アメリカの作家スコット・B・スミス(スコット・スミス)の長篇ミステリ作品『シンプル・プラン(原題:A Simple Plan)』を読みました。
ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。
-----story-------------
『このミステリーがすごい! 1995年版』海外編1位
『このミステリーがすごい! 2019年版』30周年記念「キング・オブ・キングス」海外編第6位
長らく手に入りにくかった扶桑社ミステリー往年の傑作、ついに復刊!
一歩間違えれば人はみな狂った道を転がり落ちるという恐怖をとことん味わわせてくれる。
犯罪小説の金字塔。一度は読むべき絶対的名作!
(池上冬樹、文芸評論家)
手を汚し、罪を重ね、堕ちて堕ちて堕ち続ける。
誰の内にもある人間の愚かしさと恐ろしさをこれほどシンプルな構成で深く生々しく残酷に掘り下げた、
一瞬も目が離せないほど強烈な小説は他にない。
(宇田川拓也、ときわ書房本店)
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。
途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。
そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。
何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。
だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。
スティーブン・キングが絶賛した天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
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1993年(平成5年)に刊行された後に廃刊、その後、2019年(平成31年)に復刊されたスコット・B・スミスのデビュー作……『東西ミステリーベスト100』では海外篇の84位にランクインしている作品です。
ある雪の日に、町外れで、墜落した小型飛行機の残骸と、パイロットの死体、それに440万ドルの現金が詰まった袋に出くわしてしまった3人がたどる、恐るべき運命とは、、、
ハンクは兄とその友人と、事故現場で偶然大金を拾う……だが、何の危険もないはずのその金は、悪夢への入口だった……。
スティーヴン・キングに「本年のベスト・サスペンス作品」と称賛され、1998年(平成10年)にサム・ライミ監督で同名タイトルで映画化された作品だけに、期待に違わない内容でしたね……デビュー作とは思えないクオリティでした、、、
ハンク・ミッチェルが兄ジェイコブとその友人ルーとともに発見した小型飛行機の残骸とパイロットの死体……そこには440万ドルの現金が詰まった袋が隠されており、その金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画を立てるが、その時から、ハンクの悪夢は始まる。
金の魔力はじわじわと彼らを蝕み、欲が理性を狂わせ始める……やがて小さなほつれは取り返しのつかない事態へとなっていく、、、
良かれと思う判断が、いかに心もたないか……ひとつの綻びを修復するために新たなひとつの犯罪を犯す、それが繰り返され、シンプルであったはずの人生が停止し、シンプルであったはずの犯罪計画が崩壊する という展開が印象的でしたね。
巻頭のエピグラフにある、
「人はだれも悪と承知で悪の道へ入るのではない。
ただ、幸せになろうとして、それが良いことだと思いこんで、誤ってその道を選ぶのである。」 メアリー・ウールストンクラフト
という言葉が、本作品の本質を語っていると思います……面白かったです。
ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。
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『このミステリーがすごい! 1995年版』海外編1位
『このミステリーがすごい! 2019年版』30周年記念「キング・オブ・キングス」海外編第6位
長らく手に入りにくかった扶桑社ミステリー往年の傑作、ついに復刊!
一歩間違えれば人はみな狂った道を転がり落ちるという恐怖をとことん味わわせてくれる。
犯罪小説の金字塔。一度は読むべき絶対的名作!
(池上冬樹、文芸評論家)
手を汚し、罪を重ね、堕ちて堕ちて堕ち続ける。
誰の内にもある人間の愚かしさと恐ろしさをこれほどシンプルな構成で深く生々しく残酷に掘り下げた、
一瞬も目が離せないほど強烈な小説は他にない。
(宇田川拓也、ときわ書房本店)
ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。
途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。
そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。
何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。
だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。
スティーブン・キングが絶賛した天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。
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1993年(平成5年)に刊行された後に廃刊、その後、2019年(平成31年)に復刊されたスコット・B・スミスのデビュー作……『東西ミステリーベスト100』では海外篇の84位にランクインしている作品です。
ある雪の日に、町外れで、墜落した小型飛行機の残骸と、パイロットの死体、それに440万ドルの現金が詰まった袋に出くわしてしまった3人がたどる、恐るべき運命とは、、、
ハンクは兄とその友人と、事故現場で偶然大金を拾う……だが、何の危険もないはずのその金は、悪夢への入口だった……。
スティーヴン・キングに「本年のベスト・サスペンス作品」と称賛され、1998年(平成10年)にサム・ライミ監督で同名タイトルで映画化された作品だけに、期待に違わない内容でしたね……デビュー作とは思えないクオリティでした、、、
ハンク・ミッチェルが兄ジェイコブとその友人ルーとともに発見した小型飛行機の残骸とパイロットの死体……そこには440万ドルの現金が詰まった袋が隠されており、その金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画を立てるが、その時から、ハンクの悪夢は始まる。
金の魔力はじわじわと彼らを蝕み、欲が理性を狂わせ始める……やがて小さなほつれは取り返しのつかない事態へとなっていく、、、
良かれと思う判断が、いかに心もたないか……ひとつの綻びを修復するために新たなひとつの犯罪を犯す、それが繰り返され、シンプルであったはずの人生が停止し、シンプルであったはずの犯罪計画が崩壊する という展開が印象的でしたね。
巻頭のエピグラフにある、
「人はだれも悪と承知で悪の道へ入るのではない。
ただ、幸せになろうとして、それが良いことだと思いこんで、誤ってその道を選ぶのである。」 メアリー・ウールストンクラフト
という言葉が、本作品の本質を語っていると思います……面白かったです。
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