大山誠一郎の連作ミステリ作品『アリバイ崩し承ります』を読みました。
大山誠一郎の作品は昨年10月読んだアンソロジー作品『新・本格推理〈03〉りら荘の相続人』に収録されていた『聖ディオニシウスのパズル』以来ですね。
-----story-------------
連続TVドラマ化!出演 浜辺美波 安田 顕
テレビ朝日系 2020年1月クール
土曜ナイトドラマ 毎週土曜 よる11時15分
本格ミステリ・ベスト10 2019原書房 第1位!
美しき時計屋探偵が、事件や謎を解決!? 時を戻すことができました
アリバイは、崩れました!
美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ……7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか!?
「2019本格ミステリ・ベスト10」第1位の人気作、待望の文庫化! 解説/乾くるみ
乾くるみ(小説家)さん絶賛!
「本書を通じて、謎解き小説の面白さに目覚めてもらいたい」
「唸り、仰け反り、ひざを打ち、最後には拍手喝采してしまいました」宇田川拓也 ときわ書房本店
「大山節が炸裂している。全てが驚かされるぞ」三島政幸 啓文社ゆめタウン呉店店長
「本格推理小説界の新たなる安楽椅子探偵に惜しみない拍手を送ります」井上哲也 大垣書店豊中緑丘店
-----------------------
2014年(平成26年)から2017年(平成29年)に発表された5篇に書き下ろし2篇を加え、2018年(平成30年)に刊行された作品……時計屋の若き女性店主・美谷時乃(みたに ときの)が祖父譲りの推理力を発揮して、警察の捜査一課が頭を悩ませる難事件のアリバイ崩しに挑むさまを描くシリーズの第1作です、、、
2020年(令和2年)1月期にテレビ朝日系で浜辺美波主演によりテレビドラマ化され、同年2月にsanorinの作画で漫画化されているらしいですね。
■第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ
■第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ
■第3話 時計屋探偵と死者のアリバイ
■第4話 時計屋探偵と失われたアリバイ
■第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ
■第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ
■第7話 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ
■解説 乾くるみ
殺人を告白して死んだ推理作家のアリバイとは!? 新米刑事が思わず通う、鮮やかすぎる謎解き、、、
時を戻すことができました。アリバイは、崩れました――。
美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある……「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという、、、
難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事はアリバイ崩しを依頼する……ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ……。
7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む……あなたはこの謎を解き明かせるか?
収録作品全てがアリバイ崩し物の連作短篇集です、、、
鯉川商店街にある美谷時計店には、「アリバイ崩し承ります」という一風変わった張り紙があり、店主の美谷時乃が、成功報酬一回5000円で依頼者の話を聞いてアリバイを崩してくれる……4月から県警捜査一課に配属された新米刑事の僕は、守秘義務違反を反省しつつも、今日も時乃に実際に起きた事件のアリバイ崩しを頼んでしまう という展開。
アリバイの根拠となる死亡推定時刻を巧妙に偽装するトリックが面白い『第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ』、
郵便ポストから拳銃が見つかり、殺害が午後3時以前にあると偽装されていた……銃弾のトリックや犯人の行動が巧妙な『第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ』、
美谷時乃がお祖父さんからアリバイ崩しを学ぶエピソード……練習問題的な位置付けで、トリックが愉しい『第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ』、
雪の山荘での事件での足跡のトリックやダンベルでの攻防が興味深い『第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ』、
一日限定でダウンロードできる曲と部屋の時計を利用して友人に日にちを錯覚させるトリックが斬新な『第7話 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ』、
等が印象的だったかな。
余分なものを削ぎ落とし、必要最小限の素材だけで物語を構成して、事件もアリバイ崩しにのみ焦点を絞ってあり、純粋にアリバイ崩しだけに挑戦しながら読み進めることができる……そんな愉しめる作品ばかりでした、、、
続篇が刊行されているようなので、ぜひ読んでみたいですね。
以下、主な登場人物です。
美谷時乃(みたに ときの)
美谷時計店の店主。20代半ばの落ち着いた雰囲気の女性。
白兎のような顔立ちで、髪型はボブ。
幼稚園のころに両親を亡くし、時計店をしていた祖父に引き取られた。
小学3年生から祖父が亡くなるまでの14年間、祖父から時計修理とアリバイ崩しの技術を学んだ。
依頼者の話を聞くだけで、「時を戻すことができました。○○さんのアリバイは、崩れました」と口上を述べてから、推理を披露する。
僕
県警本部捜査一課第二強行犯捜査第四係の最年少刑事。
4月に交番勤務から捜査一課に異動したばかり。
時乃に相談していることは周囲には秘密にしているため、捜査一課内ではアリバイ崩しの名手と思われている。
大山誠一郎の作品は昨年10月読んだアンソロジー作品『新・本格推理〈03〉りら荘の相続人』に収録されていた『聖ディオニシウスのパズル』以来ですね。
-----story-------------
連続TVドラマ化!出演 浜辺美波 安田 顕
テレビ朝日系 2020年1月クール
土曜ナイトドラマ 毎週土曜 よる11時15分
本格ミステリ・ベスト10 2019原書房 第1位!
