください

*⤵️本稿との直接の関連はないのですが、本稿でする随想の足場的な情報が提供されています

「我が家の新嘗祭 」

https://ameblo.jp/lovejapanmuch/entry-12829877295.html

 

 

▽散歩コースで見かける草木の植生(vegetation)が変わっている❗️

外来種草木(exotic vegetation, say alien grasses)を除いても 6 - 7年同じコースを歩いていると年毎にある地点の植生が前年と違っている場面にしばしば遭遇します。

大は小田急読売ランド前駅から京王よみうりランド駅を縦走縦歩するコースの真ん中あたり、左右数百メートルに渡って昨年はクローバーが圧倒的な政権与党だつたのが今年はヨモギさんに似た一族が諸王国を築いていたり、小は、ポイント毎に見ればもう幾らでも例はあげられます。

例えば、京王線のガード下、心地よい(だろう、多分)日だまりの土手に前の年にはなかったキンポウゲの茂み(clumps of buttercup or a cluster of buttercup)が見られたり、でもってその翌年には元の通りお馴染みの雑草(↖️「「雑草≒名もなき草」ではなく「名も知らぬ草」と書け❗️」と、どこかの偉い先生に時空を超えて叱られ草?)が土手全面を覆っていたりと。不思議です。変化が一方通行的ばかりでも周期的とも言えなさそうなのが。

 

▽除草剤の効き目が理由不明で違っています❗️

同じ年の同一オペレーションで同じ種類の雑草に散布した除草剤の効果がなぜかかなり違う。どうせ5日から15日の間のどこかでは往生してくれるのだから、どうでもいいと言えばそれまでですけれど、考えたら凄いことではないのですか? それ同じ走行コースに(≒わが家の畑の畔に)リッター17キロの燃費が自慢の🚙某タントに燃費52キロの🚙ライバルカーが紛れ込んでいるということですから。

 

▽柿は「1年置きに豊作と不作を繰り返す」んちゃうんかい❗️

ウェブ検索してもどの農業系サイトにもこう書いてあります。

そう⤵️ではありますまいか、ありますまいか。

【隔年結実:alternate (year) bearing】
果樹の結実が多いときと極めて少ないときとを1年ごとに繰り返す現象。 ミカン・カキ・クリなどにみられ、果実の発育中に始まる花芽分化のため栄養分が不足し、豊作の翌年は不作になる。

ところがうちの🌳柿の木くん(↖️本当は🌳隣の柿の木さん😹)

ここ三年連続で不作なんですけど😠😠

 

この不思議はすぐ解決しました。要は、

・隔年結実は豊作と不作を説明する多くの理由の一つにすぎない

・不作になる理由や原因は、猛暑や冷夏、前年末から年明けの寒波、

 水不足や大雨、当該の木の寿命等々幾らでもある、と

 

これで納得。そして、

ある農家支援NPOのサイトにはこう書いてありました。

 

「隔年結果」は必ずしも一年おきに繰り返すわけではなく、

「成り年」が3年に1回の柿・梨(一部)や、

数年に1回のドングリ類もあります。

 

 

*お隣さんから空中越境してきた柿の実は誰のもの?

「みかんは駄目だけど筍はOK」ーー相隣関係法律のトリビア

本稿冒頭の記述「③わが家の契約畑の隣の畑の柿の木から毎年落ちてくる/そいでもって「毎年ごっそさんです」している🍊柿の実🍊・・・」を眼にして、「あれー、この管理人さん間違ってる❗️」と思われた方も多いのではないでしょうか? その通りです。ここの「ごっそさんです」は世間で言う「泥棒」、可罰的違法性を具備しているかどうかは別にして刑法で言う(刑法235条に該当する)立派な「窃盗犯」です。これ所謂「みかんは駄目だけど筍はOK」の法理の典型。民法の条文(articles from Civil Code)でこのことを(↖️刑法の窃盗犯になる根拠を)確認しておきましょう。

(Cutting of Branches and Roots of Trees and  Bamboo)

Article 233 (1)

If a tree or bamboo branch from neighboring land crosses a boundary line, the landowner may have the owner of that tree or bamboo sever that branch【↖️要は、自分で切り取る/刈り取るのは❎ 木竹の所有者に(may have the owner of that tree or bamboo)そうさせなさい⭕️ 枝も柿の実もその所有者さんのものということです】.・・・

【Article】(4)

If a tree or bamboo root from neighboring land crosses a boundary line, the owner of the land may sever that root.【↖️枝や実と違ってあなたの所有する土地から産したものだから、あなたが自分で切り取る/刈り取るのは自由。筍はあなたのものですよ


(竹木の枝の切除及び根の切取り)
第二百三十三条 土地の所有者は、隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。・・・
4 隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる。

ということで、「③わが家の契約畑の隣の畑の柿の木から毎年落ちてくる/そいでもって「毎年ごっそさんです」している🍊柿の実🍊・・・」という記述の前提には、隣地のオーナー柏木由紀さん(仮称)から事前に「KABUさん、うちの🍊柿の実🍊そちらに落ちたりしてご迷惑掛けてすみません。落ちてグチャーとなるの見苦しいですものね😢 よろしければ、そちらにせりだしてる枝ごと🍊柿の実🍊切り取ってくださいな」というお言葉をいただいてたことがあるのであります。

新版☆法律学の<KABU>基本書披露
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/59a4a81fe3c6b905063199ec044b7bd5

資料:英文対訳「大日本帝国憲法」①(告文・発布勅語・上諭)

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/7b7946ec12aed29b5a6fed7258d5e89e

(*^o^)/\(^-^*)

 

麻生図書館で見かけた「根性草」さん🌿

 

こうやって趣味の散歩から日々とは言わないまでも、少なくとも半年に一つくらいは「草木さんたちから不思議発見」させてもらっています。その発見した不思議について調べる考えてみるという彼等との<対話>がまた楽しい。そして、観察➡️対話の後にはいろいろなことを随想する。この、文字通り、地に足を着けた(down-to-earth)随想が早稲田ならぬこの新百合ケ丘植物学セミナーの真髄(quintessence)、鴨。

もっとも、フッサールが謂うように「意識とはすべてなにものかに対する意識である≒意識の主体たる自我が意識する自己の意識はすべて日常言語の形式をとる」のでしょう。よって、随想はわたしの日頃の問題意識や関心事項にほぼ限られ収斂していくものではありますけれども。

で、例えば、これまでどんなこと随想してきたか? 

例えば、上の①②③すべてに共通する随想の核心は、

>植生の変化の激しさ

>変化の予測不可能性

という実感覚でした。そして、われわれ日本人のご先祖さまは、かくも激しい自然という環境と対峙して戦って対話して、農業という自然環境とのコミュニケーションを楽しんでこられたのだろうなぁ。江戸時代の農民は、そういうコミュニケーションができた江戸時代の農家は比喩ではなくて「農業技術者集団」だったの、鴨。という些か相矛盾するものを含む感想もまた

蓋し、それは、明治維新に際して薩長政権が自分達を正当化するために「前体制=江戸幕府」を悪しざまに描いたネガティブキャンペーンの一斑ーー戦後のマルクス主義からの唯物論史観を奉ずる進歩的文化人の識者さんもそれが自説の補強に好都合だったから引き継いだーー(1)江戸時代の農民は高い税率の年貢に苦しめられ虐げられていた人びと、(2)自然の脅威に対しては神仏に頼るだけの無知で無力な人びと、というようなイメージを足元から崩壊させる感想でもあった。

読まずにすませたい保守派のための<マルクス>要点便覧-あるいは、マルクスの可能性の残余

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/385e8454014b1afa814463b1f7ba0448

コラム:「左翼」て何なの-教職員組合を例にとって

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/40427fd974fca7cde4ddaf33a42ced46

広島に行ったついでに父が働きながら通ったとき大好きだつた博多はナイルのカレーを食べたいと思った。今回は断念。

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/25b5a889ef88aaef2a079ce8e4e99016

彼等、江戸時代の農業技術者は、謂わば<SKE48>、したたかに賢く努力する偉いわれわれのご先祖さまだったのでしょう。そんな彼等はーーアメリカでスモールビジネスのオーナーから一代でコングロマリットのオーナーにまで登り詰めるアントレプレナーによく見られるタイプのーー「貪欲に謙虚」でもあったとも思います。

天変地異、疫病、天候不順、蝗害、理由不明の作物の不作等々、自然の脅威の前には役に立ちそうなら多少のリスクを取っても新知識・情報・技術を受け入れる柔軟性も持ち合わせていたの、鴨。ならば、その農業技術者集団の次世代中心メンバーの能力開発についてもこのような現在のSKE48を典型とする「AKB48グループ」の人員人材育成様式とパラレルな⤵️方式を採用していたの、鴨。

>Take not only OJT but Off-JT as well ✨

宮崎安貞「農業全書」(1696年)の爆発的売上、1600年前後に本邦に渡来したジャガイモくんとさつまいもさんが江戸中期までには着々とその生産高をのばしていた事実を想起するときそう思わないではありません。加之、江戸後期までに(M&Aとイノベーションによって)豪農・大百姓になった全国数万の旦那衆がーー三井財閥と安田財閥および伊藤博文系官僚OBとともにーー明治33年に成立する立憲政友会の主要な支持母体であったことを鑑みるときにもまた。

蓋し、それに比べて、現在の農家の方々は、農林水産省から補助金とか比較的有利な税制にからめとられ、自己責任のもとリスクを取って自己変革と成長するチャンスを奪われているの、鴨とも。

畢竟、江戸時代の見直し、ーー例えば、江戸時代の物流制度と取引の遠隔地決済制度の研究が進み、あるいは、件の「百姓は活かさず殺さず」的な内容が散りばめられた「慶安御触書」とその類似テクストが幕府はもとより、とある大名領地内の実定法復元の資料としても到底使えないことが文献学的に赤裸々になるに従いーーポジティブな視点からの江戸時代の見直しは2023年現在の日本では最早動かない潮流ではありますまいか。蓋し、新百合ケ丘の草木さんとの語らいの中で、わが家もその潮流を皮膚感覚で反芻できたと思います。これも「植物学」の成果、鴨。

お粗末さまでした。

以上

 

梶よう子さんの「御薬園同心 水上草介」 シリーズ  

KABU推奨です🍊🍊🍊

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 今日は勤労感謝の日・・・と... | トップ | 今日はいい肉の日:好きなお... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然日記」カテゴリの最新記事