
芥川龍之介さんの「地獄変・偸盗」から「藪の中」を紹介します。
ちょっとジャンル的に違うかもしれませんが、久々に黒澤明さんの「羅生門」を見たので。
この作品は映画が先で、その後に原作を買いました。
映画☆☆★ 本☆★ という感じです。
映画はDVDを持ってますし、何度も見て、人にも勧めてますので☆☆☆と言っていいかもしれません。
本の評価が低いのは、単純に古文が苦手で、あまりよく分からないからです。つまり、自分の実力不足。もっと勉強しとけば良かったな、と悔やんでおる次第です。
<内容>
ある男が殺され、事件を目撃したきこりの証言から話が始まります。
彼は、世に悪名高い盗人・多襄丸が武士を殺し、その美しい妻を犯した一部始終を語ります。
この話の面白く、ミステリアスなところは関係者の証言がみんな違うところです。
多襄丸は「おれが男を殺した」と言います。
美しい妻は「私が殺した」と言います。
死んだ男は霊媒者の力を借りて「自殺した」と言います。
そして、真相は明かされません。
つまり、真相は藪の中…。ノーバディノー。神のみぞ知る…ということです。
<感想>
これは芥川さんが平安時代の史実を脚色したもので、元ネタはロシアの作家の話などとも言われています。
で「羅生門」は「藪の中」より複雑になっています。
上の3人のほか、もう3人が主要人物として登場します。
一人が小説に出てくる、きこり。もう一人も小説に出てくるお坊さん。
そして、この二人から話を聞く下人です。
この3人が深い話をしていきます。
いわく、
「人間は都合のいい嘘をつく」
「都合の悪い真実は隠す」
などなど。
そして、映画は多襄丸、妻、夫のほか、一部始終を目撃したきこりも事件について語ります。
きこりも3人と違うことを言います。そして、下人がきこりに突っ込みます。
「お前も嘘ついてるじゃねえかと…」
う~ん、いったい真実はどうなんでしょうね。
毎回、DVDを見るたびに推理しますが、分かりそうで分からない。
最初から答えはないのかもしれませんね。
<羅生門シンドローム>
この作品は日本で酷評されたそうですが、海外では絶賛の嵐でベネチア国際映画祭やアカデミーで賞を取っています。
となると、日本で騒がれるのはいつものことですね。
以後「羅生門」のプロットはさまざまな国内外の映画で使われてきましたし、証言が食い違うことを羅生門シンドロームと海外ではいうそうです。
この作品の影響力の強さを感じます。
なんか、小説より、映画の話になりましたが、だれかに事件の全容を解いてもらいたいですね。
<次は>
松本清張シリーズということで、「ひとりの武将」です。
ちょっとジャンル的に違うかもしれませんが、久々に黒澤明さんの「羅生門」を見たので。
この作品は映画が先で、その後に原作を買いました。
映画☆☆★ 本☆★ という感じです。
映画はDVDを持ってますし、何度も見て、人にも勧めてますので☆☆☆と言っていいかもしれません。
本の評価が低いのは、単純に古文が苦手で、あまりよく分からないからです。つまり、自分の実力不足。もっと勉強しとけば良かったな、と悔やんでおる次第です。
<内容>
ある男が殺され、事件を目撃したきこりの証言から話が始まります。
彼は、世に悪名高い盗人・多襄丸が武士を殺し、その美しい妻を犯した一部始終を語ります。
この話の面白く、ミステリアスなところは関係者の証言がみんな違うところです。
多襄丸は「おれが男を殺した」と言います。
美しい妻は「私が殺した」と言います。
死んだ男は霊媒者の力を借りて「自殺した」と言います。
そして、真相は明かされません。
つまり、真相は藪の中…。ノーバディノー。神のみぞ知る…ということです。
<感想>
これは芥川さんが平安時代の史実を脚色したもので、元ネタはロシアの作家の話などとも言われています。
で「羅生門」は「藪の中」より複雑になっています。
上の3人のほか、もう3人が主要人物として登場します。
一人が小説に出てくる、きこり。もう一人も小説に出てくるお坊さん。
そして、この二人から話を聞く下人です。
この3人が深い話をしていきます。
いわく、
「人間は都合のいい嘘をつく」
「都合の悪い真実は隠す」
などなど。
そして、映画は多襄丸、妻、夫のほか、一部始終を目撃したきこりも事件について語ります。
きこりも3人と違うことを言います。そして、下人がきこりに突っ込みます。
「お前も嘘ついてるじゃねえかと…」
う~ん、いったい真実はどうなんでしょうね。
毎回、DVDを見るたびに推理しますが、分かりそうで分からない。
最初から答えはないのかもしれませんね。
<羅生門シンドローム>
この作品は日本で酷評されたそうですが、海外では絶賛の嵐でベネチア国際映画祭やアカデミーで賞を取っています。
となると、日本で騒がれるのはいつものことですね。
以後「羅生門」のプロットはさまざまな国内外の映画で使われてきましたし、証言が食い違うことを羅生門シンドロームと海外ではいうそうです。
この作品の影響力の強さを感じます。
なんか、小説より、映画の話になりましたが、だれかに事件の全容を解いてもらいたいですね。
<次は>
松本清張シリーズということで、「ひとりの武将」です。
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