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『死者の島』 キャロリン・G・ハート(著),仙波有理(翻訳)

2024年03月07日 19時55分21秒 | ■読書
アメリカの作家キャロリン・G・ハートの長篇ミステリ作品『死者の島(原題:Dead Man's Island)』を読みました。
ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。

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元新聞記者で今はミステリ作家の老婦人ヘンリー・Oは、情報産業の大立者からの依頼で、彼の所有する島に赴いた。
そこで彼から驚くべき話を聞かされた。
「誰かがわたしを殺そうとしている。容疑者を島に集めたので、犯人をさがしてほしい」彼女はさっそく調査を始めるが、やがて恐ろしい事件が…人気作家の新シリーズ第一弾。
アガサ賞最優秀長篇賞受賞作。
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1993年(平成5年)に刊行されたヘンリー・O・シリーズの第1作です。

元新聞記者で今は作家となったヘンリエッタ・オドワイヤー・コリンズ(ヘンリー・O)はかつての知り合いで情報産業の大立者チェイス・プレスコットから誰か(身内らしい)に命を狙われているという訴えられ、地元では死者の島と呼ばれているプレスコット・アイランド島にやってくる……そこにいたのは怪しげな人物ばかり、、、

やがてチェイスは再度命を狙われ、折しも巨大なハリケーンがやってくる……。

元新聞記者のヘンリエッタ・オドワイヤー・コリンズ(ヘンリー・O)が、旧友チェイス・プレスコットの所有する島で起こった殺人事件の謎を解くミステリ……陸地から隔絶された孤島を舞台としたクローズド・サークル物です、、、

好きなんですよねー クローズドサークル物……しかも、舞台が孤島ですからねー 読み手側もアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を意識せざるを得ないですよね。

一度は未遂に終わったものの、結局チェイスは殺害され、第2の被害者も……島から脱出するためのクルーズ船は爆破され、隔絶された島に忍び寄る巨大ハリケーンによる風雨や波の恐怖、登場人物全員に及ぶ絶体絶命の危機、、、

人々が徐々に追い詰められていく様子はとても緊迫感がありましたね……企業の存続にも関わる意外な真相も愉しめました。

入手困難なシリーズですが、機会があれば他のヘンリー・O・シリーズも読んでみたいですね。

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