ビリーとの甘い生活

入隊して早三日。金さん２等兵です。

結局、あのあと「ちょっと、どんな売れゆきかだけでも見に行くか。」なんつって出かけて、連れ帰ってきたビリー。

欲しいものを買える幸せは大人の特権だわね。オホホ。マタ、ムダヅカイシテルー。

とりあえず、２日間はやりました。

キャンプ→軍隊と来て、イメージとしては「生きて帰れない」とか「オレの屍を越えて行け」とかの硫黄島的なもんがぬぐいきれない私。（←軍隊っていうと、どうしても日本兵・・・）

ビリーに「ちっ。根性なしめ。」とか「こんなんもできないのか」とか罵倒されちゃうんじゃないかと思ってたら、

ビリーは優しかったです

付属のゴムバンドがけっこう伸びにくくて「きつくて全然だめ」と思ってたら
「バンドがつらかったら、使わなくてもいいんだよ。」って言ってくれるし。

後半になって、もうヨレヨレの脳死状態でやってたら、
「自分のペースでやればいいからね」と声をかけてくれるし。

やっぱり戦争に勝つ国は伸ばして育ててくれるのね～。って感じ。
欲しがりません勝つまではなんて言っといて、負けたとたんに「ギブミーチョコレート」じゃ、かないませんな。
ビリーの優しさに敗戦をかみしめる私・・・。ワケワカラン。

ま、そんなことで。

肉体的にはけっこうきついんだけど、ビリーが色々言ってくれるせいか精神的にはさほどつらくないので（別に楽しかないけど）
「これなら続けられるかも」って思ってるところでやんす。


＜次の日、階段を上がれないほどの筋肉痛が＞などと、聞いてたんで、朝起きるのが怖かった初日。

「あれ？」
少しはあちこち痛いけど、思ってたほどの筋肉痛はなかった昨日の朝。

「あれれ？」
そんなにかわらない微弱筋肉痛状態の今朝。


なんでだろ？　この運動不足の私が・・・。

「お母さん、工場とかで働いてるからじゃないの？」って。
母は工場で現場やってると今まで思ってたのか？君は。

「年取ると、筋肉痛も何日かしてから来るんじゃないのか？」

多分、それだ。


いつ来るんだろう・・・。突然、襲い掛かるすごい筋肉痛って。


怖すぎる・・・。



ダ・ダダーン。


遠くで、ジョーズの忍び寄る音が聞こえた気がした・・・。