美しき時計屋探偵が、事件や謎を解決!? 時を戻すことができました
アリバイは、崩れました!
美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ……7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか!?
「2019本格ミステリ・ベスト10」第1位の人気作、待望の文庫化! 解説/乾くるみ
乾くるみ(小説家)さん絶賛!
「本書を通じて、謎解き小説の面白さに目覚めてもらいたい」
「唸り、仰け反り、ひざを打ち、最後には拍手喝采してしまいました」宇田川拓也 ときわ書房本店
「大山節が炸裂している。全てが驚かされるぞ」三島政幸 啓文社ゆめタウン呉店店長
「本格推理小説界の新たなる安楽椅子探偵に惜しみない拍手を送ります」井上哲也 大垣書店豊中緑丘店
-----------------------
2014年(平成26年)から2017年(平成29年)に発表された5篇に書き下ろし2篇を加え、2018年(平成30年)に刊行された作品……時計屋の若き女性店主・美谷時乃(みたに ときの)が祖父譲りの推理力を発揮して、警察の捜査一課が頭を悩ませる難事件のアリバイ崩しに挑むさまを描くシリーズの第1作です、、、
2020年(令和2年)1月期にテレビ朝日系で浜辺美波主演によりテレビドラマ化され、同年2月にsanorinの作画で漫画化されているらしいですね。
■第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ
■第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ
■第3話 時計屋探偵と死者のアリバイ
■第4話 時計屋探偵と失われたアリバイ
■第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ
■第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ
■第7話 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ
■解説 乾くるみ
殺人を告白して死んだ推理作家のアリバイとは!? 新米刑事が思わず通う、鮮やかすぎる謎解き、、、
時を戻すことができました。アリバイは、崩れました――。
美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある……「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという、、、
難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事はアリバイ崩しを依頼する……ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ……。
7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む……あなたはこの謎を解き明かせるか?
収録作品全てがアリバイ崩し物の連作短篇集です、、、
鯉川商店街にある美谷時計店には、「アリバイ崩し承ります」という一風変わった張り紙があり、店主の美谷時乃が、成功報酬一回5000円で依頼者の話を聞いてアリバイを崩してくれる……4月から県警捜査一課に配属された新米刑事の僕は、守秘義務違反を反省しつつも、今日も時乃に実際に起きた事件のアリバイ崩しを頼んでしまう という展開。
アリバイの根拠となる死亡推定時刻を巧妙に偽装するトリックが面白い『第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ』、
郵便ポストから拳銃が見つかり、殺害が午後3時以前にあると偽装されていた……銃弾のトリックや犯人の行動が巧妙な『第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ』、
美谷時乃がお祖父さんからアリバイ崩しを学ぶエピソード……練習問題的な位置付けで、トリックが愉しい『第5話 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ』、
雪の山荘での事件での足跡のトリックやダンベルでの攻防が興味深い『第6話 時計屋探偵と山荘のアリバイ』、
一日限定でダウンロードできる曲と部屋の時計を利用して友人に日にちを錯覚させるトリックが斬新な『第7話 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ』、
等が印象的だったかな。
余分なものを削ぎ落とし、必要最小限の素材だけで物語を構成して、事件もアリバイ崩しにのみ焦点を絞ってあり、純粋にアリバイ崩しだけに挑戦しながら読み進めることができる……そんな愉しめる作品ばかりでした、、、
続篇が刊行されているようなので、ぜひ読んでみたいですね。
以下、主な登場人物です。
美谷時乃(みたに ときの)
美谷時計店の店主。20代半ばの落ち着いた雰囲気の女性。
白兎のような顔立ちで、髪型はボブ。
幼稚園のころに両親を亡くし、時計店をしていた祖父に引き取られた。
小学3年生から祖父が亡くなるまでの14年間、祖父から時計修理とアリバイ崩しの技術を学んだ。
依頼者の話を聞くだけで、「時を戻すことができました。○○さんのアリバイは、崩れました」と口上を述べてから、推理を披露する。
僕
県警本部捜査一課第二強行犯捜査第四係の最年少刑事。
4月に交番勤務から捜査一課に異動したばかり。
時乃に相談していることは周囲には秘密にしているため、捜査一課内ではアリバイ崩しの名手と思われている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます