Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

TOMIX製もあるけど、KATOの227系0番台「Red Wing」が入線した件

2020-10-18 20:46:20 | 鉄道模型-通勤・近郊型

こんばんは

毎度おなじみのKボーイです

先日、KATOから広島地区の赤い電車、227系「Red Wing」の通常品が発売されました。9月発売の特別企画品6両セットに続くもので、製品構成は3両セットと2両セットの2種類です。

既に6両セットを購入済みでしたが、


この度2両セットを入手しましたので、改めてKATOの227系についてお話いたします

227系のNゲージは2016年に発売したTOMIXが先行で、KATO製が後発になります。
製品化発表時はぶっちゃけ「今更…」と思いましたが、西落合の旦那(KATO)が出すということで、喜んで我が家に入線させていただきました。


(奥:TOMIX、手前:KATO)



出来栄えは素晴らしいです。それこそTOMIX製が霞んでしまうぐらい。
西落合が本気を出すとすごいよね。

さっそく見ていきましょう。まずは6両セットと2両セットそれぞれの概要からお話いたします

◎特別企画品6両セットの概要◎


〇商品名:品番10-1629「227系0番台〈Red Wing6両セット〉」

〇車種構成

・クモハ226-41
・モハ226-41(動力車)
・クモハ227-41
・クモハ226-36
・モハ226-36(トレーラー仕様)
・クモハ227-36

〇付属品


パーツ類は、

・転落防止幌×4
・電連(2個入り)×2
・前面表示(無地)×2
・前面表示(「Y快速 広島」)×2
・前面表示(「R普通 岩国」)×2
・ライト消灯スイッチ用ドライバー

になります

そして、パーツ類に加えて行先表示シールが1枚付属します。

収録されている行先は対応する編成両数別にみると、
8両編成まで対応:「R普通 岩国」「R快速 岩国」「G普通 糸崎」。
6両編成まで対応:「R普通 徳山」「Y普通 広」「Y快速 広島」。
4両編成まで対応:「普通 福山」。
3両編成まで対応:「G快速 糸崎」「Y普通 三原」「B普通 広島」「B普通 あき亀山」。
特殊内容:「がんばろう!広島」。
になります。その他「ワンマン」表示、優先座席表示を収録。

このシールで一瞬あれっ?と思ったのが「G快速 糸崎」。

こんな行先あったかなと思いきや、呉線「安芸路ライナー」糸崎行きで、広島駅時点では「Y快速」で、途中駅(海田市以東?)から「G快速」表示に切り替える模様。

〇そのほか主な仕様

・プロトタイプはA41編成とA36編成
・前面表示は「G普通 糸崎」、側面行先表示は黒無地で消灯状態を再現
・ライトは4両全ての先頭車が点灯
・車両ケースのウレタンは8両まで対応可能
・クモハ226は前面ホロ取り付け済み
・内装は赤茶色で成形

6両セットについては以上です

◎2両セットの概要◎


〇商品名:227系0番台〈Red Wing〉2両セット

〇車種構成

・クモハ226-80
・クモハ227-80(動力車)

〇付属品

パーツ類は、

・転落防止幌×2
・電連(2個入り)×1
・前面表示(無地)×1
・前面表示(「G普通 糸崎」)×1
・前面表示(「B普通 あき亀山」)×1
・ライト消灯スイッチ用ドライバー

になります

付属のシールはコチラは、

2両セット専用品になります。
収録されている内容は行先は、「R普通 岩国」「G普通 糸崎」「Y普通 広」「B普通 広島」「B普通 緑井」「B普通 あき亀山」「B快速 梅林」になります。両数は4両まで対応します

〇そのほか主な仕様

・プロトタイプはS16編成
・前面表示は「R普通 岩国」、側面行先表示は黒無地で消灯状態を再現
・クモハ227の動力は片側駆動方式
・クモハ226は前面ホロ取り付け済み
・内装は赤茶色で成形

2両セットについては以上です

実車は3両編成2本と2両編成をつなげて最大8両編成で運用されます。

今回、特別企画品6両セットと2両セットで最長編成も簡単に再現できます

両セットの概要は以上です

◎転落防止幌はどうかな?◎
227系の特徴的な赤い転落防止幌はもちろん別パーツで再現されます。


TOMIXの転落防止幌(左)との比較

転落防止幌はTOMIXと異なり、原則として連結用と先頭用の区別はありません。
線路条件で幌同士が干渉する場合は短いタイプを使用、とのことですが短い方に赤色の印刷がないのは何でだろう?


