英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

外交の失敗と外交の限界:「話し合い」もほどほどが大切、鴨。+追記ちょこっとあり

2023年10月09日 12時54分56秒 | リベラルメディア

If negotiations fail, they may resort to 【using】force.

(もし、交渉が失敗したなら、ーークラウゼヴィッツ曰く「戦争とは、異なる手段を持って継続される政治に他ならない」のだからーー彼ら【支那】は武力行使に訴えるかもしれない)

*英文出典は「オーレックス英和辞典第二版」p.1680,「resort」の項目

 

As the saying goes, "Speak softly and carry a big stick, you will go far."

So did Theodore Roosevelt.

(諺に曰く「棍棒を持って、静かに話せ、それで言い分は通る」。

そして、大ローズベルトはそうした)

 

支那が世界を騒がせている所謂「処理水」問題について、例えば、東京大学の斎藤幸平准教授は「中国とかが反対するっていうことを日本政府も分かってたわけですよね。それを説得できないまま流しちゃってるっていうのが外交の失敗」だとか発言されておられるらしい。

唖然です。\( ̄O ̄)/

 

だって、この世にクレーマー(claimer➡️⭕️complainer)が存在するのは、

お店のせいばかりではないものね🐙

 

大体、一体、by and large, on the whole,

そも「外交」って何ですか? 

そして、「外交の失敗」って何ですか?

「外交」で解決できる保証があるとなぜ言えるのですか?

なにより、

「外交」で解決するまでの期間のダメージ、ならびに、コストとリスク、利息や逸失利益はどう処理するのですか それも「外交の話し合い」で解決?  あのー、アキレスは亀に追いつけないのですよ。ご存じですよね❗

 

いずれにせよ、「支那が日本の政策に反対し続けるケース」には外交の「失敗」なるものの場合と外交の「限界」の場合があるのではないですか? 

「国内法と国際法」の関係について

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/7f71e23c2c577f4c7d18256b60c90cd2

完版:保守派のための海馬之玄関ブログ<自家製・近代史年表>みたいなもの

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a3221c77ea0add17edf737d21088cf96

畢竟、ここは、将来の悪しき前例を作らないように、――しかも、なにより、ここでの行動選択は対支那だけでなく200近い第三国(the others)と日本との外交の前例になるのですから――、日本は国際法と国益を睨んで冷静に判断した方がいい、鴨。と、わが家はそう思います。

*今晩か明晩に「市場の失敗」との比較、ならびに、所謂「会議は踊る、しかし、進まず」のウィーン会議および、(自国だけ勝手に「秘密外交」を拒否した挙げ句の果てのベルサイユ会議における)ウィルソン外交の「惨敗」を軸に追記する予定です。贔屓の「48グループ」のイベントチケット抽選結果によっては「予定は未定」ですけれども。

 

【追記】

外交はどうにかすれば成功するものなのでしょうか? 経済学には「市場の失敗:market failure」という言葉があります。而して、こちらの失敗は「見えざる手」担当の神さまが失敗されて、市場に任せておけば、(阿)資源の配分も、(吽)所得の配分もーー経済主体の意欲と勤勉さと創意工夫の機知と運に応じてーー適切かつ妥当に行われるはずなのにそうはならない❗️ 

蓋し、「市場の失敗」とはそういう現象の分析ーー昔ながらの独占や寡占とフリーライダーの百鬼夜行と跳梁跋扈、行政の無用で無責任な規制の見苦しい増殖だけではなく、なにより、各自の生活の基盤が一応整った諸国の市場においては消費者は必需品も含めて、基本、「高くても好きなお気に入りの贔屓の商品」を買うという冷厳な事実、加之、現在では「少品種大量生産」と「多品種少生産」のコストが論理的には消滅しかねないテクノロジーの進歩状況の分析ーー、ならびに、原因の究明と「見えざる手」担当の神さまへの対処政策のご提案を包括する言葉です。

要は、こちらでは失敗するのは神さま(古典派経済学とマルクス経済学とケインズ経済学の理論の前提)であって、それへの分析と対処は、だからこれまた新古典派経済学の地平から理論的に提案されている

で、「外交の失敗」って、あの~土台「外交は成功するものです」なんていう前提は金輪際、古今東西、成立したことはないんですけれど。それとも、支那が反対していること自体(as such)が「外交の失敗」だとか? まさかね❗️ それならそれこそ国際法を踏まえて国益を維持増進する外交の、その「外交の放棄」でしょう。違いますか? と、追記もこの程度で充分でしょう。「48グループのイベント」チケット抽選結果もおかげさまでまずまずですから。(^_^)v

終わり。

 

国連は「主体」ではなく「舞台」です
:国連人権委員会の正体 国連は日本を非難しないと出世しない組織 (追補あり)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/281ecc781b65365010ebbc819dc71016

国連憲章における安全保障制度の整理

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9a5d412e9b3d1021b91ede0978f0d241

ドイツの「戦後補償」はそんなに褒められたものでもなかった

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/b341ca091f27b35fc606323187b379da

 

(2023年10月7日)

 

 

<関連自家記事>

日韓関係:「話し合い」は目的ではなくて手段。解決が「話し合い」ですめばそれも悪くないと、それだけのこと。違いますか?
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a669974dca3b09d85c0417157b48276e

 

ゲーム理論から考える「不幸な報復の連鎖」あるいは「不毛な軍拡競争」という言葉の傲慢さについて

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a8c23f9010e428e55539ee8d2c1cdf84

 

そして、

 

【追補版】濫用される「国際社会」という用語についての断想

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f225b6e70b921cae1057e9d87c4bda0b

<再論>平和主義とは何か--戦前の日本は「軍国主義」だったのか?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/69c337cd17ce854295c6743d3552f781

【もう一度】被爆国たる日本には核武装する権利がある、鴨

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/e1ac115ee865e5c8341d5f49ff75155e

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
« 【回顧再録】星条旗を燃やす... | トップ | 資料:HKT48田中美久、卒業発... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

リベラルメディア」カテゴリの最新記事