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『銭形平次捕物控傑作選〈1〉金色の処女』 野村胡堂

2025年07月11日 20時44分26秒 | ■読書
野村胡堂の連作時代小説『銭形平次捕物控傑作選〈1〉金色の処女』を読みました。
野村胡堂の作品は、2年前に読んだ『銭形平次捕物控〈15〉茶碗割り』以来ですね。

-----story-------------
投げ銭でおなじみの岡っ引、江戸の名探偵・銭形平次。
少し間の抜けた子分のガラッ八を相棒に、難事件を鮮やかに解決。
お上より十手捕縄を預かりながら、善意の下手人は許し、偽善者をやりこめる。
推理と反骨、人情の名作捕物小説シリーズから傑作を厳選。
美しい妻・お静との馴れ初めを描く表題作など八篇とエッセイを収録。
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捕物帳のヒーロー銭形平次捕物控シリーズの傑作8篇に加えエッセイを1篇を収録して2014年(平成26年)に刊行された作品です。

 ■金色の処女
 ■お珊文身調べ
 ■南蛮秘法箋
 ■名馬罪あり
 ■平次女難
 ■兵粮丸秘聞
 ■お藤は解く
 ■迷子札
 ■平次身の上話(エッセイ)
 ■注釈
 ■『銭形平次』誕生の頃 永井龍男 

銭形平次が文庫に帰ってくる……投げ銭でおなじみ平次が難事件を鮮やかに解決、、、

子分ガラッ八との軽妙な掛合いも楽しい、人情味溢れる名作時代小説を復刻……8篇収録。

投げ銭でおなじみの銭形平次……「親分、大変だ」と飛び込んでくる子分のガラッ八との軽妙な掛合い、難解なトリックを解く推理力、下手人をむやみに縛らないその人情、、、

今も色褪せぬ魅力を放つ名作を愉しみました……そんな中でもイチバン印象に残ったのは、本シリーズの最初の手柄話で、結婚前のお静の危機を救う『金色の処女』かな。

それ以外では、、、

身投げしたお楽を助けた平次……その後、家に連れ帰ったお楽が殺され、女房のお静の犯行と疑われるが、お楽の身体にあった傷の状態からお静の無罪を証明する等のミステリ趣向が盛りだくさんの『平次女難』、

風呂場での密室殺人、行儀見習の少女お藤が少女探偵役として殺人の容疑者たちの嫌疑を次々と晴らしていく……真犯人は!? ミステリ色が強く愉しめる『お藤は解く』、

子どもの誘拐がテーマで、武家を相手に回して庶民の味方平次親分の心意気を愉しめる『迷子札』、

が印象に残ったかな……相変わらず読みやすくて、サラっと読めちゃいましたね。
コメント
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