(転落防止幌パーツと、直線での連結状態)


KATO標準のR315曲線線路を支障なく通過できるのは確認できました。
けれどもギリギリなのは変わりなく、レンタルレイアウト持ち込み時は注意した方が良いと思います

◎模型の細かいのチェック◎
その他、細かい所を見てみましょう。
まずはお顔から。


KATOらしくキリっとした顔つきです。別パーツの2段電連がカッコいいですね。
ヘッドライトは黄色いフォグランプが再現されています。


運転台は標準のシースルー構造です。室内は赤茶色で成形されています。

2両セットはクモハ227形が動力車になりますが、

動力車であってもちゃんとシースルー構造です


そして2両セットの動力ユニットは片側駆動と、ある意味実車通りの0.5M方式です。動力台車はトラクションタイヤ付きです。

側面運転台付近を拡大します。


ATS標記は「DWs・S」が印刷済みです。流石に「DWs」の文字はつぶれています

車端部拡大。左がモハ226、右がクモハ226です。


TOMIXでは省略される「広ヒロ」の所属標記、エンド標記、三角のコック標記も印刷済みです


妻面の貫通扉にもガラスが入っております



屋根上はヒューズ箱や避雷器が別パーツで、列車無線アンテナや信号炎管は屋根板と一体成型です。


クーラーのメッシュ表現はさすがKATOという感じですね



実車クモハ227形の屋根上。
ただし画像は近畿車輛製A57編成なので、模型のプロトタイプである川重製とは若干異なるかも。

側面全体を見てみますと、


クモハ227-41の側面



モハ226-41の側面



クモハ226-41の側面



モハ226-36の側面。通常品にはないT車仕様です。床下は225系のものかと。



2両セットのクモハ227-80の側面

どの車も塗装・印刷はキレイですね

◎TOMIX製品との比較◎



左がTOMIX、右がKATOです。
同じ電車がモデルですから、若干屋根のRに違いがありますが基本造形に大差はありません。

一方で細かい所に個性が出ます。
TOMIXはややくすんだ赤色で。交換式前面表示パーツがかなり奥まっています。そしてライト等が明るいのが特徴です。

対するKATOは赤色が鮮やかですね。また前面窓のワイパー表現や編成番号の印刷は芸が細かいと思います。一方でライトはやや暗め。前面表示はさらに暗いですね。



斜め横から。
KATOは左右のスカートが完全に分割されています。対するTOMIXは分割タイプではありません。

先頭車同士を突き合わせてみると、


こうなります。
KATOはサスペンション機構ゆえに車高が高くなります。

側面窓下の細い赤帯は、実車では7本ですが、印刷技術の限界に近いので両社ともデフォルメをしています。
KATOが1本省略で帯間のグレー印刷なし、TOMIXは2本省略する代わりに帯間のグレーを再現といった塩梅です。

私の感想ですが、赤帯の本数が少なくとも帯間のグレーの再現したTOMIX製の方が見た目が良い感じします。

先頭車クモハ227形での比較。


上がTOMIX、下がKATOです。
側面の銀色はTOMIXが輝きが控えめの白っぽいもので、前頭部との質感の違いがはっきり出ています。KATOが全体的に光沢感の強い銀色です。

比較するだけでもメーカー毎の個性が出ますね。どっちが良いかは人それぞれだと思います

比較は以上です

◎毎度お馴染み紹介◎


クモハ227-41 
糸崎・福山方先頭車です



モハ226-41 
パンタグラフのない中間電動車です。模型ではコチラが動力車



クモハ226-41 
岩国・徳山方先頭車です

クモハ227-36、モハ226-36、クモハ226-36は省略



クモハ227-80(2両セット)
2両編成の糸崎・福山方先頭車です。動力車はコチラ



クモハ226-80(2両セット)
2両編成のあき亀山・岩国方先頭車です

車両紹介は以上です。

◎まとめ◎
今回、2両セットを入手したので227系がめでたく8両編成になりました。正直227系でKATOとTOMIXが競作になるとは予想外でした。アーバンネットワークの225系100番台を製品化していれば、227系もさほど難しいのは事実ですが。

しかし、特急車両とのすれ違いが楽しめる北陸の521系と違い、特急列車のない広島地区はKATOが出すような題材とは思えなかったもので、いい意味で予想を裏切られたというのか、「KATOは寝て待て」という言葉通りですね

以上です。

TOMIX 227系0番台の記事→コチラ

記事修正記録 
・2020年9月20日投稿
・2020年10月18日 2両セットを反映

 

コメント (2)

質よりネタです。マイクロエースの「タキ1900〈太平洋セメント〉 8両セット」が入線したよ

2020-10-18 01:00:26 | 鉄道模型-機関車・貨車・客車

こんばんは

毎度馴染みのKボーイです

それはさておき、今日もまたNゲージ鉄道模型のお話です

お題は四日市を走るセメント専用貨車、


マイクロエースのタキ1900形太平洋セメント仕様・8両セットのお話です

セメント専用貨車・タキ1900形最後の運用車となった太平洋セメント所有、東藤原駅常備車の模型になります。

2020年9月上旬に発売されたもので、同時期に競作となったTOMIXとは一部仕様が被りつつも、マイクロエースらしく3種類の形態を作り分けております

なので8両全てを並べると、


個性豊かで実に楽しいですね。
出来に関しては良くも悪くもマイクロエース
ネタで勝負しています

では、早速模型を見ていきましょう

◎模型の概要◎
模型のプロトタイプは
●1970・71年(昭和45・46年)製造の川崎重工業製(TOMIX製と同じ) 
●1971~73年(昭和46~48年)製造の日本車輛製 
●1971・72年(昭和46・47年)製造の日本車輛製 渡り板あり 
の3種類になります。すべての車両が東藤原駅常備です



〇商品名:品番A-3198「タキ1900 太平洋セメント 8両セット」

〇車両構成


・タキ91964(日車製・渡り板あり)



・タキ71991(川重製)



・タキ11941(日車製)



・タキ71995(川重製)


・タキ81903(川重製)


・タキ112173(日車製)


・タキ81917(川重製)


・タキ91959(日車製 渡り板あり)

以上8両になります

付属品に反射板がありますが、実車は昼間走る際は反射板を装着しません

◎模型の細部をチェック◎
この8両セットでメインとなるのはTOMIX製と被らない日車製の初期タイプ。
このタイプの特徴はタンク体全体にわたる補強リブがポイントで、川重製タイプよりも武骨な印象です。


(タキ112173)



(実車 タキ112173 富田駅)

その武骨な日車製初期タイプでも、さらに厳つい渡り板付きも2両含まれます。

(タキ91959) 
この渡り板は九州地区の金田駅に配備された車両に取り付けられたもので、現在の太平洋セメント所有車では割と珍しい仕様になります

一方で川重製はTOMIXと仕様が被ります。仕様が被るどころか、タキ91903は番号も被りました

そのタキ91903を並べてみると、


同じ車両にも関わらず結構違います。
マイクロエースは藤原工場特有の中央のデカハッチを再現していないようですね。そして手すり類は全体的に太めのです。

側面を並べてみると、


タンク体はマイクロエースの方が細身に見えます。そして、左右のマンホールの位置が両社でなぜか違う。突っ込んだら負けです

車端部拡大。


TOMIX製では省略された細かい標記の印刷されています。
このあたりは流石マイクロエースですね。

台車は…もう何も言わない

TOMIX製はこんな感じ。


標記がない分、あっさりとした仕上がりです。
台車はこちらの方が実物に近いかと。

まあ、実車を知らない方が色々と幸せになれますが、一応実車の写真を上げときますね。


(実車 タキ81903)

個人的には「模型」としての雰囲気はマイクロエースの方が好みですね。実車を目の前で見た時の迫力、圧迫感というのをこの模型からは感じられます。ややザラっとした半光沢の塗装もなかなかです。ゆえに、実車との差異や手すりが太すぎるのが残念です。

そういう意味では印象重視のマイクロエースと実車に忠実なTOMIX、それぞれの良さが出ていると思います。

このようにTOMIX製とはかなり差異がありますが、両社混結させると下の画像のようになります。

同じ車両なのにね。これはこれで一興かと。

ちなみに、

台枠中央にあるバルブは別パーツです。接着が甘く外れやすいので紛失しやすいので注意しましょう。ここまででお見せした画像の中で、うっかりバルブが外れた状態の画像を2枚上げています

細かい所は以上です

◎実車の編成の話◎
実車は16両編成で運用されます。貨車の向きですが、関西本線の四日市駅で見た場合、

タンク体のハッチからタンク体に伸びる「送気管」と呼ばれる配管が山側になれば良いようです

実際に私が見た編成をメモします。
2020年10月15日 東藤原発四日市行き5365レ 
牽引機:三岐鉄道線内ED5082+ED5081、JR線内DF200-222牽引
↑四日市
・タキ81919(14.2t)川重
・タキ112470(14.0t)×
・タキ111944(14.1t)日車
・タキ81910(14.5t)川重(TOMIX製単品の車番)
・タキ112452(14.2t)×
・タキ112455(13.6t)×
・タキ81905(14.4t)川重(TOMIX製10両セットの車番)
・タキ112464(14.2t)×
・タキ112473(14.2t)×
・タキ112460(13.9t)×
・タキ112173(13.8t)日車
・タキ112171(14.1t)日車
・タキ112471(13.7t)×
・タキ81909(14.6t)川重
・タキ81911(14.4t)川重(TOMIX製10両セットの車番)
・タキ91961(14.3t)日車 渡り板あり 
↓東藤原

2020年10月15日 四日市発東藤原行き行き5362レ 
牽引機:JR線内DF200-222牽引、三岐鉄道線内ED452+ED453

↑四日市
・タキ81924(14.3t)川重
・タキ112461(14.2t)×
・タキ112466(14.0t)×
・タキ112458(14.3t)×
・タキ112456(14.0t)×
・タキ112459(14.2t)×
・タキ81913(14.6t)川重
・タキ71988(14.1t)川重
・タキ112467(14.3t)×
・タキ112469(14.1t)×
・タキ81908(14.5t)川重
・タキ81903(14.4t)川重
・タキ112174(14.1t)日車
・タキ112172(14.1t)日車
・タキ111953(14.4t)日車 渡り板あり
・タキ112162(14.1t)日車 
↓東藤原

×を付けた車両は製品化されていないタイプの車です。
どのような車かと申しますと、

(タキ112470)
日車製の後期型です。川重製に近いタンク体で補強リブが4本、真ん中の2本が太いタイプです。
このように実車の編成をこだわるのは本当に難しいですね。

まあでも、仕様違いが3種類あるだけでも十分楽しめると思います

さて、貨車を買ったとなると牽引機が必要ですね。JR線内の牽引機は愛知機関区DF200-200番台とセメント列車牽引から外れましたがDD51になります。

この二つのNゲージですが、愛知機関区仕様のDD51はKATOが今年再生産しています。DF200もTOMIXが発売済みで、来年にはKATOも発売予定と、JR線内の牽引機は比較的入手しやすいです

対する三岐鉄道の機関車は難しいですね。マイクロエースがED45タイプを発売していますが入手が難しいでしょう。

2020年10月時点では恐らく、鉄道コレクションのED5081形2両セットが最も入手しやすいと思います。2016年発売で市中の鉄道模型店には在庫はないと思われますが、三岐鉄道の主要駅、本社でグッズとして現在も売られています。私は近鉄富田駅西口で購入しましたが通販も可能です。

ただ買った所で動力ユニットなどが今更入手できるか、という問題があります。
とはいえこれで牽引機がバッチリ。

◎まとめ◎
今回はTOMIXとの競作になりましたが、やはりマイクロエースらしい個性のある製品になっております。特に異なるタイプを混ぜてくるのがニクイところ。でも、やっぱりね。日車製の4両だけ使用して残りはTOMIX製で編成を組むのが幸せの様な気がします

以上です

関連記事
TOMIX タキ1900形太平洋セメント→コチラ

KATO DD51愛知機関区仕様→コチラ

 

コメント